【リハーサル】弦楽合奏団Souvenir della Musica第5回演奏会

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一昨日からゲスト・ソロ・コンサートマスターの高木氏を迎えて3日間リハーサルが続いております。

ヴィヴァルディの『四季』は「春」「夏」「秋」「冬」のそれぞれの季節を題材にしたソネットを音楽で表現しています。
バロック音楽と云うと均整のとれた響きの美しい音楽を想像しますが、ソネットの語句には美しくない語句もあります。当然ながらそうした語句に呼応する音楽は、美しい音を発していないことがあります。
「春」では犬が遠吠え、「夏」では蝿が飛び回り、「秋」は銃声が獣を追い詰め、「冬」は歯の根がガチガチ鳴り、また、氷が軋みます。
『美』の対極にある、こうした表現も『四季』を聴く面白みでしょう。
緊張があるからこそ、緩和した部分がより美しかったりするものです。

また、バロック音楽は時間の流れにおいても均整のとれた美しい音楽であると想像されますが、
「歪んだ真珠」を語源とする様式でもあり、3拍子や4拍子できっちりとカウントしていないところもあります。
「春」では3匹の鳥たちが舞台のそこかしこで自由に鳴いています。
拍子に捉われない自由な鳥たちのさえずりをお楽しみ下さい。即興もバロック音楽の醍醐味です。
「秋」ではl’ubriasco(酔っ払い)と楽譜に書かれたヴァイオリン・ソロがへべれけなリズムで、介抱しようとするチェロ・ソロの手をかいくぐりながら千鳥ます。酔っ払いを必死においかけるサマにニヤリとして下さい。

そういえば、このコンサート。
11月11日【Part.1】のチケットは売り切れてしまったようですが、
『四季』を演奏する11月17日の【Part.2】のチケットは、まだ購入できるようですよ!
秋も深まり、冬への架け橋となる11月の土曜日の夜。
日本だからこそ『四季』を聴くのにぴったりじゃないですか(*^-^*)ノシ