2016年7月2日(土)小西もも子ヴァイオリンリサイタル【インタビュー】

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2016年7月2日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで
小西もも子ヴァイオリンリサイタル が開催されます。
 
リサイタルに向けての抱負をインタビューいたしましたので、
小西もも子さんの演奏を心待ちになさっているファンの方々のために
このブログを書かせていただきました。
 
小西もも子
小西もも子:ヴァイオリン
第20回KOBE国際音楽コンクール優秀賞、神戸新聞社賞受賞。第17回日本演奏家コンクール大学の部第1位、併せて神奈川県知事賞、毎日新聞社賞受賞。これまでにヴァイオリンを永峰高志、篠崎功子、川畠正雄、玉井菜採、Herwig Zackの各氏に師事。日本女子大学附属高校を経て、現在東京藝術大学4年在学中。
 
奥田ななみ
奥田ななみ:ピアノ
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部4年在学中。これまでに、ピアノを中井正子、ジャン=マルク・ルイサダ、ソルフェージュと和声を小鍛冶邦隆、湯本芳子の各氏に、現在、有森博氏に師事。現代音楽演奏コンクール「競楽Ⅶ」、全日本学生音楽コンクールなどに入選、入賞している。
 
 
 
・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
普通のリサイタルよりは短めのプログラムですが、どれもが繊細かつ美しい曲なので、美しい音楽を聴いてくださるお客様に届けられるよう隅々まで心を込めて丁寧に演奏したいと思います。
この1時間がお客様にとって素敵な空間になるようにしたいです。
 
 
・演奏される曲の聴き所などを教えてください。
今回は、前々から弾きたいと思っていたフランクのソナタを後半のメインにし、前半にはプログラムのスターターとしてモーツァルトの小さめのソナタを、そして次にバッハのとても重要な作品であるシャコンヌを演奏予定です。
 
モーツァルトのソナタは、リサイタルの出だしにぴったりな可愛らしい曲です。この頃のソナタはヴァイオリンソナタ、というよりはピアノに対してヴァイオリンが伴奏という位置付けでしたが、ヴァイオリンの流れるような魅力的な旋律は、ヴァイオリンが伴奏にとどまることなく、対等な関係で扱われようとしている新たな試みがみられる作品です。
 
バッハのシャコンヌは、全部で6曲ある無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータのうちの、無伴奏パルティータ2番の組曲の最後に置かれた楽章です。バッハの作品の中でも最高傑作の1つとされています。日常に起こる悲しみ、苦しみ、喜び…色んな彼の魂を感じ取りながら聴いていただきたい作品です。
 
最後のフランクのヴァイオリンソナタは、同じベルギー人でヴァイオリ二ストのウジェーヌ・イザイの結婚式に出席できなかったフランクが、彼と奥さんへの結婚の贈り物として書いた曲です。フランス系のヴァイオリンソナタの中でも最高傑作と言われており、演奏される事の多い人気高い曲の1つです。この曲の4つの楽章は全曲を通して特定の主題、または動機をもった循環形式によって書かれています。この曲もヴァイオリンソナタでありながら、ピアノにも高度な技術を求められます。ピアノとヴァイオリンの美しい旋律のかけあいを楽しんでもらえたら嬉しいです。
 
 
・あなたにとって音楽とは何ですか。
わたしにとって音楽とは、無限の可能性があり、国境さえも超える事のできるコミュニケーションの1つで、言葉にできない自分のあらゆる感情を表現できる手段だと思います。
 
人々を楽しませ、時には勇気づけ、喜びを与えたり、怒りや悲しみや苦しみを共有できるものでもあると思います。
そしてそれを演奏する演奏家というのは、同じ芸術でも美術作品とは違い、作曲された作品に入り込むことができ、またそこから自らの感情や考えをプラスして表現する事ができるものだと思います。わたしにとって、なくてはならない存在です。
 
 
160702
時間: 19:30開演(19:00開場)
 
料金: 全席自由 2,500円
 
出演:
ヴァイオリン:小西もも子
ピアノ:奥田ななみ
 
プログラム:
モーツァルト:ヴァイオリンソナタ ト長調 K.301
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より シャコンヌ
フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調
 
 
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