【インタビュー】2022年10月16日（日）大森健一チェロリサイタル～名曲の夕べ～

2022年10月16日（日）に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで大森健一チェロリサイタル～名曲の夕べ～を開催いたします。リサイタルに向けて大森健一さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

今回のプログラムで演奏される曲は、どちらも有名曲なだけに如何に聴く人に納得させる演奏ができるかをより強く求められます。チェロ曲の金字塔であるバッハの無伴奏チェロ組曲、今年生誕200年であるフランクのソナタ。曲と真摯に向き合い、表現し、聴く人にその良さを伝えられる演奏を目指します。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

チェロの名曲であるバッハの無伴奏チェロ組曲第１番は、有名なプレリュード（前奏曲）で始まり、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット（Ⅰ・Ⅱ）、ジーグと古い時代の舞曲が続いていきます。フランクのチェロソナタ（ヴァイオリンソナタ）は共通の主題・旋律が各楽章で使用されており、循環形式と言われるこの作曲技法によって全４楽章で構成されているソナタ全体に統一感を与えています。
曲を構成するそれぞれの楽章(曲)は各々が必要不可欠なものですが、それらを一つの曲としてどうまとめるか、その手法は全く異なります。曲の最初の１音から、楽章(曲)間の静寂、最後の１音に至るまで、その間に流れる空気までお楽しみいただけたらと思います。

あなたにとって音楽とは何ですか。

聴く人にとっても、弾く人にとっても、日常の中の楽しいひとときを作ってくれるものと考えています。

演奏会情報

出演者

大森健一
Kenichi Omori チェロ

東京藝術大学音楽学部器楽科チェロ専攻卒業。リスト音楽院(ハンガリー)、リセウ音楽院(スペイン)に留学。第29回日本クラシック音楽コンクールチェロ部門第2位、第18回日本演奏家コンクール弦楽器部門第2位他。これまでに花崎薫、苅田雅治、ドミトリー・フェイギン、チャバ・オンツァイ、ルイス・クラレットの各氏に師事。オーケストラや室内楽での演奏に数多く参加する他、企業の管弦楽部の音楽監督も務める。室内楽グループ「Trio Rosier」「Trio Vian」「吹鳴」のメンバーとしても活動している。
https://www.ken1omori-cello.com

谷合千文
Chifumi Taniai ピアノ

都立芸術高校を経て東京藝術大学、同大学院室内楽科修了。これまでにオホーツク紋別音楽セミナー、二期会オペラ研修所、バレエ団芸術座などでピアニストを務めている。東京藝術大学弦楽科伴奏助手を経て、2020年より都立総合芸術高校非常勤講師。

曲目

J.S.バッハ：無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV 1007

セザール・フランク：チェロ・ソナタ （ヴァイオリン・ソナタ） イ長調 FWV 8