2016年11月19日(土)Trio Cѐzanne リサイタル 〜Vol.3〜 桐朋学園を卒業した3名による室内楽コンサート【インタビュー】
2016年11月19日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで
Trio Cѐzanne リサイタル 〜Vol.3〜 桐朋学園を卒業した3名による室内楽コンサート が開催されます。
リサイタルに向けての抱負をインタビューいたしましたので、
三人の演奏を心待ちになさっているファンの方々のためにこのブログを書かせていただきました。
阿部 加奈子(クラリネット)
桐朋学園芸術短期大学卒業。品川政治、武田忠善、藤井洋子、木村健雄、R・ストルツマンの各氏に師事。室内楽を、石橋雅一、中川昌三、野口千代光、吉川朝子の各氏に師事。様々なメンバーとの室内楽においてTIAA全日本音楽コンサート等の様々なコンクールにて受賞、入賞。株式会社シーライン東京のシンフォニーアンバサダーとしても活躍中。
橋本 侑里映(ヴァイオリン/ヴィオラ)
桐朋学園大学音楽学部ヴァイオリン専攻卒業。桐朋オーケストラ・アカデミーに在学中。矢部達哉、佐藤まどか、海野義雄、恵藤久美子の各氏に師事。室内楽を藤原浜雄、三上桂子の各氏に師事。Pacific Music Festival 2013,2014に参加。NPO法人静岡交響楽団準団員。
林 由佳(ピアノ)
桐朋学園大学演奏学科ピアノ専攻卒業。第11回大曲新人音楽祭にて優秀賞を受賞、第44回全東北ピアノコンクール第1位併せて文部大臣賞を受賞、第2回ローゼンストック国際ピアノコンクール3位入賞等。ブラームス音楽院セミナーの専属伴奏者をする等、幅広く活動。若松マキ、江崎光世、二宮裕子各氏に師事。
・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
この度はTrio Cѐzanne リサイタルを開催させて頂く事となり、大変嬉しく思います。ありがとうございます!昨年結成したTrio Cѐzanneは全員桐朋卒業生です。年齢、性格はバラバラですが(笑)音楽を愛する気持ちは一緒です!
人との出会いはとても意味があり大切なものです。私たちの出会いに、そしてリサイタル当日いらして下さるお客様との出会いに感謝し、心を込めて演奏させて頂きます。(ピアノ︰林由佳)
・演奏される曲の聴き所などを教えてください。
♪モーツァルト「ケーゲルシュタット・トリオ」
モーツァルトはクラリネット曲を幾つか作曲しているが、このケーゲルシュタットがおそらく初めてクラリネットを独立楽器として扱った作品である。
「ケーゲルシュタット」とは「九柱戯」というボーリングの前身の様な競技で、円錐形のピンを9本並べて、木製の玉で倒した数を競い合う遊びであった。その“遊び”をしながら書いたという逸話が残されているため、気軽に肩肘張らずに聴ける楽曲に仕上がっている。
♪シューマン「おとぎの絵本」
シューマン晩年の1853年に書かれた作品だが、この年はシューマンが若きブラームスと出会い、彼の音楽性に将来の希望を見出した年でもあった。その一方で数年来、心身の不調を抱え続けてきたシューマンは、翌年にはライン川への投身自殺を図り精神病院に収容されてしまう。
しかしこの作品は、そんな暗い影を微塵も感じさせないほど穏やかで美しく、ロマン的な曲想である。(クラリネット︰阿部加奈子)
・あなたにとって音楽とは何ですか。
私を最も幸せにしてくれて、最も不幸せにするものです。
音楽活動での「調子」は、私生活にまで影響してきますし、もちろんその逆もあります。
演奏中は、どうしても入り込んでしまうため、ふとした瞬間に心の中が音に出てしまうのです。
それでも、世の中には素敵な音楽がたくさん溢れているので、それに触れるたびに、自分はなんて幸せ者なんだ、と思います。
また、私にとって音楽は、素敵な出会いをもたらしてくれます。それが、もし、言葉が伝わらない相手でも、感動や喜びを共感できるのです。
コンサートにきてくださるお客様と直接長くはお話できないけど、演奏を聞いていただくことで感謝の気持ちを伝えられたら良いなと思います。そして、切なさや喜び、恋する気持ちを、音にのせて届けることができたら、と思います。(ヴァイオリン/ヴィオラ︰橋本侑里映)
時間: 17:30開演(17:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演: 阿部加奈子(クラリネット)、橋本侑里映(ヴァイオリン/ヴィオラ)、林由佳(ピアノ)
プログラム:
モーツァルト:ケーゲルシュタット・トリオ
シューマン:おとぎの絵本
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