【インタビュー】2019年5月5日(日祝)菅野可南子&蔡翰平ジョイントリサイタル

【インタビュー】2019年5月5日(日祝)菅野可南子&蔡翰平ジョイントリサイタル

2019年5月5日(日祝)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで菅野可南子&蔡翰平ジョイントリサイタルを開催いたします。リサイタルに向けて菅野可南子さん、蔡翰平さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

菅野可南子さん
このような演奏の機会をいただき大変嬉しく思っております。昨年一般企業を退職し、音楽の勉強と演奏・指導中心の生活を始めて1年になります。才能溢れる蔡翰平くんのピアノとともに、1年間の、そしてこれまでの経験の集大成となるような演奏をしたいと思っています。

蔡翰平さん
私事ながら、昨年5年間のベルギー留学から完全帰国致しました。今回は帰国後最初の大舞台、このような場で高校時代からの付き合いであり、私の信頼する演奏家の1人でもある可南子さんと共演する機会をいただけたことに心踊っております。この喜びと感謝を私たちの演奏を通して皆様にお伝えできればと思います。

・演奏される曲の聴き所などを教えてください。

菅野可南子さん
どの人もある程度の多面性をもって生活をしていると思います。誰と話すかによって少しずつ違う自分が登場するように。蔡翰平くんと共演できることになり、今回は自分の中の「情熱」的な部分にスポットを当てることにしました。ときに激しく、そして温かなピアノの音色と、歌い、語り、踊るようなサックスの旋律を楽しんでいただければと思います。

蔡翰平さん
今回の私たちのプログラムはラテン音楽がテーマとなっており、南米の作曲家の作品のみで構成しました。ラテン音楽の重要なジャンルであるタンゴをクラシックと融合させたピアソラ、クラシックにブラジル独自の音楽を取り入れたヴィラ=ロボス、サロン音楽の伝統に基づいた作風から「ブラジルのショパン」と呼ばれたナザレー、ロマン派の様式に始まりフランス印象主義にも傾倒したポンセなど、ラテン・クラシックの魅力を様々な側面からお楽しみいただけるプログラムになっています。私がソロで演奏するヴィラ=ロボスの「吟遊詩人の印象」は、シンプルながら美しい旋律が歌われる神秘的な部分と独特の和声が激しく奏でられる焦熱的な部分の対比が見事な作品です。私たちのそれぞれの個性がラテン音楽というテーマの元にどのように溶け合っていくのかも合わせてお楽しみいただければ幸いです。

・あなたにとって音楽とは何ですか。

菅野可南子さん
難しい質問ですね。わたしにとっては「一生のお友達」のような存在です。音楽や楽器と向き合う中には苦しいこと、辛いこともあるけれど、音楽なしの人生は考えられない。音楽が多くの人との出会いをくれたし、音楽があるからこそできたコミュニケーションがたくさんあります。常に生活を共にし、人生を彩ってくれていると思います。

蔡翰平さん
あえて一言にまとめるならば「生き甲斐」です。


演奏会詳細

2019年5月5日(日祝)菅野可南子&蔡翰平ジョイントリサイタル
時間: 19:30開演(19:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演:

菅野 可南子 Kanako Kanno,  Saxophone

宮城県仙台市出身。東北大学経済学部・武蔵野音楽大学別科卒。ヤマハ大人の音楽教室講師。第36回全日本アンサンブルコンテスト第1位金賞受賞。第72回TIAA全日本クラシック音楽コンサート入賞。第71回東京国際音楽協会新人演奏会出演。これまでにサクソフォーンを佐藤こずえ、林田和之、栃尾克樹の各氏に、室内楽を亀井政孝氏に師事。

蔡 翰平 Kanpei Sai,  Piano

宮城県仙台市出身。ブリュッセル王立音楽院ピアノ科学士課程卒及び修士課程を最優秀の成績で修了。第16回ロッケッタ国際ピアノコンクール第2位、第11回セシリア国際音楽コンクール第3位、第5回イスキア国際ピアノコンクール第2位。これまでにピアノを徳本美智子、庄司美知子、菅野潤、ヨハン・シュミットの各氏に師事。

プログラム:

ピアソラ:タンゴ・エチュード No.4, No.3
ヴィラ=ロボス:ブラジルの詩 より 「吟遊詩人の印象」
ナザレー:ブラジル風組曲 Zenite
ピアソラ:タンゴの歴史
ポンセ:エストレリータ
ピアソラ:リベルタンゴ

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