2017年2月18日(土)Happy Lunchtime Concert【インタビュー】

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2017年2月18日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで
堀澤「幸」恵さんと「福」本姉妹による「Happy」 Lunchtime Concert が開催されます。
  
リサイタルに向けての抱負をインタビューいたしましたので、
三人の演奏を心待ちになさっているファンの方々のためにこのブログを書かせていただきました。
 
 

堀澤幸恵(ほりさわゆきえ):ピアノ
北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽科卒業。第1回スペイン音楽国際コンクール第2位及びスペイン大使賞受賞。札幌を拠点に年間80回程度の演奏をこなし、主にスペイン・中南米の作品の紹介に尽力している。メキシコの作曲家Mario Ruiz Armengolの「キューバ舞曲集」が、ハイレゾ配信のメジャーサイト(SONYmora、e-onkyo music、Victor-HD) よりリリースされ、Victor総合ランキングで初登場19位となった。
 

福本真琴(ふくもとまこと):チェロ
名古屋市立菊里高等学校音楽科を経て、東京藝術大学音楽学部卒業。同大学大学院修士課程修了。同声会賞 、大学院アカンサス音楽賞を受賞。第17回ブルクハルト国際音楽コンクール弦楽器部門第1位。ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール2013第3位。これまでに林良一、河野文昭、中木健二の各氏に師事。現在、東京芸大弦楽科研究助手を務めながら、演奏活動をしている。
 
 

福本真弓(ふくもとまゆみ):ピアノ
一橋大学経済学部卒業。愛知県立芸術大学大学院音楽研究科首席修了。ドイツ国立ケルン音楽大学に1年間在籍。第4回山田貞夫音楽賞ならびに特選受賞。これまでに蒲郡フィルハーモニー管弦楽団、セントラル愛知交響楽団等と共演、丹羽弘馨、加藤美緒子、V.サハロフ、N.ティッチマン、W.ブロンズの各氏に師事。現在、演奏活動や後進の育成に力を注ぐ。
 
 
 
 
・コンサートの開催にあたって
 
今回のジョイントコンサートは、ピアニストの堀澤幸恵と福本真弓が5年前にドイツのピアノ講習会で出会った縁から開催される運びとなりました。
ランチタイムの1時間の気軽なコンサートです。プログラムは2月のバレンタインに因んで愛をテーマにしてお贈り致します。
 
 
 
・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
 
ピアノは他の楽器と比べて、1人で演奏することが多いですが、私は誰かと一緒に演奏することがとても好きです。ピアノの広い音域や、多様な音色を生かして、共演者を引き立たせたり、ともに良い音楽を奏でることに喜びを感じます。
今回は、伴奏と連弾という形での出演になります。3人で素敵な演奏が出来るよう、そしてお二方の良い共演者となれるよう精一杯頑張ります。(福本真弓)
 
 
 
・演奏される曲の聴きどころなどを教えてください。
 
チェロの演奏では、20世紀前半に活躍したチェロの巨匠カサドの作品を中心にお届けします。カサドの恩師カザルスへの愛や、生まれ故郷のスペイン カタルーニャへの愛が感じられる素晴らしい作品の数々を、お客様にも感じて頂けるよう心を込めて演奏いたします。(福本真琴)
 
今回は、主にドイツ×スペインという異色のプログラムとなりました。
スペインの作曲家グラナドスは、実はシューマンが大好きで、作曲にも多大な影響を受けている物と思われます。非常にロマンチックな作曲家です。
今回はクララ・シューマンの組曲も演奏します。クララは初の女性の音楽家として、私も大変興味を持っている存在です。ロマン派の音楽家、特に夫のロベルト・シューマンやブラームスに多大な影響を与えた女性と言えます。
それから、今回チェロで弾いて下さるカサドの師匠であるカザルスは、グラナドスの友人で一緒に演奏したりしていました。
今回取り上げるそれぞれの作曲家が多かれ少なかれお互いに影響を与え合ったと言えると思います。そういった部分や、作曲家の生き様や想いを、プログラム全体を通して、皆さんに自由に感じて頂けたら幸いです。(堀澤幸恵)
 
 
 
・あなたにとって音楽とは何ですか?
 
私にとって音楽は感情を表現する手段の1つです。
小さい頃から人見知りで、言葉では自分の気持ちを伝えることがとても苦手でしたが、チェロを弾くと嬉しい気持ちや悲しい気持ち、今感じていることを表に出すことができました。
今回のコンサートでも、3人でしか表現できない今の気持ちを音楽に乗せて、楽しく演奏したいと思います。(福本真琴)
 
私にとって音楽とは、自分を成長させてくれ、また豊かにしてくれるものだと思います。生きていく上で、音楽はなくても困らないものではありますが、なくなってしまうと寂しい人生になる気がします。私も音楽をやっていて辛いことも多々ありますが、音楽を通して出会う人や、聴いて感じたり何かを思い出したりと、全てが毎日を豊かにしてくれていると思います。人の心にほっと響く音楽の良さを、多くの人に知ってもらえたらと思います。(福本真弓)
 
私は言葉を話すのと同じくらい長くピアノを続けてきましたけど、今は曲を表現する為、役者にならないといけないのかな、という気がしています。曲の背景や楽譜から読み取った色々な感情を、自分の知っている感情と照らし合わせながら、時には想像しながら、表現していきたいということは、最近感じるようになったことです。(堀澤幸恵)
 
 
 

 
時間: 11:30開演(11:00開場)
 
料金: 全席自由 2,000円
 
出演: 福本真琴(チェロ) 堀澤幸恵(ピアノ) 福本真弓(ピアノ)
 
プログラム:
ブラームス:連弾 ワルツ集 愛の歌より
  4番 夕べの美しい紅のように
  6番 一羽の小さな、かわいい小鳥が
クララ・シューマン:4つの束の間の小品
ロベルト・シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調
カサド:無伴奏チェロ組曲より抜粋
カサド:愛の言葉
リスト カサド編曲:愛の夢
グラナドス:組曲ロマンティックな情景より アレグロアパッショナート
 
 
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