岡部那由多さん(中学生部門第1位)第9回東京国際ピアノコンクール入賞者インタビュー
- 2023.05.19
- コンクールオーディション
- インタビュー, 東京国際ピアノコンクール
第9回東京国際ピアノコンクール入賞者インタビュー
岡部那由多 中学生部門 第1位
A.ベルク:ピアノソナタ
2歳よりピアノを始める。東京国際ピアノコンクール小学高学年の部、ベーテン音楽コンクール全国大会第1位、全日本学生音楽コンクール小学生の部、ピティナJr.G級全国大会、エトリンゲン国際青少年ピアノコンクール(ドイツ)入選。ヤングアーチスト協奏曲シニア部門銅賞、日本演奏家コンクールベヒシュタイン賞受賞。カンマーオーケストラ、音の泉、フィルムジカ管弦楽団とコンチェルト共演。山崎裕、大野眞嗣、上野久子各氏に師事。
Q.入賞されたお気持ちを聞かせてください。
――どんなコンクールでも審査員の先生全員が納得する演奏はとても難しいのを知っていましたし、当日のヤマハのピアノは音色が明るすぎて最後までコントロールに苦戦してあまり納得のいく演奏ではなかったので大変驚きました。副賞としてウィーンで演奏会が出来るのでそちらに向けて頑張ります。
Q.本選での選曲について、選曲理由、作品の聴きどころについてお聞かせください。
――大好きなバッハが近現代に出現したような、解釈がとても深い曲なので弾きたくなりました。弾くたびに新しい発見があるのでまだまだ研究中です。
聴きどころは和声のぶつかる響きと音の衰退や余韻、左右のかけ合うモチーフです。本選ではカットされずに最後まで弾く事が出来とても嬉しかったです。
Q.練習以外に音楽と向き合うためにしていることがあれば教えてください。
――普段の練習が終わった後に違う作曲家の作品を手当たり次第見つけ初見遊びをする事。
また和声の勉強や美術館巡り、沢山オーケストラを聴きに行く事です。
オーケストラのスコアを見たり他の楽器を知ることで立体感ある演奏に、絵画から色彩を感じることで彩のイメージを作っています。
Q.思い出のレッスンはありますか。
――イリヤラシュコフスキー、ディーナヨッフェ先生のマスタークラスです。お二人とも弾いてくださる音色がまろやかで、ペダリングも細かく、世界レベルのレッスンは芸術的でした。
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