【インタビュー】2022年11月19日(土)福場桜子・倉沢茉紘デュオ・リサイタル
2022年11月19日(土)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで福場桜子・倉沢茉紘デュオ・リサイタルを開催いたします。リサイタルに向けて福場さん、倉沢さん、鵜飼さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。
インタビュー
今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
福場さん:昨年はコロナ禍で多くの制限がありましたが、今年からやっと大学で友達と顔を合わせて音楽を学ぶことができるようになりました。同じ道を目指す仲間と音楽を学ぶことはとても楽しく、改めて音楽を奏でることの悦びを実感しています。そのような中、大学で出会った初めての友達とリサイタルを開催できる機会をいただき、今からとてもワクワクしています。3人で奏でる音楽が少しでも皆様の心に届き、素敵な時間を共有できるよう、リサイタルまでの時間を大切に過ごしていきたいと思います。
倉沢さん:コロナ禍で演奏会を簡単に開くことができなかったため、このような機会をいただけることの有り難さをより身に染みて感じています。ソロだけでなくアンサンブルも多い今回のプログラムで、本番どのような駆け引きがあるか今からとても楽しみです。
鵜飼さん:コロナの影響により、以前のようにはなかなか演奏会を開催することができない中、このような機会をいただけましたこと大変感謝しております。普段から仲の良いお2人の掛け合いに、自分のピアノがどのように馴染んでいけるかなど、アンサンブルの楽しさを十分に味わいながら演奏したいと思います。
演奏する曲の聴き所などを教えてください。
福場さん:私がソロに選んだ曲は、2曲ともバイオリンの技巧が光るとても華やかな曲です。「カプリース24番」は無伴奏曲ですが、今回は高校の大先輩であるピアニスト亀井聖矢さんにより編曲された伴奏付きで、さらに華やかな曲に仕上がっています。「カルメン幻想曲」は、オペラ「カルメン」から名旋律を集めた、まるでカルメンのダイジェスト版の様な曲です。ソロもアンサンブルも、どの曲も皆様に楽しんでいただける、聴きごたえのある曲を選びました。楽しんで聴いていただけたら嬉しいです。
倉沢さん:今回ソロで演奏する2曲はどちらも技巧的な見せ所が満載の曲です。魔王はシューベルトの有名な歌曲が元になっていますが、緊迫感のある歌とピアノの2パートをヴァイオリン1人で表現しなければいけない難しさがあります。序奏とタランテラは、ヴァイオリンの名手と呼ばれたサラサーテが作曲した曲で、美しく流れるような序奏と軽快かつ技巧的なタランテラから成る楽しい1曲です。
アンサンブルの曲は、3人の色々な表情を感じていただけるプログラムになっていると思います。特にナヴァラはヴァイオリン2人の呼吸が要となる曲なので、普段から親しい私たちの相性の見せ所だと思います。
鵜飼さん:ソロとデュオの響きの違いなど、デュオリサイタルならではの楽しみ方をしていただけたらと思います。今回演奏させていただく曲は聴き応えのある曲ばかりで、耳にしたことのある曲も多いかもしれません。そして特に亀井聖矢さんが編曲された「24のカプリース第24番」は、ピアノも技巧的で迫力に溢れています。曲の良さを最大限引き出せるよう心を込めて演奏致します。
あなたにとって音楽とは何ですか。
福場さん:音楽は当たり前のように私の隣にあって、いつも言葉で説明することに難しさを感じます。しかし振り返ってみると、音楽を通して多くの人と出会い、楽しいことも苦しいこともいつも音楽と共にありました。音楽は奥深く、常に私の原動力となり私を成長させてくれます。これからもどんな時も、音楽が隣にあったら幸せだろうなと思います。
倉沢さん:私の生活になくてはならないものです。時に音楽に悩まされることもありますが、どんな感情の時も頭のどこかには無意識のうちに音楽があります。音楽は言葉を超えると言われている通り、距離があっても言語の壁があっても、音楽を通してコミュニケーションを取ることもできます。その面でも私にとって音楽は一生手放せないものだと思います。
鵜飼さん:生活の中でたくさん溢れていて、自分の暮らしになくてはならないものです。真剣に向き合えば向き合うほどぶつかる壁も大きいですが、自分の感情などの変化がそのまま音になって現れてくれる面白さは手放すことができません。これからもずっと音楽を楽しんでいきたいです。
演奏会情報
2022年11月19日(土)福場桜子・倉沢茉紘デュオ・リサイタル
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:19:30開演(19:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演者
福場桜子
Sakurako Fukuba,ヴァイオリン
第39回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール(飛び級)第1位。第74回全日本学生音楽コンクール名古屋大会第1位、全国大会第2位。第31回ブルクハルト国際音楽コンクール第1位。2020、2021年名古屋フィルハーモニー交響楽団と共演。野口千代光、堀正文、徳永二男の各氏に師事。東京藝術大学2年在学中。
倉沢茉紘
Mahiro Kurasawa,ヴァイオリン
プロ第73回全日本学生音楽コンクール東京大会奨励賞、全国大会入選。2nd WorldE – c o m p e t i t i o n “ N a p o l i n o v a” 2 0 2 1Cat.B第1位。第11回国際ジュニア音楽コンクール第1位。これまでに澤和樹、玉井菜採、山﨑貴子、澤亜樹、茂木佳子の各氏に師事。東京藝術大学2年在学中。
鵜飼真帆
Maho Ukai,ピアノ
第6回Kpianoコンクール高校生の部第1位。第12回フレッシュ横浜音楽コンクール高校生の部金賞及び審査員特別賞。第22回日本演奏家コンクール高校生の部第2位及びベヒシュタイン賞を受賞し、ベヒシュタイン・カンマーオーケストラと共演。坂井千春、古川五巳の各氏に師事。東京藝術大学2年在学中。
曲目
ショスタコーヴィッチ:2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品
エルンスト:シューベルトの「魔王」の主題による大奇想曲
サラサーテ:序奏とタランテラ
パガニーニ:24のカプリース第24番 編曲:亀井聖矢
フバイ:カルメンによる華麗な幻想曲
サラサーテ:ナヴァラ
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