【インタビュー】2020年3月15日(日)English Songbook藤田真有&田邉安紀恵コンサートシリーズ Vol.2~夏を待ち焦がれて~

【インタビュー】2020年3月15日(日)English Songbook藤田真有&田邉安紀恵コンサートシリーズ Vol.2~夏を待ち焦がれて~

2020年3月15日(日)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンでEnglish Songbook藤田真有&田邉安紀恵コンサートシリーズ Vol.2~夏を待ち焦がれて~を開催いたします。リサイタルに向けて出演者の藤田真有さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

ちょうど一年前にこの場所で田邉安紀恵さんと共演して以来、2度目のジョイントコンサートになります。田邉さんとはアルテリーベで同じ時期に演奏活動を開始したのが始まりで、彼女の情熱的な音楽への姿勢に魅力を感じ、共演するようになりました。前回のテーマはスペイン音楽とシェイクスピアを題材にした曲だったのですが、今回も新たに探究していきたいテーマとして英語圏の音楽を集めて見ました。英語は私たちにとって比較的馴染みのある言語で、洋楽を聴いたりハリウッド映画を観たりと日常的に触れる機会はその他の言語より多いのですが、声楽曲は圧倒的に多言語を扱うことが多く、あえて英語の作品を取り上げることは少ないです。しかし聴いてみるとストレートに伝わってストンと落ちる感じです。時を経るごとに歌いたい英語曲が増えていき、では一度コンサートでじっくり取り組んでみようと思い、今回の機会となりました。

演奏される曲の聴き所などを教えてください。

17世紀から21世紀まで幅広い年代から選曲しています。ブリテン編曲のThe last rose of summerは、フォークソングとしてあらゆるアレンジで浸透しています。ブリテンの編曲による今作は、幻想的な世界観がとても好きです。バーバーのノックスビル・1915年の夏は、どうしても歌って見たいと思っていて、一昨年初めてコンサートでお披露目しました。もともと原作の小説がベースになっており、父を早くに亡くした主人公の少年時代が叙情的に描かれています。15分の大曲ですが、引き込まれます。また、その世界観をより深く表現できるよう努力したいです。それから、田邉さんにぴったりであろうとリクエストしたガーシュウィンのラプソディーインブルー。私もとても楽しみにしています。

あなたにとって音楽とは何ですか。

いつも私と共にあるものです。幸いなことに演奏者として音楽ができることを嬉しく思います。運動をするとスッキリするのと同じように、少し疲れていても歌うと前向きな気持ちになれます。また、いい演奏を聴くとモチベーションが上がり、次の目標へと繋がります。聴いて楽しむというよりは、私を引っ張っていってくれる存在が音楽です。

演奏会情報

2020年3月15日(日)English Songbook藤田真有&田邉安紀恵コンサートシリーズ Vol.2~夏を待ち焦がれて~
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:13:30開演(13:00開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

藤田 真有 Mayu Fujita
ソプラノ

沖縄県立芸術大学を経て鹿児島国際大学専攻科声楽コース卒業。渡欧しドイツ、オーストリア、イタリアを中心に研鑽を積む。オーストリア国立グラーツ芸術大学大学院修士課程声楽科を優秀な成績で修了。ヨーロッパにてマスターコースを始めとして数多くの音楽家に指導を受ける。東京国際芸術協会新人演奏会奨励賞、万里の長城杯国際音楽コンクール声楽部門第一位受賞。コンサート歌手として、意欲的なプログラムに挑むリサイタルを数々手がけている。藤原歌劇団・日本オペラ協会正団会員。

田邉 安紀恵 Akie Tanabe
ピアノ

京都市立京都堀川音楽高校ピアノ専攻、愛知県立芸術大学音楽学部音楽学科器楽専修ピアノコース、国立音楽大学大学院修士課程音楽研究科器楽専攻伴奏コース修了。第2回k室内楽コンクール第2位など受賞。在学中より、器楽・声楽との共演を始め、オペラ・オペレッタピアノ伴奏公演や幼児向けコンサートへの出演、合唱伴奏、後進への指導まで精力的に活動中。高槻音楽家協会会員。アルテリーベ東京、音楽ビヤプラザライオンレギュラーピアニスト。

曲目

パーセル:ああ!空気がこだましている「フェアリークイーン」より

エルガー:自己追放

フロイド:素敵な夜じゃない?「スザンナ」より(伴奏編曲:田邉安紀恵)

ガーシュウィン:ラプソディーインブルー(ピアノ独奏)

ブリテン:夏の最後のバラ(伴奏編曲:田邉安紀恵)

バーバー:ノックスヴィル 1915年の夏(伴奏編曲:田邉安紀恵)