2016年1月17日(日)日暮里ランチタイムコンサート2016【インタビュー】
2016年1月17日(日)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで
「お昼のひと時をクラシックの世界へ導きます」と題して
日暮里ランチタイムコンサート2016 が開催されます。
リサイタルに向けての抱負をインタビューいたしましたので、
山口好美さんの演奏を心待ちになさっているファンの方々のために
このブログを書かせていただきました。
ピアノ:山口好美(やまぐち よしみ)
桐朋学園大学ピアノ科卒業、フランスパリ市立音楽院最高過程修了。2012年パドヴァ国際コンクールピアノ部門第2位。ソロやアンサンブルの演奏活動の傍ら、東京音楽学院講師、小田原短期大学特別講師を務める。これまでにピアノを増澤英子、金澤希伊子、J・シン、室内楽をP・プルースト各氏に師事。
・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください
今回のコンサートでは自分が本当に好きで、またみなさんにぜひ聴いていただきたい曲をそろえました。どの曲も学生時代の試験やコンサートなどで演奏した、思い出と思い入れのある曲です。プログラムの後半では、私が3年留学したフランスの作品を演奏させていただきます。みなさんにフランスの香りを感じ取っていただけるよう頑張りたいと思います。
・演奏される曲の聴きどころなどを教えてください
モーツァルトの「ピアノソナタ18番」はこれぞモーツァルトといったような明るく精力的な作品です。優雅で華やかな1楽章、美しい旋律が特徴的な2楽章、軽やかでくるくると場面が変わる3楽章と楽章ごとにキャラクターが異なり、また技巧的であることも特徴です。
ショパンの「バラード1番」はロマン派を代表するような作品で、ピアノの詩人と形容されるメロディライン、付随する美しい和音が見事に調和しています。2つのテーマが時に荘厳に、時に祈りのように静かに鳴り響き、クライマックスへと向かっていきます。
セヴラックの「日向で水浴びする女たち」は、他の作品に比べるとあまり有名ではありませんが、近代フランス奏法を取り入れた細かい音符がまるで太陽の光が水に反射しているように感じられます。同じ時代パリで活躍したラヴェルなどとは違う明るい響き、田舎的な雰囲気が魅力の作品です。
ラヴェルの「クープランの墓」はラヴェル最後のピアノ曲で、さまざまな方向性を探っていた20世紀前半、ラヴェルが古典を懐古して作られた作品です。しかし、ただ古くさいというだけでなくやはり洗練された技法や和音進行など古い形式と新しい音楽が融合された曲になっています。
・あなたにとって音楽とはなんですか
東京音楽学院で先生をしていて、時々生徒に「なぜピアノを弾くの?」と聞かれることがあります。そういう時に私は「あなたがピアノを弾けば、まわりのみんなが喜ぶのよ」と答えます。思い返せば、小さなころ私がピアノを弾くと両親や祖父母までもが笑顔になり、友達が喜んでくれたりしました。いつも心の中心には私の演奏で誰かが笑顔になってくれればという思いがあります。
場所: 東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間: 11:30開演 (11:00開場)
料金: 全席自由 2,000円
出演: ピアノ:山口好美
プログラム:
モーツァルト:ソナタ18番 ニ長調 KV 576
ショパン:バラード1番 Op.23
セヴラック:日向で水浴びする女たち
ラヴェル:クープランの墓
チケットはまだお求めいただくことが可能です。コチラからご注文下さい。
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