【インタビュー】2019年3月16日(土)Quartet Nigun〜音楽の「リアリティ」を求めて〜
2019年3月16日(土)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンでQuartet Nigun〜音楽の「リアリティ」を求めて〜を開催いたします。リサイタルに向けて堀真亜菜さん(ヴァイオリン)、栗原壱成さん(ヴァイオリン)、桂田光理さん(ヴィオラ)、安保有乃さん(チェロ)にインタビューいたしましたので、ご覧ください。
・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
堀真亜菜さん:
この度は、このような機会をいただき心より感謝申し上げます。このカルテットのメンバーとは2年間共に勉強してきました。私自身、とても音楽的に尊敬していて、人間的にも気の合うメンバーと共にコンサートできることが大変嬉しいです。4人で音楽と向き合って、自分たちなりの解釈で、聴いてくださる方々に新鮮な感動をお届けできるよう精一杯楽しみます!
栗原壱成さん:
Quartet Nigunが結成してから2年が経とうとしています。それぞれ個性的で、素晴らしい演奏家がメンバーに集まっています。今このカルテットで出来る最高の演奏を創れたらなと思っております。
桂田光理さん:
今回、このように4人でコンサートをすることができることにとても感謝しております。2年前にこのメンバーでカルテットを組み始めてから、本格的なコンサートをするのは初めてのことなので、とてもワクワクしながら準備を進めております。皆さまにカルテットの魅力を最大限お伝えできるよう頑張ります!
安保有乃さん:
この度は、このような弦楽四重奏コンサートの機会をいただき誠に嬉しくそして感謝しております。このコンサートを経て自分自身も弦楽四重奏のグループもさらに発展できるよう、一生懸命にコンサートに取り組みたいと思います。
・演奏される曲の聴き所などを教えてください。
堀真亜菜さん:
今回演奏する3曲ではそれぞれ異なった要素をお楽しみいただけると思います。ハイドン(ホフシュテッター)では、日常会話でのやりとりのような気楽さ、軽快さを、
シューベルトでは随所に現れる表情豊かな”歌”を、ショスタコーヴィチでは心の内の痛みや苦しみ、叫びなどをお届けできればと思います。また、私たち自身も毎回新鮮な気分で曲に向き合いますので、”今”しか聴けない音楽の臨場感を感じていただけましたら幸いです。
栗原壱成さん:
今回のコンサートでは、3人の時代が異なる作曲家を演奏させて頂きます。
特にショスタコーヴィチの8番はファシズムの犠牲となった人々に捧げられた、20世紀に作曲された傑作の1つで、音楽的にも精神的にもとても充実した曲になっています。
桂田光理さん:
ハイドン(ホフシュテッター)の曲は、とても軽快で、コンサートの幕開けにぴったりな曲です。
シューベルトの曲は、隠れた名曲です。あまり演奏される機会がないのですが、この機会に皆さまにご紹介できることがとても嬉しいです。
ショスタコーヴィッチの曲は、戦後間も無く書かれたということもあり、戦争の苦悩、もう繰り返してはならないという熱い思いが、暗い曲想の中から溢れ出しています。
それぞれ全く違う雰囲気を持った曲なので、その違い、魅力をぜひ聴いていただきたいです。
安保有乃さん:
最初に演奏するホフシュテッターの曲は、実はハイドンが作曲したと偽り、世に送り出された曲でホフシュテッター自身はアマチュアの作曲家です。演奏を聴いてみるとそれは明瞭。しかしながら楽しくそして可愛げもあり、お客様に気楽に楽しんでいただけたらと思います。
シューベルト3番はあまり演奏されない曲ですが、美しい和声進行や可愛らしい旋律など魅力たっぷりの曲です。このコンサートをきっかけにたくさんの方々がこの曲の素晴らしさを知っていただけたら幸いです。
ショスタコーヴィッチ8番はとてもメジャーで最近では弦楽合奏の形でも弾かれるほど有名な曲です。そんな曲に挑戦するにあたり私たちもドキドキなのですが、コンサートのテーマでもある「音楽のリアリティ」をお客様に感じていただけるよう、また私達も作曲家の想いを理解して曲にリアリティを出せるように一生懸命取り組みたいと思います。
・あなたにとって音楽とは何ですか。
堀真亜菜さん:
まだまだ私はあまりに未熟で、自分の中で何もこれといった正解は出せていませんが、今の段階では、音楽は時空を超えた人と人とを繋ぐためのものであるのである気がしています。そのため、演奏している時は自分は作曲者と聴衆の間の媒体であり、音楽は自分の中を自然な流れで通過するものだと思っています。作曲家が思い描いた景色や感動などを、そのままの魅力で聴いている人にお伝えできるような音楽家になりたいです。
栗原壱成さん:
私にとっての音楽は、生活する上で絶対に欠けてはならないものです。
桂田光理さん:
自分にとって世界観、価値観を広げ、成長させてくれるものです。
アンサンブルをすることによってたくさんの人と繋がり、国籍を問わずたくさんの友達ができました。他の方の演奏を聴くことで、いままで味わったことのない感情を知りました。自分が演奏することで、自分の欠点を知り、向上心、忍耐力や集中力が養われたと思います。音楽なしではいまの自分はないと思います。とても大切なものです。
安保有乃さん:
自分自身の様々な面を発展ささてくれる誘因のような存在です。色々な感情、感じたことない高揚感を生まれさせてくれるし、勉強もさせてくれる。無くてはならない存在です。
演奏会詳細
2019年3月16日(土)Quartet Nigun〜音楽の「リアリティ」を求めて〜
時間:19:30開演(19:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演:
堀真亜菜 Maana Hori, ヴァイオリン
横浜国際音楽コンクール大学の部第2位。かながわ音楽コンクールヴァイオリン部門一般の部最高位。これまでに三浦道子氏、中学3年より現在、漆原朝子氏に師事。附属高等学校を経て、現在東京藝術大学音楽学部4年に在籍。2019年4月より同大学院修士課程に進学予定。
栗原壱成 Issei Kurihara, ヴァイオリン
3歳よりヴァイオリンを始める。リピッツァ国際コンクール5位、スピヴァコフ国際コンクール3位受賞。ルーマニアにてブラショフフィルと共演。現在東京藝術大学音楽学部4年に在籍、清水高師に師事。
桂田光理 Hikari Katsurada, ヴィオラ
第16回日本演奏家コンクール弦楽器部門第一位。2017年小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト参加。ヴィオラを、ザザ・ゴグア、山本由美子、市坪俊彦、百武由紀の各氏に師事。現在、東京藝術大学音楽学部3年に在籍。
安保有乃 Yuno Ambo, チェロ
4歳より才能教育研究会でチェロを始める。第70回全日本学生音楽コンクール全国大会チェロ部門大学の部第2位。第13回ビバホールチェロコンクール第3位。他、受賞多数。現在東京藝術大学音楽学部器楽科4年に在籍。2019年4月より同大学院修士課程に進学予定。
プログラム:
ハイドン(ロマン・ホフシュテッター):弦楽四重奏 作品3 第1番 へ長調 Hob.Ⅲ:13
シューベルト:弦楽四重奏 第3番 D36
ショスタコーヴィッチ:弦楽四重奏 第8番 作品110
チケットはまだお求めいただくことが可能です。コチラからご注文下さい。
-
前の記事
【インタビュー】2019年4月6日(土)小野泰久テノールリサイタル~テノールの名曲と若き作曲家の作品を歌う~ 2019.02.06
-
次の記事
【インタビュー】2019年3月17日(日)中山遥歌チェロリサイタル~チェロがくれたたくさんの出逢いに感謝をこめて~ 2019.02.20