【インタビュー】2021年9月26日(日)日和佐守ピアノ・バリトンリサイタル~ベートーヴェンの作品によせて~

【インタビュー】2021年9月26日(日)日和佐守ピアノ・バリトンリサイタル~ベートーヴェンの作品によせて~

2021年9月26日(日)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで日和佐守ピアノ・バリトンリサイタル~ベートーヴェンの作品によせて~を開催いたします。リサイタルに向けて日和佐守さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

この度はリサイタルを開かせて頂けること、大変嬉しく思います。ピアノをリサイタルで弾くことはずっと目標にしてきたことなので、私にとってとても大きなリサイタルになると思っています。
まだまだ未熟ではありますが、良い演奏になる様にベストを尽くしたいと思います。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

ベートーヴェンのピアノソナタ《悲愴》は第一楽章、重苦しい雰囲気の序奏から始まり、真っ暗闇の中駆け抜けていくように曲が続いているのですが、途中で柔らかい光が差しこんでくるように明るい響きになって、高い音が空高く飛んでいくように流れていくところが素敵なところだと思います。
第二楽章は悲しみを癒すようなメロディーが繰り返して流れていくのですが、一番最後に右手と左手の3連符に乗って流れていくメロディーが前向きな力を感じさせて良いところだと思います。
第三楽章は再び暗中模索の中で進んでいくように始まるのですが、途中で右手と左手の音が掛け合いのようになって穏やかに響き合うところが、安らぎを感じさせて素晴らしいところだと思います。
ベートーヴェンの歌曲《遥かな恋人に》は6つの曲(部分)から成り立ちそれらが繋がって一つの物語のようになった構成になっています。
離ればなれになった恋人に想いを寄せて曲が始まるのですが、第2曲目に讃美歌のようなピアノに合わせて恋人がいる静かな谷の情景を一つの音で13小節歌うところが素敵なところだと思 います。
第5曲目は恋人と初めて出会った牧草地に春が訪れて、そこでツバメたちの愛が実っていく場面が歌われるのですが、ピアノパートでコロコロコロというトリルの音が鳥たちのさえずりの ように響きわたり、春の明るい情景を感じさせて心地良いところです。
第6曲目はリュートを思わせるピアノ伴奏にのせて離れている恋人に呼びかけるように歌うシーンなのですが主人公のまっすぐな想いが溢れていて素敵なところだと思います。

あなたにとって音楽とは何ですか。

音楽はこれまで私が曲がりなりにも続けてきて、いつも心を満たしてくれるものです。心と音がぴったり合わさった時は本当の自分になれたような幸せな瞬間に思えて、これまで続けてきました。音楽は心のよりどころになっています。また音楽を通してたくさんの素敵な出会いにも恵まれました。
これまで私を応援し支えてくれた両親や、多くの皆さまに感謝をして、更に努力をしていきたいと思います。

演奏会情報

2021年9月26日(日)日和佐守ピアノ・バリトンリサイタル~ベートーヴェンの作品によせて~
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:15:30開演(15:00開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

日和佐 守
Mamoru Hiwasa,ピアノ・バリトン

東京音楽大学大学院を修了。これまでにピアノを梅田敦子、青木なつ江、一戸智之、御邊典一の各氏に、声楽を鹿野道男、杉野正隆の各氏に師事。ウィーン国立音楽大学にてフランツ・ ルカソフスキー氏のマスタークラス修了。これからも良い音楽を皆さまに届けることが出来る様に努力していきたいと思います。

藤永 貴大
Takahiro Fujinaga,ピアノ

6歳よりピアノを始める。第10回横浜国際音楽コンクールピアノ部門大学の部第二位(最高位)他受賞多数。ウィーン国立音楽大学マスタークラス、イモラ・サマーフェスティバルに参加しディプロマ取得。一橋大学法科大学院卒業。これまでに伊藤美千子、吉田恵、竹内啓子、フランク・ウィボウ、ローナン・マギルの各氏に師事。

曲目

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 《悲愴》

ベートーヴェン:遥かな恋人に 作品98 

木下 牧子:さびしいカシの木