2016年5月28日(土)・29日(日) TIAAコンチェルト ヌーベルバーグ2016 PART.1&2【インタビュー】

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2016年5月28日(土)の夜公演<Part.1>と29日(日)昼公演<Part.2>で日暮里サニーホールにて開催される『ヌーベルバーグ2016 Part.1&2』にご出演されるソリストの方々にインタビューを行いました。以下に掲載してまいります。
 
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<Part.1>
 
【石川友梨さん(ヴァイオリン)】
石川友梨
―――石川友梨さんは、2歳よりバイオリンを習い、奥村邦江氏、印田礼二氏、広岡香氏に師事し、東京大学在学中は学業以外にさまざまな舞台活動をされました。大学卒業後は、福岡県内の企業にWebエンジニアとして入社されています。現在はバイオリンを梶田美紀氏に師事し、舞台活動も続けつつ、新たな表現を常に模索されていらっしゃる方です。
今回は、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64の第1楽章を演奏されます。
 
< 今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。>
縁あって、今回参加させていただくことになりました。なかなかない機会と思っておりますので、この機会を大切に取り組みたいと考えております。精一杯取り組みますのでよろしくお願いいたします。
 
< ヌーベルバーグ2016に出演することを決めたきっかけは何ですか。>
偶然、ネットサーフィンをしているときに「オーケストラをバックに演奏してみませんか」という文字が目に入ってきました。一度ソリストとしてオーケストラの前で弾いてみたい、と以前から切望しておりましたので、今回参加を決意しました。
 
< 演奏するとき、いつも心がけていることは何ですか。>
一度鳴らしてしまったらもうその音を修正することはできません。一音一音ももちろん大切にしつつ、全体としてより良い演奏ができるように常に全体を考えるようにしています。
 
 
 
【日野萌華さん(ピアノ)】
日野萌華
―――日野萌華さんは、桐朋学園大学を卒業し、ドイツOberstdofer Musiksommer2013、またウィーン、ロンドン英国王立音楽大学にてマスタークラスを受講されています。第4回ヨーロッパ国際ピアノコンクールinJAPANにて全国大会ディプロマ賞、第5回同コンクール全国大会にて銀賞受賞ならびに入賞者記念ガラコンサートに出演されています。また愛媛県音楽支援会主催演奏会等、多数にコンサートに出演されていらっしゃる方です。
今回は、モーツァルトのピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467の全楽章を演奏されます。
 
< 今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。>
東京国際芸術協会管弦楽団と共演する機会をいただけたこと、とても嬉しく思っております。今回演奏する曲は、いつかオーケストラと共演できるのならばこの曲を!という思いで選曲し勉強を続けてきました。ピアノはそれだけで多くの響きを生み出すことができる楽器ですが、オーケストラの壮大な響きとの融合によって生まれる、優美且つ迫力ある音楽を皆様にお届けしたいと思っています。
 
< 演奏するとき、いつも心がけていることは何ですか。>
作品そのものや作曲者の魅力を聴衆の方々に伝えていくと同時に、自分の音楽を創り出すことを心がけています。曲の魅力を発信する上でどのような音色や音楽が必要なのかを考えます。そして思い描いた音を出すことができたときに、聴衆の皆様と共に音楽との充実した時間を過ごすことができると思っております。
 
< あなたにとって、音楽とは何ですか。>
生きる活力源でもあり、自分の身体の一部でもあります。たとえどんなに苦しく辛い状況に陥ったとしても、傍らにはやはり音楽があり助けられます。全身をめぐる血液のように、音楽は私の体の中を流れていると思います。
 
 
 
【馬場千尋さん(ピアノ)】
馬場千尋
―――馬場千尋さんは、山形大学音楽芸術コース卒業し、大庭範子、高塚美奈子、伊達華子の各氏に師事されてきました。第53回全東北ピアノコンクール入選、日本ピアノ教育連盟ピアノオーディション奨励賞、第16回ペトロフピアノコンクール審査員特別賞受賞の各賞を受賞し、仙台フィルハーモニー管弦楽団(弦楽五重奏)とも共演されていらっしゃる方です。
今回は、シューマンのピアノ協奏曲 イ短調 作品54の第1楽章を演奏されます。
 
< 今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。>
先日、仙台フィルハーモニー管弦楽団のメンバーの方々と弦楽五重奏でモーツァルトのピアノ協奏曲を演奏させていただく機会があったのですが、フルオーケストラでのコンチェルトはこのコンサートが初めてとなります。幼い頃からの夢であった、オーケストラとの共演ができることを非常に嬉しく感じております。
 
< あなたにとって、音楽とは何ですか。>
音楽とは、自分の感情や想いを言葉よりも自然に、色鮮やかに伝えることのできる手段の1つと考えています。また、自分の情緒、喜怒哀楽に常に寄り添って傍にいてくれる、私の人生においてなくてはならない存在です。
 
 
 
【鳥居大輔さん(ピアノ)】
鳥居大輔
―――鳥居大輔さんは、兵庫県立西宮高等学校音楽科卒業後、 東京音楽大学ピアノ演奏家コースへ特待生として入学し、同大学を卒業されました。ピティナピアノコンペティション全国大会にて金賞他、国内外でのコンクール受賞歴を多数おもちです。兵庫県から『ゆずりは賞』を授与されていらっしゃいます。これまでに「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」、テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHK-FM等にご出演されていらっしゃる方です。
今回は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲 第5番 作品73『皇帝』の全楽章を演奏されます。
 
〈今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。〉
子供の頃から弾きたかった曲です。しかし、これまでコンチェルトの機会はあったものの、様々な事情で選曲できなかった曲でもあります。体が弱ってきた父に1番聴いてもらいたい曲でもあり、常に支え続けてくれる母への私の想いでもあります。今でしか弾けない特別な想いを込めて弾かせていただきたいと思います。
 
〈演奏を始めたきっかけは何ですか。〉
きっかけがあったかは曖昧なのですが、幼少期に、とにかく何よりも強烈にピアノが弾きたくて弾きたくてしょうがなかった事を覚えています。
 
〈あなたにとって、音楽とは何ですか?〉
避けても絶対に追ってくるもの。運命だと思っています。
 
 
<Part.2>
 
【栂野奈々子さん(コントラアルト)】
栂野奈々子
―――栂野奈々子さんは、横浜市出身で、多摩美術大学を卒業されました。小学校よりキリスト教の合唱を学び、25年間ピアノを習われました。合唱、声楽を学び、コンサート、お祝いの会での歌唱等の演奏を続け、2012年より(公財)日本オペラ振興会オペラ歌手育成部の選科ストゥーディオコースに在籍されています。高橋和恵氏に師事し、第7回東京国際声楽コンクール声楽愛好者部門Bにて第1位を受賞された方です。
今回は、トマのオペラ「ミニヨン」より「君よ知るや南の国」、チャイコフスキーの「ただ憧れを知る者のみが」、サン=サーンスのオペラ「サムソンとデリラ」より「私の心はあなたの声に花開く」を歌われます。
 
< 今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。>
< ご自身の演奏される曲の聴き所などを教えてください。>
夢のまた夢でした。我が人生にこの様な事があろうとは思ってもみないことでした。でも余り意識し過ぎず、いつものご指導のまま言葉を大切にし、情景を心に描き、主人公の気持ちをお伝えしたい、という姿勢を忘れることなく演奏したいと思います。オペラの登場人物は時代も様々、過酷な運命を背負っていることが多く、一見、現代とかけ離れたように見えるのですが、実は、人の心は人類史上大差なく、永永と営まれてきたものだと言うことに気付かされます。オレンジの花咲く故郷を歌うミニヨン、自らの民族を守ろうとサムソンを誘惑するダリラ、運命に翻弄される2人です。音楽は、それぞれの地域で自然に育まれてきました。豊かな文化に華やかに花開いた音楽、素朴で誰にも振り返られることのない音楽、ただ美しいだけでなく、過酷な歴史さえ反映されることもあり、これからも大きな感動をもたらしてくれる作品に出遭いたいと思います。
 
 
 
【長谷川裕花さん(クラリネット)】
長谷川裕花
―――長谷川裕花さんは、2014年度に聖徳大学音楽学部演奏学科を卒業し、大学代表としてヤマハ主催第5回音楽大学フェスティバルコンサート、第85回読売新人演奏会に出演されました。クラリネットを小川啓二、中村克己の各氏に師事し、現在コンサートなどで精力的に演奏活動をしている他、後進の指導にもあたっていらっしゃる方です。
今回は、ウェーバーのクラリネット協奏曲 第2番 変ホ長調 作品74の全楽章を演奏されます。
 
< 今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。>
大学を卒業しちょうど1年が経過し、新たな挑戦としてこのコンサートに出演する事に致しました。コンチェルトを全楽章演奏するのは初めてですが、それぞれの楽章が持つ魅力を引き出せるよう、精一杯演奏させていただきます。
 
< 演奏を始めたきっかけは何ですか。>
幼少期から音楽が好きで、小学生の頃に合唱団や小学校の金管バンドでユーフォニアムを担当しておりました。そんな幼少期を過ごしていたため、中学校に入学し自然と吹奏楽部に足が向いていました。小学生の頃ユーフォニアムをやっていたこともあり、今度は木管楽器に挑戦したいと思い、クラリネットを始めたのがきっかけです。
 
< 演奏するとき、いつも心がけていることは何ですか。>
一つ一つの音を確実に・丁寧に演奏し、また、時代背景や曲の特徴などをしっかり表現できるよう、心がけています。
 
 
 
【石原伊さん(ピアノ)】
石原ロシア
―――石原伊さんは、上野学園大学音楽学部をピアノとヴィオラ・ダ・ガンバを専攻にて卒業されました。東京国際芸術協会の助成でロシア国立モスクワ音楽院マスタークラスを修了されました。エレーナ・リヒテル氏に師事され、第5回ブルクハルト国際音楽コンクール室内楽部門にて第5位、第5回エレーナ・リヒテル国際ピアノコンクールにて第5位他を受賞されています。ショパンフェスティバル等にも出演されていらっしゃる方です。
今回は、ショパンのピアノ協奏曲第1番 作品11の第1楽章を演奏されます。(この方の演奏のみ、指揮はスティーヴェン・エレリ氏ではなく、弊会理事長の片山孝調が担当いたします。)
 
< インタビュー>
インタビュー未実施のため、実施後に改めて更新させていただきます。
 
 
 
【伊藤実南さん(ピアノ)】
伊藤実南
―――伊藤実南さんは、ヤマハマスタークラス演奏研究コースを卒業し、上野学園高等学校音楽科演奏家コースの1年に在籍されていらっしゃいます。第7回ベーテン音楽コンクール自由曲コース中学生部門全国大会にて第1位を受賞されました。現在、横山幸雄、今野尚美、中島彩、大島妙子、大西真由子、原田泉、韓 伽耶、松村英臣の各氏に師事されていらっしゃる方です。
今回は、グリーグのピアノ協奏曲 イ短調 作品16の第1楽章を演奏されます。
 
< 今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。>
オーケストラとの共演は小さい頃からの夢だったので、自分らしい演奏が出来るよう精一杯頑張ります。
 
< 今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。>
私は今回初めてのコンチェルトなので、どんな感じに仕上がるのかとても楽しみです。
 
< 演奏するとき、いつも心がけていることは何ですか。>
演奏する時にいつも心がけている事は、弾く事だけに集中してしまうと「伝える」ということへの意識が薄くなってしまいがちなので、「聴いてくださっている方がいる」ことを忘れないと事です。
 
 
 
【志村麻美さん(ピアノ)】
志村麻美
―――志村麻美さんは、東京都出身で、国立音楽大学附属高校を経て、同大学ピアノ科を卒業されました。6歳よりピアノ、9歳よりフルートを始め、これまでにピアノを阿部明子、小久保佳井子、小宮康裕、山脇一宏の各氏に師事されました。第16回ペトロフピアノコンクールにて入選されました。第56回東京国際芸術協会新人演奏会にご出演し、ヌーベルバーグ2014、2015に出演され、J.S.バッハのピアノ協奏曲 第1番、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を演奏されました。
今回は、ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21の第1楽章を演奏されます。
 
< 今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。>
実らない片想いに悩む青年ショパンの想いを自分成りの表現で聴きに来て下さった方々に届けたいです。聴く人の胸を打つような豊かな演奏をしたいと思います。
 
< ヌーベルバーグ2016に出演することを決めたきっかけは何ですか。>
私は今回でヌーベルバーグに出演させて頂くのは3度目となります。大学時代にコンチェルトを学んできましたが、実際にオーケストラとの共演をしてみてより気付かされる事が沢山あり、この機会を通して様々な作曲家の音楽に触れ自分自身の演奏の幅を広げたく、出演させて頂く運びとなりました。
 
< 演奏を始めたきっかけは何ですか。>
演奏を始めたきっかけは自分のピアノで聴いてくれた人が喜んでくれたらという思いと、自分の表現の一つであったからです。自分の演奏で感動して頂けた時はピアノを演奏していて良かったと常々思います。これからも演奏活動を続けていき、自分自身も音楽を楽しんでいきたいです。
 
 
 
【浪江杏佳さん(ピアノ)】
浪江杏佳
―――浪江杏佳さんは、第13回エトリンゲン青少年国際ピアノコンクール(ドイツ)Aカテゴリーにて入選し、第3回ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japanジュニアにて特級Ⅰ金賞及び審査員特別賞を受賞し、第14回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA中学生部門アジア大会にて銅賞を受賞されています。第16回浜松国際ピアノアカデミーを受講され、江夏範明氏・金子恵氏に師事されていらっしゃる方です。
今回は、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲 作品43を演奏されます。
 
< 今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。>
私は以前ヌーベルバーグ2014で、ラヴェルピアノ協奏曲 ト長調を演奏いたしました。その時オーケストラの方々と一つの音楽を創り上げていく事がとても楽しく今回も参加させて頂きました。前回の参加から二年の月日が流れました。このような素晴らしい機会を頂けた事に感謝しながら前回より成長した音楽を皆様にお聴かせ出来るように心を込めて演奏したいと思います。
 
< ご自身の演奏される曲の聴き所などを教えてください。>
24の変奏曲になっています。パガニーニ主題と呼ばれる特徴的な「ラ→ド→シ→ラ」という4つの音は「4音動機」と呼ばれ、全体的にスピード感と躍動感を生み 生命力や力強さに溢れます。また「第18変奏」が突出して有名で、一度は聴かれた事がある美しく印象的なメロディです。
 
< あなたにとって、音楽とは何ですか。>
年齢と共に音楽の難しさや深さを感じるようになりました。でも音楽が大好きという気持ちは、ずっと変わりません。音楽は自分を強く成長させ、前に進むべき力をくれる大切な存在です。
 
 
 
≪終わりに≫
このコンサートは東京国際芸術協会管弦楽団をバックに器楽の協奏曲やアリアを演奏していただく演奏会です。指揮は前回も非常に好評だったスティーヴェン・エレリ氏が担当されます。
前回コンサートの様子は弊会ブログやyoutubeにてご覧いただくことができます。
また、現在は今年12月に行われるヌーベルバーグ2016Part.3&4のソリストを募集しております。オーケストラとの協演をご希望される演奏家の方々からのお問い合わせ・お申し込みもお待ちしております。
 
 
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2016年5月28日(土)・29日(日) TIAA協奏曲 ヌーベルバーグ2016 PART.1&2
 
場所: 東京・日暮里サニーホール
料金: 前売4,000円 当日4,500円(各PARTとも全自由席)
指揮: スティーヴェン・ドミニク・エレリ
管弦楽: 東京国際芸術協会管弦楽団
 
プログラム:
 
PART.1 / 18:30 開演 (18:00 開場)
石川友梨(ヴァイオリン)
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 第1楽章
 
日野萌華(ピアノ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467 全楽章
 
馬場千尋(ピアノ)
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 第1楽章
 
鳥居大輔(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 作品73『皇帝』全楽章
 

PART.2 / 14:00 開演 (13:30 開場)
栂野奈々子(コントラルト)
トマ:君よ知るや南の国 オペラ「ミニヨン」より
チャイコフスキー:ただ憧れを知る者のみが
サン=サーンス:私の心はあなたの声に花開く オペラ「サムソンとデリラ」より
 
長谷川裕花(クラリネット)
ウェーバー:クラリネット協奏曲 第2番 変ホ長調 作品74 全楽章
 
石原ロシア(ピアノ)[指揮:片山孝調]
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 作品11 第1楽章
 
伊藤実南(ピアノ)
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 作品16 第1楽章
 
志村麻美(ピアノ)
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21 第1楽章
 
浪江杏佳(ピアノ)
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
 
 
 
チケットのお求めは、各ソリストの方々または弊会サイトにて承っております。