【インタビュー】2020年9月19日（土）中津留綾奈・秋本響子デュオリサイタル

2020年9月19日（土）に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで中津留綾奈・秋本響子デュオリサイタルを開催いたします。リサイタルに向けて中津留綾奈さん、秋本響子さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

中津留さん：
今回このような貴重な機会をいただけたこと、またリサイタルを開催するにあたって多くの方々にサポートして頂いたこと心より感謝申し上げます。
私にとって初めてのリサイタルであり、大切にしている大好きな曲たちを、素敵な会場で演奏できることを嬉しく思います。
コロナウイルスの影響で、今は無事に開催できることを祈るばかりではありますが、演奏できることに感謝しながら、会場の皆様と穏やかな一時を過ごすことができればと思います。

秋本さん：
今年に入り、多くの演奏会が中止や延期をせざるを得ない状況になりました。そんな中、聴いてくださる方々がいる空間で音楽を奏でることは、とても幸せなことだと今まで以上に感じるようになりました。
このような貴重な機会をいただけたこと、今回お誘いをしてくださった中津留さんをはじめ、サポートしてくださる多くの方々に感謝を申し上げます。
今回のリサイタルでは、演奏できることに感謝の気持ちを持ち、心を込めてピアノを弾きたいと思います。

演奏される曲の聴き所などを教えてください。

中津留さん：
今回は、はじめにお互いソロを演奏致します。バッハの素晴らしさや美しさを演奏で語るには、まだまだ未熟でありますが、少しでも皆様にお伝えできるよう誠意を込めて演奏させていただきます。
また、共演する秋本響子さんは私の高校と大学の先輩であり、数多くの場面で一緒に演奏を重ねました。秋本さんのお人柄はもちろんのこと、彼女の奏でるピアノはとても暖かくそして優しいものであり、非常に尊敬している、大好きなピアニストです。
後半はピアニストとの共演になりますが、今回は編曲ものを集めました。それぞれが、短くとも聴きごたえのある華やかな曲であり、楽しい一時を皆様と過ごすことができたら幸いです。

秋本さん：
今回ピアノソロで演奏させていただくシューマンの幻想曲は、これからもずっと大切にしていきたい作品だと思っております。この作品の情熱的で繊細な心の動きを皆様に届けられるよう想いを込めて演奏させていただきます。
また一緒に演奏させていただく中津留綾奈さんの音楽に真摯に向き合う姿にはいつも尊敬しております。そんな彼女から溢れる情熱的な音楽はいつも私を引っ張ってくださいます。
今回はショパンとクライスラーのそれぞれの作品の雰囲気を大事にしつつ、私たちの音楽を奏でていきます。

あなたにとって音楽とは何ですか。

中津留さん：
今年に入り、コロナウイルスが猛威をふるい、数多くの演奏会が無くなりました。私自身も多くの演奏する機会を失い、これを機に「演奏すること」や「音楽」について改めて真剣に考えさせられました。
そして、今回私たちが直面した病気や災害などを前にしたときには、音楽は無力であり必要の無いものなのではないかとも思いました。しかしながら、このように人々が苦しみや痛みを抱えたとき、音楽はそっと私たちの心に寄り添い、希望や幸福感、そして安心感をもたらしてくれます。そんな素敵な力をもつ音楽と日々生きていけることは、言葉では言い表せないほど幸せなことなのだと思います。

秋本さん：
音楽は嬉しいときや悲しいとき、どんなときも私の心に寄り添ってくれます。
また、言葉にできない私の想いを表現してくれます。

演奏会情報

出演者

中津留 綾奈
Ayana Nakatsuru,
ヴァイオリン

聖徳大学附属女子高等学校音楽科を経て、現在桐朋学園大学音楽学部4年在学中。第26回日本クラシック音楽コンクール第５位。第72回東京国際芸術協会新人演奏会出演。大学にて、Student’s Concert出演。これまでに、ヴァイオリンを豊田弓乃、山田圭子各氏に師事。

秋本 響子
Kyoko Akimoto, ピアノ

聖徳大学附属女子高等学校音楽科を経て、現在桐朋学園大学音楽学部4年在学中。第26回日本クラシック音楽コンクール第５位。第72回東京国際芸術協会新人演奏会出演。大学にて、Student’s Concert出演。これまでに、ヴァイオリンを豊田弓乃、山田圭子各氏に師事。

曲目

J.S.バッハ：無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番 イ短調 BWV1003 より グラーヴェ・フーガ

シューマン：幻想曲 ハ長調 作品17 第1楽章

ショパン／ミルシテイン：ノクターン 嬰ハ短調

クライスラー：コレルリの主題による変奏曲