桑原菜々子さん(大学4年生部門第1位)第9回東京国際ピアノコンクール入賞者インタビュー
- 2023.06.09
- コンクールオーディション
- インタビュー, 東京国際ピアノコンクール
第9回東京国際ピアノコンクール入賞者インタビュー
桑原菜々子 大学4年生部門 第1位
M.ラヴェル/「夜のガスパール」より 3.スカルボ
第59回北九州芸術クラシックコンクールピアノ部門賞。第23回ショパン国際コンクールin ASIA コンチェルトC部門アジア大会銀賞。第23回日本演奏家コンクール大学生の部2位。学内選抜者によるスチューデントコンサート2021及び2022年度ピアノ専攻卒業演奏会出演。ピアノを清本友里恵、平田康一、平田恵理、玉置善己の各氏に、2台ピアノを斎木隆、石岡久乃、加藤真一郎の各氏に師事。現在、桐朋学園大学大学院修士課程1年在籍。
Q.入賞されたお気持ちを聞かせてください。
――入賞がわかった時は信じられない気持ちでした。まだまだの演奏だったと反省点もありますが、評価していただいてとても嬉しかったです。本当にありがとうございました。これを励みにこれからも頑張りたいと思います。
Q.本選での選曲について、選曲理由、作品の聴きどころについてお聞かせください。
――本選ではラヴェル作曲「夜のガスパール」より「スカルボ」を演奏しました。この作品はラヴェル特有の音の鋭さや不気味さ、鮮やかな躍動感が魅力です。とにかく難曲で、私にとってこの曲は大きな挑戦でした。ラヴェルは好きな作曲家の一人で、これからも学びを深めていきたいです。
Q.より良い音楽、演奏のために普段から心がけていることはありますか。
――よりよい音楽、演奏を実現するためには技術、表現力の向上と感性を磨くことの両面において努力が必要だと思います。日々の練習を積み重ねることはもちろんですが、作曲者のことや作曲背景、楽曲分析、素晴らしいピアニストの方々の演奏を聴いてその表現の仕方について研究すること等を意識しています。また、自分の演奏を録音して客観的に聴くことも大事だと思います。音のバランスや流れを把握できるので自分の思い描く演奏の形により近づけていくことができます。
Q.思い出のレッスンはありますか。
――思い出…ということではありませんが、師事している先生にレッスンしていただく時は毎回緊張します。音楽に妥協や打算が一切ない先生のお姿から学ぶことばかりです。習得に時間のかかる私に根気強く指導してくださる先生に心から感謝しています。
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