【インタビュー】2023年7月15日(土)栗田真由&八角百香ピアノジョイントリサイタル

【インタビュー】2023年7月15日(土)栗田真由&八角百香ピアノジョイントリサイタル

2023年7月15日(土)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで栗田真由&八角百香ピアノジョイントリサイタルを開催いたします。リサイタルに向けて栗田真由さん、八角百香さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

栗田さん:この度は、ジョイントリサイタルの機会をいただきまして、誠にありがとうございます。八角さんとは、中学・高等学校を共にし、いつか一緒にリサイタルを開催できたらと話しておりました。その機会に恵まれまして、大変嬉しく思っております。皆様と、音楽の持つ魅力を共有できる時間となりますよう、心を込めて演奏したいと思います。

八角さん:この度はこのような貴重な機会をいただきありがとうございます。中学・高校生活を共に過ごした真由さんと演奏できることがとても嬉しいです。ここ数年はコロナ禍で、会場にお越しいただき、生で演奏を聴いていただく機会が減っていたため、今回は皆様に生演奏をお届けできることが今からとても楽しみです。
皆様の心に響く演奏をお届けできるよう、心を込めて、表現豊かに演奏したいと思います。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

栗田さん:今回は「舞曲」をテーマに、プログラムを構成いたしました。ソロで演奏する作品の華やかさと、連弾で演奏するブラームスの重厚さの対比が、聴きどころの一つなのではないかと思います。私のソロでは、スクリャービンとフォーレの作品を演奏いたします。スクリャービンの作品73は、未完に終わった神秘劇のために作曲されました。「音楽で、聴く人をより高貴な存在へと導きたい」という、スクリャービンの哲学的な思いを感じる、官能で神秘な響きを持つ作品です。フォーレのワルツは、思わず踊り出したくなるような華やかな響きと、次々と転調し、軽やかに表情を変えていく旋律に、フォーレらしさを感じます。それぞれ、ロシアのショパン、フランスのショパンと言われることもあり、八角さんがソロで演奏されるショパンの作品へも、繋がりを感じています。心踊るひとときになりますよう、私らしく、クラシック音楽の魅力をお届けしたいと思います。

八角さん:ソロで演奏する「ショパン作曲:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズop.22」の演奏については、アンダンテ・スピアナートの静かな美しい水面を流れるようなイメージと華麗なる大ポロネーズのポロネーズというポーランドの民族舞踊の特長的なリズムを刻む、明るく華やかなイメージの正反対のイメージの2つをどのように表現しているかをお聴きいただきたいです。また、ポロネーズのリズムがたくさん出てくるので、そのリズムをぜひ探してみてください!
デュオで演奏する「ハンガリー舞曲集 WoO.1」は4曲抜粋して演奏しますが、それぞれ1曲の中でもテンポや曲調が急に変わったりするのでどんどん変化していく展開を楽しみながらお聴きください。
私の演奏するソロとデュオどちらの曲も、オーケストラでも演奏される作品ですので、ピアノ1つでオーケストラのような華やかな音色をどのように表現しているかお楽しみください!

あなたにとって音楽とは何ですか。

栗田さん:私にとって音楽とは、愛です。人や自然、生命に対する敬意を失うことなく、祈りを持って、心から心へと届く演奏を目指しています。人を愛するという、音楽そのものが持つエネルギーと、それらを感じ取ることのできる人の心というものを、私は信じています。

八角さん:音楽は私の人生において欠かせない大事なものの1つです。幼い時から弾いてきたピアノは特に自分を支えてくれる大きな存在です。失敗したり辛いことがあったとしても、自分にはピアノがある!と思うと自分の心の支えになり、ポジティブな気持ちになります。また、ピアノを演奏することが精神統一の時間になっていて、日々生活する上で心を整理する大切な時間です。自分が嬉しい時、楽しい時、悔しい時、悲しい時どんな時も音楽の力に支えられています。

演奏会情報

2023年7月15日(土)栗田真由&八角百香ピアノジョイントリサイタル
会場:日暮里サニーホール・コンサートサロン
時間:11:30開演(11:00開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

栗田真由
Mayu Kurita ピアノ

東京都出身。国立音楽大学附属中学校・高等学校を経て、東京音楽大学卒業。第7回東京国際ピアノコンクール第5位。日本クラシック音楽コンクール入選。第90回横浜新人演奏会出演。これまでにピアノを横田倫子、菊地珠里の各氏に、現在、稲田潤子、伊藤隆之の各氏に師事。

八角百香
Momoka Hakkaku ピアノ

東京都出身。国立音楽大学音楽学部演奏・創作学科鍵盤楽器専修ピアノ専攻卒業。全日本ジュニアクラシック音楽コンクールピアノ全国大会第1位。大学在学中、国内外研修奨学金給付生として推薦されウィーン国立音楽大学夏期国際音楽ゼミナールに参加しディプロマ取得。これまでに内川裕子氏、深澤亮子氏、草野明子氏に師事。

曲目

スクリャービン:2つの舞曲 Op.73

フォーレ:ヴァルス=カプリス 第2番 Op.38 変ニ長調

ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ Op.22 変ホ長調

ブラームス:ハンガリー舞曲集 WoO.1 より(抜粋)