【インタビュー】2019年5月25日(土)山口芽依パーカッション&ヴィブラフォン ソロリサイタル
2019年5月25日(土)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで山口芽依パーカッション&ヴィブラフォン ソロリサイタルを開催いたします。リサイタルに向けて山口芽依さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。
・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
打楽器をはじめてから15年程になりました。これまでに出会った人、物。勉強してきた事から、今回のプログラムは、これまでに培ってきたものと自分への挑戦を込めたものになっています。また、今年は学部卒業となる節目の年でもあります。学部生最後の年にふさわしい演奏、1曲1曲にエネルギーのこもった演奏会にしたいと思います。
・演奏される曲の聴き所などを教えてください。
ヴィブラフォンの曲では、C.ディーンの“嘆きバトのソネット”と、ゲイリー・バートンのトランスクリプションで“想いあふれて”を演奏します。両曲、ヴィブラフォンという楽器の特性を発揮するのに絶好の曲であり、真反対の性格の曲だと思っております。
“嘆きバトのソネット”では、近年のヴィブラフォン独奏曲において進化してきた現代ヴィブラフォンの特殊奏法の数々を使いこなす事を試みた曲です。“想いあふれて”は、スタンダードジャズナンバーであり、ゲイリー・バートンのトランスクリプションがとても有名です。現代ヴィブラフォンとしてのヴィブラフォンの音色つ、ジャズヴィブラフォンとしてのヴィブラフォンの音色の2面性を楽しんでいただけたら幸いです。
打楽器の曲は、スネアドラム独奏の“Tchick”とA.ジョリヴェの《エプタード》を演奏いたします。“Tchick”は、スネアドラム1台の可能性をとても感じられる1曲となっております。今回の演奏会のメインとなる《エプタード》は、A.ジョリヴェの残した名作の1つで、7楽章からなっており、数多くの打楽器とトランペットのデュオによる20分に及ぶ大作となっています。作曲者ジョリヴェは、自身の作品にジャズの要素を多く取り入れており、リズムがかなり複雑なのはジャズを思わせます。私とトランペットの山川さんは、ビッグバンドで一緒に活動していたのがきっかけで知り合いました。そんな私達にはぴったりな曲だと思っています。
・あなたにとって音楽とは何ですか。
私にとって音楽とは、私を作ってくれるものです。音楽というものに打ち込むようになってから、音楽を通じて出会う先生、友人、先輩、後輩、経験、考え方などが、今の私を作り出しています。音楽がなければ、全く違う性格や考え方になっていたと思います。これからも、音楽を通して自分がいい方向変わっていけるように向き合っていきたいと思います。
演奏会詳細
2019年5月25日(土)山口芽依パーカッション&ヴィブラフォン ソロリサイタル
時間: 19:30開演(19:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演:
山口 芽依 Mei Yamaguchi, パーカッション&ヴィブラフォン
幼少より父に和太鼓を、12歳より打楽器をはじめる。埼玉県立芸術総合高等学校音楽科卒業。第12回日本管弦打楽器ソロ・コンテスト打楽器高校の部グランプリ・クリスタルミューズ賞および全部門1位の文部科学大臣賞受賞。第20回“長江杯”国際音楽コンクール打楽器一般Aの部第1位および審査委員長賞受賞。第34回日本管打楽器コンクールパーカッション部門第3位受賞。第71回TIAA全日本クラシック音楽コンサート優秀賞受賞(最高位)。第22回松方ホール音楽賞選考会打楽器部門音楽賞受賞。現在、武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科3年次在学。打楽器を秋田円美、吉原すみれ。ラテンパーカッションをカルロス菅野、山北健一。ヴィブラフォンを山本玲子。ジャズ理論を船山美也子の各氏に師事。
山川 永太郎 Eitaro Yamakawa, トランペット
青森県青森市出身。尚美学園大学音楽表現学科を卒業。第34回ヤマハ管楽器新人演奏会に出演。小澤征爾音楽塾のオーデイションに合格し、「小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXⅥ」に参加。トランペットを内藤知裕に師事、室内楽を後藤文夫氏に師事。H.ロイビン氏のマスタークラスを受講。現在、桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程生。
プログラム:
C.ディーン:嘆きバトのソネット
N.マルタンシォウ:Tchik
A.C.ジョビン / G.バートン:想いあふれて
A.ジョリヴェ:エプタード トランペットと打楽器のための
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