【インタビュー】2021年3月21日(日)坂井悠人ピアノリサイタル

【インタビュー】2021年3月21日(日)坂井悠人ピアノリサイタル

お知らせ

この度の緊急事態宣言の期限延長に伴い、本公演は下記の通り開場開演時間が変更となりました。チケットにつきましては、開演時間変更後のチケットとしてそのままご使用いただけます。(2021.3.9)
【変更前】19:30開演(19:00開場)→【変更後】17:30開演(17:00開場)

2021年3月21日(日)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで坂井悠人ピアノリサイタルを開催いたします。リサイタルに向けて 坂井悠人 さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負と聴きどころを聞かせてください。またあなたにとって音楽とはどのようなものでしょうか。

今回ジュラキシュ国際ピアノコンクール愛好者部門最高位を受賞し、ソロリサイタルデビューの機会をいただきました。多くの方に応援していただき、このような機会をいただけるに至ったことを大変嬉しく思います。私は、音楽は喜怒哀楽や共感といった対人的な感情を伝えることも、絶景を目にした時のような圧倒的な感動を伝えることもできるものだと考えています。そして何より、それらの感覚を同時に呼び起こすことまでできるという点で、他の表現方法と比べて極めて特殊だと考えています。こうした音楽の真髄を感じ取り表現することができるのは、極めて少数の、プロの中でも限られた人ではないでしょうか。圧倒的な技術が必要なのはもちろんのことですが、技術の披露に終わらず、あらゆる視点から音を捉え、向き合う必要があります。当然のことながら、私は到底そのような水準にはいません。それでも、技術の範囲で向き合っていると常に発見があります。そうした瞬間、今まで一面的にしか見えていなかった道の裏に秘密の美しい扉を見つけたような感覚になります。折角リサイタルにお越し頂いたからには、そんな小さなお宝を見つけて温かい気持ちになれるような時間を皆さまと共有したいと思っています。なので今回のプログラムは、60分という限られた時間だからこそ、あえて様々な時代の作品を縦断的に聴くように組んでみました。一見するとバラバラですが、私が最も好きな作曲家であるシューマンにまつわる、心を震わすとあるモチーフが全ての曲に共通して潜んでいます。そしてそのモチーフはフィナーレであるシューマンの幻想曲、さらに3/27にルーテル市ヶ谷ホールでのリサイタルで演奏するシューマンのピアノ協奏曲へと繋がっていきます。詳しくは当日のプログラムノートにもお書きしますが、細かいことを考えずに聴いて感じ取っていただけるような演奏をできればと思っていますので、是非お気軽にお越しください。

演奏会情報

2021年3月21日(日)坂井悠人ピアノリサイタル
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:17:30開演(17:00開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

坂井悠人
Yuto Sakai, ピアノ

5歳よりピアノを始め、大原悦子氏に師事。11歳で中断するも大学時代に独学で再開。慶應義塾大学医学部卒。その後町田美弥子氏に師事。第11回ジュラキシュ国際ピアノコンクール愛好者部門2位(最高位)。

曲目

バッハ:平均律クラヴィーア第一巻 第四番より 前奏曲

ショパン:幻想ポロネーズ

リスト:超絶技巧練習曲より 第十番

ベートーヴェン:ピアノソナタ第二十七番より 第二楽章

ラヴェル:夜のガスパールより オンディーヌ

プロコフィエフ:束の間の幻影より 第一曲、第七曲

シューマン:幻想曲より 第一楽章