【インタビュー】藤田真有ソプラノリサイタルVol.1

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2017年12月16日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで「藤田真有ソプラノリサイタルVol.1~美しき青きドナウのように~女の愛と生涯」を開催いたします。リサイタルに向けて藤田真有さんから素敵なコラムをお寄せいただきました、ぜひご覧ください。

「女の愛と生涯」を考える

女性の幸せとは一体何だろうか。昨今女性の社会進出、働き方改革といった言葉が叫ばれ、理想と現実のズレのような感覚を多くの人が抱いているのではないか。自身のキャリアと妊娠出産による一時的なブランクを天秤にかけて、どうしても結婚に踏み切れなかったり。私自身結婚適齢期と言われる年齢だが、これまでの間に同年代女性の多様な生き様を目の当たりにしてきて、20代からの10年でこうも変わるものかと、一緒に制服を着て高校に通っていた頃のことを遠い昔のように感じる。大学卒業間も無く結婚して子供がいる人、家を建てた人。私は単身海外に渡り、自分の目標の達成だけを考えて生きてきて実を言うと平凡に家庭を築くことをつまらない人生だと思っていたのだが、ここ数年考え方がフレキシブルになってきた。きっかけは親の加齢や病気であったり、周りに不妊治療をしている人がいたりということかもしれない。一番大きいのは、私の夢をずっと応援してくれる母の存在だろう。母の立場から見ると、私を通してもう一つの人生を体感しているようなものではないか。将来私が年老いた時に、自分が成し得なかったことや全く違う歩みを体現してくれる実子がいたら、楽しそうだなと思った。シューマンのこの連作歌曲を歌おうと思えたのは、こういう心境の変化によるところが大きい。一人の女性を生きる20分間である。


演奏会詳細

2017年12月16日(土)藤田真有ソプラノリサイタルVol.1
時間: 19:30開演(19:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演:

藤田真有(ソプラノ)
沖縄県立芸術大学、鹿児島国際大学を経て渡欧。グラーツ芸術大学大学院修士課程声楽科修了。ヨーロッパ各地のマスタークラスに参加し、演奏経験多数。藤原歌劇団正団員、日本オペラ協会正会員。

南部由貴(ピアノ)
桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部卒業。同大学研究科を経て渡欧。ウィーン国立音楽大学ピアノ室内楽科を最優秀の成績で、同大学院修士課程を審査員満場一致の最優秀で修了。国内外コンクールでの受賞多数。現在ソリスト、アンサンブルピアニストとして活躍中。

プログラム:
アーン:クロリスに
アーン:私の詩に翼があったなら
ヒンデミット:イエスは生まれた
マーラー:「子供の不思議な角笛」より
夏の歌い手の交替
悪い子供をしつけるために
私は緑の森を楽しく歩いた
ブラームス:永遠の愛
シューマン:「女の愛と生涯」より
彼に会って以来
誰よりも素晴らしい彼
私にはわからない、信じられない
私の指にはまった指輪よ
妹たちよ、手伝ってちょうだい
優しい人、あなたは私を驚いたように見つめる
私の心に、私の胸に
今あなたは初めて私に苦痛を与える

チケットはまだお求めいただくことが可能です。コチラからご注文下さい。

 

また2018年1月21日(日)に、同じく日暮里サニーホール・コンサートサロンにて「藤田真有ソプラノリサイタルVol.2」を開催致します。
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