【インタビュー】2022年12月25日(日)TIAAコンチェルト ヌーベルバーグ2022 PART2
2022年12月25日(日)に第一生命ホールにて『ヌーベルバーグ2022 PART2』を開催いたします。ソリストの方々にインタビューいたしましたので、ご覧ください。
インタビュー
戸梶 亜弥(ソプラノ)
ヴェルディ:オペラ「マクベス」より “光は色あせ”
G.Verdi : Opera「Macbeth」”La luce langue”
ヴェルディ:オペラ「マクベス」より “ここは何処だ” 共演:杉崎竜二(バリトン)
G.Verdi : Opera「Macbeth」”Ove son io?”
神戸市出身、米国カリフォルニア州で育つ。2015年秋ごろより宝槻美代子氏に師事。第12回東京国際声楽コンクール愛好者A部門奨励賞。ヘルスケア/サイエンス・コミュニケーションの専門家としてコンサルティング業に従事。
今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。
初めてこのコンサート、そしてオーケストラとの共演を経験させていただきま す。与えられた機会に感謝し、指導の宝槻美代子先生と重唱で共演してくださる杉崎竜二先生のお力添えをいただき、力の及ぶかぎり準備して臨みます。ニュー・ノーマルと呼ばれる時代こそ、新しいことを学び、未知の世界へ飛び込むことを自分に課していく所存です。
ご自身の演奏される曲の聴き所などを教えてください。
シェイクスピア四大悲劇のひとつ「マクベス」をもとにしたオペラから、アリアと重唱を選びました。野心のために罪を重ね、後戻りできなくなる人間の性はすべての人間の心の奥底にみることができるのではないでしょうか?自分の愚かさや醜さを夫人のアリアに投影できたらと思います。
あなたにとって、音楽とは何ですか。
アマチュアの私にとって声楽を学ぶことは、仕事や日常生活以外の世界への入口であり、生きていく上でのエンジンです。誰しも年齢を重ね、特定の領域に慣れてくるとすべてわかったような錯覚を持ってしまいます。しかし、自分の知らないところに卓越した専門家がいて、自分が持つ固定概念が一切通用しない世界がある。声楽から音楽にかかわることにより、未知なる世界の広さや多様性に触れ、大胆かつ謙虚に行動する動機付けを得ています。
福島 雅治(テノール)
プッチーニ:オペラ「トゥーランドット」より “泣くな、リュー”
G.Puccini : Opera「Turandot」”Non piangere,Liu”
プッチーニ:オペラ「ラ・ボエーム」より “冷たき手を”
G.Puccini : Opera「La Boheme」”Che gelida manina”
奈良県出身。同志社大学卒業。大学入学以来45年間趣味の合唱を続けて来ましたが、5年前に声楽を習い始めました。独唱は合唱とはまた違う面白さがあり楽しんでおります。音楽については、クラシックに限らずロックやフォーク、ブルースなど何でも好きです。第11回東京国際声楽コンクール声楽愛好者A部門第3位入賞。
今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。
学生時代を含めると45年間趣味の音楽を続けてきたとは言え、専ら合唱一筋で声楽を始めたのは5年前です。独唱についてはまだまだ経験不足で不安も大いにあるのですが、精一杯悔いの無いよう歌いたいと思います。
今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。
本番では恐らく相当緊張すると思います。しかし、私にとってはこういう機会は一生に一度かも知れませんし、その機会を頂けたことに感謝します。
演奏を始めたきっかけについて。
合唱の面白さにのめり込み歌い続けて来ましたが、ある時期から我流の歌い方ではなく、一度声楽を習い、知ることが必要であると感じておりました。グループではなく直接相対で指導を受けるうちに、自分に歌えるはずもなく聴くものだとずっと考えていた曲が歌う曲へと変わっていったことにある種の興味を覚え、それが人前で歌うきっかけとなったようです。一人で最後まで歌い切るのは、それはとても楽しく歌い甲斐を感じました。
あなたにとって、音楽とは何ですか。
一生の大いなる趣味。生活に不可欠なもの。感動するもの。ストレス発散するもの。
高宮 奈月(ピアノ)
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052 第1楽章
J.S.Bach : Piano Concerto No.1 in D minor BWV1052 1st mov.
第45、46回ピティナ全国大会B級ベスト賞、C級銅賞。第7回桐朋学園ジュニア音楽コンクール第1位。第3回ラフマニノフ国際ピアノコンクールJAPAN第2位。第23回ショパン国際ピアノコンクールinASIAアジア大会金賞。第12回日本バッハコンクール第1位。第6回いしかわ国際ピアノコンクール第2位。
今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。
ピアノはいつも、一人で演奏することが多いですが、この曲は、オーケストラとのユニゾンも多いので、息を合わせて演奏することを学びたいと思っています。
今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。
オーケストラとの共演が夢だったので、とても楽しみです。 今まで、連弾や少人数でのアンサンブルの経験はありますが、今回は規模が大きいので、どんな響きになるのか、ドキドキしています。
ご自身の演奏される曲の聴き所などを教えてください。
映画版「のだめカンタービレ」の中で、登場人物の千秋真一が弾き振り
をしていた曲です。1738年から1739年頃にかけて作曲されたと考えられていて、その時代にはまだピアノが完成していなかったので、元々はチェンバロのために作曲されたものです。現代ではピアノでもよく演奏されています。全部の楽器が力強いユニゾンの主題で始まります。
演奏するとき、いつも心がけていることは何ですか。
会場の響きを感じて、そのピアノと仲良くなることをイメージして弾いています。
長谷生 雅(ピアノ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595 第3楽章
W.A.Mozart : Piano Concerto No.27 in B flat major K.595 3rd mov.
3歳よりピアノを始める。第42回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール小学2年生の部第1位。第31回日本クラシック音楽コンクール低学年女子の部最高位(3位)。第29回ヤングアーチストピアノコンクールAグループ金賞。現在ピアノを松山元、松山優香の各氏に師事。
今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。
ずっと憧れだったオーケストラとの共演が叶い、楽しみで胸がいっぱいです。
沢山の楽器の音色と、素敵に響き合えるよう頑張りたいです。
演奏を始めたきっかけは何ですか。
祖母の家にあるピアノに興味を持ったので祖母が教えてみたところ、椅子からなかなか下りず楽しそうにしていた為、ピアノ教室のドアを叩いたそうです。
演奏するとき、いつも心がけていることは何ですか。
本番前はしっかりお腹を満たし、気持ちを落ち着ける様にしています。また、本番は演奏がとても速くなってしまう為、自宅で少し落ち着いて弾けた演奏動画を出番ぎりぎりまで聴きながら、舞台でのイメージ作りを心がけております。
あなたにとって、音楽とは何ですか。
私にとっての音楽は、自分を表現したり、素敵な曲や人との出会いを広げてくれるものです。
榊原 果連(ピアノ)
ショパン: ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11 第2楽章
F.Chopin : Piano Concerto No.1 in E minor Op.11 2nd mov.
4歳よりピアノを習う。セシリア国際音楽コンクールピアノ部門中学生の部第5位。全日本ジュニアクラシック音楽コンクールピアノ部門中1の部審査員賞。ソナタコンクールソナチネ部門全楽章コース銀賞。現在、中学校在学。
今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。
自分の強みである音の表現力を伝えられる曲なので悔いのないように演奏したいです。
今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。
オーケストラとの共演は私自身はじめての経験で、なかなか得られる機会ではないのですごく緊張しています。一生に一度のチャンスだと思って思い切って演奏したいです。
演奏するとき、いつも心がけていることは何ですか。
楽譜を文章と捉え、自分の感情と照らし合わせながら音作りをしています。
あなたにとって、音楽とは何ですか。
音楽は言葉を使わず世界中の人々と共有し合えるツールの一つだと思います。自分一人で音楽を聴く時も心癒されますが、もう一つの音楽の役割として、様々な環境下の人々を結びつけられるような存在であると考えているので、音楽を通してそのようなお手伝いが出来ればと思っています。
浜平 有理英(ピアノ)
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 作品15 第2楽章
J.Brahms : Piano Concerto No.1 in D minor Op.15 2nd mov.
幼少期からピアノを習い始め、現在HE XUAN氏に師事。ボイストレーニングスクールのピアノインストラクターとして勤務経験を積んだ。直近ではBGM奏者として活動している。大学では音楽を裏付けるための美術や文芸作品を学び、サークル活動では東京六大学定期演奏会に出場するなどの演奏経験をした。
今回のコンサートに向けての抱負を教えてください。
曲の世界観を最大限引き出せるように、また指揮者やオケの方とうまく対話できるように頑張りたいです。
今回はオーケストラとの共演ですが、心境はいかがですか。
オーケストラは高校の部活動で参加したことがきっかけで興味を持ち、その時できる形で運営の補助や奏者として関わってきましたが、やはり自分自身が継続してきたピアノという楽器でオーケストラと合わせるというスケールの大きさにずっと憧れてきました。今回協奏曲をやるのは初めてで緊張しますが、当時の気持ちを思い出しながら頑張りたいと思います。
ヌーベルバーグ2022に出演することを決めたきっかけは何ですか。
師事している先生に相談した際、「この機会について自分自身はどう思いますか」と問われたことです。共演が初めてであるとか、現実的な問題よりも、気持ちの問題を後押ししてくださった存在があったからだと思います。
あなたにとって、音楽とは何ですか。
今回のような大きな舞台で発表することもあれば、一人で帰り道イヤホンで誰かの歌を聴くこともありますが、どちらにしても心の拠り所です。言葉ではうまく言い表せないことでも、音楽を通してなら表現できると思います。。
田山 仁深(ピアノ)
R.シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 全楽章
R.Schumann : Piano Concerto A minor Op.54
1990年東京都杉並区出身。雙葉小学校入学後、学業と共にピアノにおいて本格的な研鑚を積む。第9回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA 高校生部門金賞。2015年、立教大学大学院キリスト教学研究科博士前期課程修了。同年、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース修了。2014年から教鞭を執り、現在に至るまで教育活動を続けている。
演奏を始めたきっかけは何ですか。
私は幼少の頃から本格的にピアノの研鑽を積み、祖父が在住していた英国に渡航し、現地にて多数演奏会及びチャリティーコンサートに出演してきました。私の演奏を通して、少しでも地域に貢献することができるということを幼いながらも感じ、それが大きな励みにもなりました。この経験が、私がピアニストとして音楽を奏でることの原点にもなっています。
演奏するとき、いつも心がけていることは何ですか。
聴く人の心に届く演奏をいつも心がけています。作曲家が作品に込めた想いを十分に理解し、それを聴く人に伝えられるよう、日々練習に励んでいます。
ピアニストは、自分の奏でる音で全てを表現しなければなりません。私は演奏するとき、音の出し方に全神経を集中させています。どういう音を出したらよいか ―― 作品の世界観を忠実に表現することが、ピアニストの使命であると考えています。
私は自然豊かな場所がとても好きです。風に揺れる木の葉の音、小川のせせら ぎ、木々や花の香り・・・。聴く人の心に届く音楽を奏でるために、美しい自然の中を歩きながら、感性を磨いています。
あなたにとって、音楽とは何ですか。
私の根底を支えてくれるかけがえのないもの。
演奏会情報
2022年12月25日(日)TIAAコンチェルト ヌーベルバーグ2022PART2
場所: 東京・第一生命ホール
時間:14:30開演 (13:45開場)
料金: 全指定席
S席 前売6,000円 当日6,500円
A席 前売4,000円 当日4,500円
指揮: スティーヴェン・ドミニク・エレリ
管弦楽: 東京国際芸術協会管弦楽団
曲目
栗原 澄(ヴァイオリン)
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 第1楽章
戸梶 亜弥(ソプラノ)
ヴェルディ:オペラ「マクベス」より “光は色あせ”
ヴェルディ:オペラ「マクベス」より “ここは何処だ” 共演:杉崎竜二(バリトン)
福島 雅治(テノール)
プッチーニ:オペラ「トゥーランドット」より “泣くな、リュー”
プッチーニ:オペラ「ラ・ボエーム」より “冷たき手を”
高宮 奈月(ピアノ)
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052 第1楽章
長谷生 雅(ピアノ)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595 第3楽章
榊原 果連(ピアノ)
ショパン: ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11 第2楽章
浜平 有理英(ピアノ)
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 作品15 第2楽章
田山 仁深(ピアノ)
R.シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54 全楽章
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