【インタビュー】2023年9月16日(土)家永祐子&戸梶亜弥デュオリサイタル~Due Dive~
2023年9月16日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで家永祐子&戸梶亜弥デュオリサイタル~Due Dive~を開催いたします。リサイタルに向けて家永祐子さん、戸梶亜弥さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。
インタビュー
今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
家永さん:『50の手習い』という表現がありますが、上手になりたいという一心で練習を重ね、こうして仲間と共有する時間は年齢に関わらず人生の中でとても貴重な経験だと思います。教室の発表会とは違い、私たちの歌を聴きに会場まで足を運んでくださるお客様にお届けするのはとても緊張感のあるものです。成長過程でのご披露は厚かましいように思うこともありますが、今の精一杯をお客様と、共演の亜弥さんと一緒に楽しみたいと思います。また、この様な機会をいただきました東京国際芸術協会に深く感謝申し上げます。
戸梶さん:このリサイタルは、格式ある国際管弦声楽コンクールにて家永祐子さんが入賞されたことを記念して企画されました。光栄にも出演をお誘いくださり、デュオリサイタルとして実現の運びとなりました。祐子さんとは同い年ですが、歌の上では宝槻音楽教室同門の先輩です。優しい先輩なので、多少のことは大目に見てもらえると思いますが、多くの方々にお聞きいただける貴重な機会なので、甘えることなく準備したいと思います。
演奏する曲の聴き所などを教えてください。
家永さん:『ワリー』は愛する者との決別の凛とした決心と雪景色が共鳴しているイメージです。『シャモニーのリンダ』は希望にあふれたハッピーの気持ちを軽やかなメロディーでお伝えできればと考えています。ヴェルディの『運命の力』ではあきらめや怒り、憤りといった感情を、『椿姫』ではかなわぬ夢への希望と厳しく冷たい現実の間で揺れ動く気持ちとはかなさをお伝えできればと思っています。それぞれの主人公の感情を音に乗せてお伝えできればと思います。
戸梶さん:前半のベリーニ歌曲は丁寧に歌うべきところが多く、自分にとって大きな課題です。技術的に難しい曲ばかりですが、人を愛するという根源的な主題を扱うものばかりですので、秘めた「ハートの熱さ」をお伝えできればと思います。アリア2曲もやはり難曲にチャレンジさせていただきます。「海賊」より“あの人はまだ帰ってこない”では、悲恋の結末を予感させるよう、また「仮面舞踏会」より“あの草を摘み取って”では、恋心を忘れようとする葛藤を表現できればと思います。
あなたにとって音楽とは何ですか。
家永さん:『なくてはならないもの・必要不可欠』なものです。子供のころにピアノのレッスンを受けていましたが、その頃から音楽とともに生活をしていました。大人になって声楽に触れ、それはますます実感を増しています。少し変かもしれないですが、”楽譜を持っている”だけでワクワクドキドキするんです。楽譜は常にバックの中にありますし、旅行へも持っていきます。色々書きましたが単純に音楽が”大好き”です。声楽を始めてからは、伝えることの難しさ、奏でる楽器が自分自身の身体であることの神秘さ、などいつも何かしら歌について、歌うことについて考えています。課題は果てしなく現れると思いますが、ひとつひとつ新鮮な気持ちで立ち向かっていくことは私にとって幸福感以外のなにものでもありません。
戸梶さん:声楽から音楽にかかわる機会を得て、アマチュアの私が声楽を学ぶことは、仕事や日常生活以外の世界への入口であり、生きていく上でのエンジンとなっています。これまで自分の知らないところに卓越した専門家がいて、自分が持つ固定概念が一切通用しない世界がある。未知なる世界の広さや多様性に触れ、大胆かつ謙虚に行動する動機付けを得ています。
演奏会情報
2023年9月16日(土)家永祐子&戸梶亜弥デュオリサイタル~Due Dive~
会場:日暮里サニーホール・コンサートサロン
時間:19:00開演(18:30開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演者
家永祐子
Yuko Ienaga, Soprano
東京都出身。2013年より宝槻美代子氏に師事。第一回国際声楽コンクール愛好者A部門入賞、第一回国際管弦声楽コンクール愛好者部門入賞。
戸梶亜弥
Aya Tokaji, Soprano
神戸市出身、米国カリフォルニア州で育つ。2015年秋より宝槻美代子氏に師事。第12回東京国際声楽コンクール愛好者A部門奨励賞、第一回プリマヴェーラ声楽コンコルソ・オパーレ部門3位。現在、ヘルスケア関連コンサルティング業に従事。
曲目
オッフェンバック:「ホフマン物語」より “舟歌”
カタラーニ:「ワリー」より “さようなら、ふるさとの家よ”
ベッリーニ:激しい希求、私の美しい愛してやまぬ人よ、どうか喜びを与えて下さい
ドニゼッティ:「シャモニーのリンダ」より “この心の光”
ヴェルディ:「海賊」より “あの人はまだ帰ってこない”
「運命の力」より “神よ、平和を与えたまえ”
「仮面舞踏会」より “あの草を摘みとって”
「椿姫」より“あぁ そはかの人か 花から花へ”
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