2016年5月15日(日)宮澤賢治に寄せて【インタビュー】

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2016年5月15日(日)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで
「宮澤賢治に寄せて ~賢治詩による歌曲の夕べ~」と題して、土屋光彦さんと大久保豊典さんのリサイタルが開催されます。
 
土屋光彦2016
土屋光彦(作曲、ピアノ)
1967年東京生まれ。東京芸術大学大学院中退。パリ・エコール・ノルマル音楽院にて高等演奏家資格を取得。セニガリア国際音楽コンクール第2位。第16回横浜市招待国際ピアノ演奏会に日本代表として出演。TIAA全日本作曲家コンクールにてこれまでに5回(計7曲)の入賞もしくは入選を果たす。
 
 
大久保豊典
大久保豊典(テノール)
1974年埼玉県出身。桐朋学園大学音楽学部カレッジディプロマコース声楽科修了。劇団四季50周年オーディションクラシックボーカルコース合格。第15回日本クラシック音楽コンクール全国大会入選。これまでにTIAA主催のレ・スブレンデル音楽コンクールおよびブルクハルト国際音楽コンクールにてそれぞれ入賞。
 
 
・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
クラシック音楽はキリスト教から来ているので、クラシック音楽をする以上私もその事を意識せざるを得ません。
けれども私は自国の文化と言う意味で、日本の伝統と自分の関わりについても常に考えています。
今回取り上げる詩人の宮澤賢治は「世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」と考えていた人で、その事を共演者の大久保サンが言い直すと「法華経の精神から来る全人類の救済」と言う事になります。
そう言われると自分も何とかしなくてはならないと思うし、とりあえず自分は作曲と言う手段でそこに一石を投じようと思う訳です。
しかし去年も言ったと思うのですが、実際は余り肩肘張らないで聴いて頂きたいのです。
今風に言うところのメッセージソングではなくて、自然な音楽として聴いてもらえたら、と思っています。
 
 
・演奏される曲の聴き所などを教えてください。
「生徒諸君に寄せる」「永訣の朝」あたりでしょうか?
前者は問題性に富んだ歌詞が、後者は重い内容をなるべく楽しく聴きやすく、と言う事ですね。
 
 
・あなたにとって音楽とは何ですか。
人は一般的に言って自己表現を必要とするものです。
私は音楽をやっているので、音楽によって自己を表現する訳ですが、何を表現するのかが問題となると思います。
バッハの場合は「神」と「人間」の表現であると思うし、その事自体は新しい事でも何でもないのですが、バッハは神を信じていたと思うし、だからと言って西洋の他の作曲家もそうだとは言い切れない。
けれども私が音楽に感動する時、それが何であれバッハのもたらす感動に近いのではないかと、最近は思っています。
私は苦労して来たので、バッハの「ヨハネ受難曲」などを聴くと昔大変だった事を思い出しますが・・・。
ここではこれ以上この事に深入りはしません。
 
 
16051502
時間: 19:30開演(19:00開場)
 
料金: 全席自由 2,500円
 
出演: 作曲・ピアノ:土屋光彦
     テノール:大久保豊典
 
プログラム: 作詞:宮澤 賢治
精神歌 (曲:川村悟郎)
星めぐりの歌 (曲:宮澤賢治)
くらかけの雪 (曲:土屋光彦)
生徒諸君に寄せる (曲:土屋光彦)
永訣の朝 (曲:土屋光彦)
夜 (曲:土屋光彦)
アメニモマケズ (曲:ストラデッラ)
 
 
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