【インタビュー】2022年12月24日(土)TIAAコンチェルト ヌーベルバーグ2022 PART1

【インタビュー】2022年12月24日(土)TIAAコンチェルト ヌーベルバーグ2022 PART1

2022年12月24日(土)に第一生命ホールにて『ヌーベルバーグ2022 PART1』を開催いたします。ソリストの方々にインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

浜野 千佳子(ピアノ)

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」第1楽章
L.v.Beethoven : Piano Concerto No.5 in E-Flat Major Op.73 1st mov.

日本大学芸術学部音楽学科卒業。ピアノを故青山繁子氏、故マルグリット・フランス氏、ユベール・ギャール氏、平島こずえ氏に師事。全日本演奏家協会主催フランス音楽コンクール等に入賞、入選。これまでに、東京都内でコスモポリタンオーケストラ、サンクトペテルブルグでシンフォニー・オーケストラと共演。

今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。

「皇帝」は、私が初めてピアノ協奏曲を知ることとなった曲です。いつか、弾けるようになりたいと思いつつ、オーケストラと共演する機会ができてからは、他の作曲家の協奏曲に取り組んできました。堂々とした曲想に親しみを感じる反面、もう少し時間をおいた方が良いのでは、という気持ちがあったのかもしれません。
年を重ねる毎に私のベートーヴェンの楽曲に対する受けとめ方が少しずつ変化してきました。そして、私の心の中で今「皇帝」に取り組みたいという気持ちが強まってきました。
どこまでベートーヴェンの苦悩と音楽に対する情熱を理解できるかわからない部分もありますが、私なりに感得したことを演奏に生かせるよう精進して本番に臨みたく思います。

演奏するとき、いつも心がけていることは何ですか。

音楽を表現する上で、技術を身に付けたり曲の背景等について研究したりすることは必要なことですが、その時々のコンディションに応じて自分らしく音楽と関わえるよう、練習等に励んでいます。

山崎 さゆみ(ピアノ)

R.シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 全楽章
R.Schumann : Piano Concerto A minor Op.54

名古屋市出身。ラザール・ベルマンに才能を認められ、彼の信念のもと開設されたヨーロッパ国際音楽アカデミーにて師事。同時に妻ヴァレンティーナの指導も受ける。イタリアでのデビューリサイタルは批評家より「衝撃的。ヴィルトゥオーゾであり、かつ詩的で自然なロマンティシズム」と賞賛される。

今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。

今回は久々振りにオーケストラと演奏したいと思い、申し込みました。今までもオーケストラとは共演したことがありますが、ヌーベルバーグオーケストラとは初めてなので、どんな感じか、また指揮者の方とどう仕上がるのか楽しみです。

演奏するとき、いつも心がけていることは何ですか。

作曲家の書いた楽譜に忠実であること。その曲の魅力を表現すること、聴衆に伝えること。自分を解放すること。

あなたにとって、音楽とは何ですか。

音楽と言っても幼少時の手を叩いてリズムをとることから始まり様々なジャンルがあって、シーンがあります。その時々、聴く曲も歌詞に共感する歌謡曲だったり、ダンスミュージックだったり、ジャズだったりします。私に限らず、皆さんにとって音楽は必要不可欠ではないでしょうか?私はクラシックを専門に選択しましたが、今の私には音楽とは私を励まし、寄り添ってくれて包み込んでくれる友人のような存在と言えます。

杉山 真衣子(ピアノ)

中原 達彦:バラード – ピアノと管弦楽の為の –
Tatsuhiko Nakahara : BALLADE for Piano and Orchestra

三木町出身。桐朋女子高等学校音楽科(共学)を経て、同大学ピアノ専攻を卒業。 数多くのコンクールで受賞。協奏曲のソリストも数回務める。B.P.MUSIC STUDIO主宰講師。数多くの演奏会を手掛ける。故村尾アサ子、古藤幹子、故井上直幸、権藤譲子、ノレッタ・コンチ、故ケンドル・テイラー、大野眞嗣の各氏に師事。

今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。

叙情的で、まるで物語を聴いているかのような音楽を、指揮者の方とオーケストラの皆様と共に奏でたいです。

今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。

緊張していますが、同じくらいワクワクしています。

ヌーベルバーグ2022に出演することを決めたきっかけは何ですか。

自宅から近く、海外の指揮者と共演できるためです。

ご自身の演奏される曲の聴き所などを教えてください。

冒頭が何と言っても印象的ですが、最初に心を鷲掴みにできたらいいです。。

演奏を始めたきっかけは何ですか。

近くにいつも音楽があったので。

演奏するとき、いつも心がけていることは何ですか。

音楽の中で自分が自由にいられるように心がけています。

あなたにとって、音楽とは何ですか。

愛と命の輝きです。

洪 純純(作曲)

洪 純純 :交響曲第2番
Chwen Chwen Hung : Symphony No.2

台湾台北生まれの女流作曲家、米国ニューヨークのマンハッタン音楽院で学士課程とカルフォル二ア州立大学バークレー分校で修士課程を修了し、パリ国立高等音楽院で作曲を勉強した。第11回TIAA全日本作曲家コンクールで入賞した。管弦楽と協奏作品には、唐明皇と楊貴妃、交響曲第一番、光ピアノと湖畔フルートがあります。

今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。

このコンサートに参加の抱負は 台湾を描きたい交響曲です。それぞれな樂章の音響変化もこの交響曲のアレンジ、いろいろな台湾の色彩を表現する曲を望みます。台湾文化センターの励ましにとても感謝します。

今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。

オーケストラとの共演について、現場の音響効果を聴けて、前の楽音想像と比べられます。曲の実現に対して、本当に幸せだと思います。私の曲を演奏した皆さん、ありがとう。

ヌーベルバーク 2022に出演することを決めたきっかけは何ですか。

TIAA楽団の協力、作品の実際演出とリハーサルの啓発等々はこのコンサートに出演することを決めたきっかけです。作曲者として現場で管弦楽団の各々パートの楽音も感動します。

ご自身の演奏される曲の聴き所などを教えてください。

交響曲第二番に関しては、台湾の地理と歴史に触発され、平和で美しい自然は 災害後も生き残った大地、ここでは、人々は努力的に邁進します。また、豊かな宝島の活力と先住民の精神を賛歌します。

外村 ゆうき(ソプラノ)

ベッリーニ:オペラ「清教徒」より “あなたの優しい声が”
V.Bellini : Opera「I Puritani」”Qui la voce sua soave”

千葉県市川市出身。2000年より声楽の勉強を始める。以来様々な演奏会に出演、器楽とのアンサンブルを結成してコンサートを主催、また病院や老人ホームにて音楽療法を取り入れたプログラムのコンサート活動、教会音楽にも取り組んでいる。声楽を藪西正道、西野薫各氏に師事。東京歯科大学卒。竹元歯科クリニック院長。

今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。

「清教徒」は聴き所が沢山あるベルカントオペラで、今回挑戦するこの「Qui la voce…」は特にシンプルな美しいメロディーで大変有名ですが、実は水面下で非常に高度で正確なテクニックを要する曲と言われています。未熟ではありますが、ベッリーニが生んだ名オペラの世界を少しでも感じていただけたら幸いです。

今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。

今回も素晴らしい第一生命ホールで、素晴らしいオーケストラの皆さんとの共演を楽しみにしています。以前のような音楽活動ができないコロナ禍ですが、この機会を思う存分楽しみたいと思います。

演奏を始めたきっかけは何ですか。

ママ友と一緒に始めたコーラスがきっかけです。歌うことが楽しくて始めましたが、実は身体が楽器である声楽というのはとても奥深く、演奏技術を会得する事は大変難しいのです。歌い始めて25年があっという間に過ぎてしまいましたが、まだまだ足りません。これからも人間の声の美しさを追い求めていきたいと思います。

藤 真由美(ソプラノ)

ヘンデル:オラトリオ「メサイア」より “シオンの娘よ、大いに喜べ”
G.F.Händel : Oratorio「Messiah」”Rejoice greatly, O daughter of Zion”
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」より “私は知る、私を贖うものは生きておられる”
G.F.Händel : Oratorio「Messiah」”I know that my Redeemer liveth”

東京藝術大学音楽学部声楽科4年次在学中。日本声楽家協会研究員プリーマ在籍。日本声楽アカデミー准会員。第82回TIAA全日本クラシック音楽コンサート審査員賞。小川栞奈、櫻田亮、Giuseppe Costanzoの各氏に師事

今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。

私自身、ソロでは初めてのオーケストラとの共演なのですが、オーケストラの皆さまとの演奏を楽しみつつ、この貴重な経験を通して色々なことを学べたらと思っております。

今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。

今日の共演をとても楽しみにしていました。私は今大学4年生なのですが、大学生のうちにオーケストラと演奏できるとは思っていなかったのでこの機会を心から嬉しく思います。

ヌーベルバーグ2022に出演することを決めたきっかけは何ですか。

昨年末、東京国際芸術協会さま主催の第82回TIAA全日本クラシック音楽コンサートで賞をいただいて、その副賞の中に “ヌーベルバーグ2022への音源審査免除での出演”があり、オーケストラと歌えるチャンスが目の前に降りてきたので、勇気を出して出演を決めました。

演奏するとき、いつも心がけていることは何ですか。

どんな曲でも、頭は常に冷静でいることと、落ち着いて深く息を吸うことを心がけています。特に今回はピアノとの演奏ではなく、初めてのオーケストラとの演奏なので不安もありますが、いつもの心がけが活きるといいなと思います。

 

演奏会情報

2022年12月24日(土)TIAAコンチェルト ヌーベルバーグ2022PART1

場所: 東京・第一生命ホール
時間:18:00開演 (17:15開場)
料金: 全指定席
S席 前売6,000円 当日6,500円
A席 前売4,000円 当日4,500円
指揮: スティーヴェン・ドミニク・エレリ
管弦楽: 東京国際芸術協会管弦楽団


曲目

浜野 千佳子(ピアノ)
ベートーヴェン :ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」第1楽章
山崎 さゆみ(ピアノ)
R.シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 全楽章
杉山 真衣子(ピアノ)
中原 達彦:バラード – ピアノと管弦楽の為の –
洪 純純(作曲)
洪 純純 :交響曲第2番
外村 ゆうき(ソプラノ)
ベッリーニ:オペラ「清教徒」より “あなたの優しい声が”
藤 真由美(ソプラノ)
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」より “シオンの娘よ、大いに喜べ”
松原 広美(メゾソプラノ・特別ゲスト)
サン=サーンス:オペラ「サムソンとデリラ」より “私の心はあなたの声に花開く”