【インタビュー】2021年9月4日(土)飯泉琴都&坪井一真デュオリサイタル DEPARTURE MONUMENT 未来へ向かって♪
2021年9月4日(土)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで飯泉琴都&坪井一真デュオリサイタル DEPARTURE MONUMENT 未来へ向かって♪を開催いたします。リサイタルに向けて飯泉琴都さん、坪井一真さん、武藤大将さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。
インタビュー
今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
飯泉さん:
この度、2018年マスタークラス派遣オーディションで合格を獲得し、さらにこのような機会に恵まれた事を大変嬉しく思います。私は音楽と向き合ってから22年目になりますが、この歳でリサイタルデビューができる事に、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回の演奏会の副題としている「DEPARTURE MONUMENT 未来へ向かって」とは、将来演奏家を目指す三人が、共に音楽家として第一歩を踏み出す初めてのリサイタルという意味で名付けました。「DEPARTURE MONUMENT」という名に恥じない、私たち三人にしかできない素敵な音楽空間を創り上げたいと思います。
未だ、新型コロナウイルス感染症で不安を抱える方々も多くいらっしゃると思います。そのような時だからこそ、私たちの演奏が少しでも、多くの皆様に笑顔と元気を届けられたらと思います。
坪井さん:
昨年から新型コロナウイルスの影響により、我々音楽家は演奏会を大幅に制限せざるを得ませんでした。未だ収束が見通せない状況ではありますが、音楽の力というのは人の心を動かすものだと信じています。私たちが演奏する音楽が少しでも心に届く何かであれば幸い
です。今回聴きに来てくださる全ての方へ感謝の気持ちを込めて演奏させていただきます。
武藤さん:
短いお時間ですが、皆さんの心を動かす演奏ができたらと思います。楽しいひとときになれば幸いです。
演奏する曲の聴き所などを教えてください。
飯泉さん:
今回は、教会音楽、オラトリオ、オペラ、日本歌曲など、あらゆるジャンルの名曲を沢山集めたプログラムです。特に2曲目のフランク作曲「天使の糧」は、本来ソプラノのソロや、女性2人でのデュエットで歌われる事が多いですが、今回はソプラノとテノールといった、少しレアな形でお送り致します。その他にも、「メリーウィドウ」のワルツ、「ラ・ボエーム」の愛の二重唱、「カルメン」の手紙の二重唱など、ソプラノとテノールによる名曲を演奏します。美しい旋律と豊かなハーモニーに注目して頂けたら幸いです。デュエットだけでなく、三人それぞれのソロもあります。声楽のソロ曲は、古典系と近代系とで異なった時代の曲を演奏します。一曲一曲をどうぞお楽しみください。
坪井さん:
演奏させていただく曲の中でも今回聴きどころとして紹介させていただくのはオペラの重唱です。後半演奏させていただく歌劇『ラ・ボエーム』と歌劇『カルメン』の重唱ではそれぞれ恋について歌っていますが、内容が少し変わってきます。
現在、演技を通常通りつけて演奏することはできませんが、今できることを声にのせて、役者の感情を表現したいと思います。
武藤さん:
唯一のピアノ独奏であるラヴェルの「水の戯れ」はピアノの音色や音域を巧みに活かした作品です。歌曲とはまた違った魅力にぜひ耳を傾けてみてください。
あなたにとって音楽とは何ですか。
飯泉さん:
私は幼少の頃から音楽に関わる事が当たり前の環境で育ち、生活をして来ました。そんな中で私は知らず知らずのうちに音楽が大好きな人間になり、4歳から武蔵野音楽大学附属江古田音楽教室に14年間も通っていました。音楽教室では様々な音楽を楽しみながら過ごし、
気が付くと私は音楽によって成長させてもらったなと感じる事が沢山ありました。言い換えると、私は音楽に育ててもらったと思っています。よって、私にとって音楽とは、これまでの人生のすべて、つまり、自分をここまで育ててくれた偉大なる存在だと思います。
坪井さん:
私にとって音楽とは人生そのものです。
音楽は心の傷を癒すことのできる、世界共通の力なのではないでしょうか。
武藤さん:
人の心を動かすことのできる魅力的な芸術
演奏会情報
2021年9月4日(土)飯泉琴都&坪井一真デュオリサイタル DEPARTURE MONUMENT 未来へ向かって♪
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:13:30開演(13:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演者
飯泉 琴都
Koto Iizumi, Soprano
第28回、第30回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール声楽部門奨励賞受賞。2018年海外音楽大学マスタークラス派遣オーディション合格。ウィーン国立音楽大学に派遣留学。武蔵野音楽大学演奏学科声楽コース卒業。現在同大学院音楽研究科声楽専攻1年次在学中。これまでに声楽を三ツ矢淳子、佐々木典子、佐橋美起の各氏に師事。
坪井 一真
Kazuma Tsuboi, Tenor
愛知県出身。4歳よりバイオリンを始め、高校時代より声楽を習う。これまでに声楽を友森美文、樋口達哉、福井敬の各氏に師事。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。現在同大学院音楽研究科修士課程オペラ専攻1年次在学中。安宅賞受賞。令和2年度公益財団法人山田貞夫音楽財団奨学生。
武藤 大将
Daisuke Mutou, Piano
武蔵野音楽大学作曲コース卒業。現在、同大学大学院修士課程作曲専攻1年次在学中。作曲を伊東光介、佐山紀彦の両氏に師事。ピアノを谷口恵、遠藤裕子の両氏に師事。これまでに、「武蔵野音楽大学附属高等学校平成28年度卒業演奏会」「第21回武蔵野音楽大学附属高等学校在校生と新卒業生によるコンサート」などに出演。
曲目
レハール:歌劇「メリーウィドウ」より“とざした唇に”
C.フランク:「荘厳ミサ曲」より“天使の糧”
J.S.バッハ:あなたが側にいたら
ハイドン:オラトリオ「天地創造」より“今や野は爽やかな緑をさしいだして”
W.A.モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」より“私は恋をして幸せでした”
平井康三郎:平城山/九十九里浜
レハール:歌劇「微笑みの国」より“君こそ我が心のすべて”
M.ラヴェル:水の戯れ
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より“愛らしい乙女よ”
ビゼー:歌劇「カルメン」より“母の便りは”
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