【インタビュー/井上 友里子】2023年12月16日(土)TIAAコンチェルト ヌーベルバーグ2023 PART1・2
2023年12月16日(土)に第一生命ホールにて『ヌーベルバーグ2023 PART1・2』を開催いたします。ソリストの方々にインタビューいたしましたので、ご覧ください。
インタビュー
井上 友里子(ピアノ)
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調 作品102 全楽章
Shostakovich : Concerto for piano and orchestra No.2 F-Dur Op.1 02
福岡教育大学教育学部芸術コース卒業、同大学大学院教育学研究科修了。故中山陽子、吉田眞理、浦壁信二に師事する。全日本ジュニアクラシック音楽コンクール奨励賞、西日本国際音楽コンクール、日本クラシック音楽コンクール全国大会入選。2019年ドイツで国際マスタークラスに参加しディプロマを取得。現在、福岡教育大学非常勤講師。
ヌーベルバーグ2023に出演することを決めたきっかけは何ですか。
2023年7月に地元の福岡で開催された「湧き上がる音楽祭」にて初めて協奏曲に挑戦しました。
オーケストラの方々と音楽を一つにつくり上げる中で、周りの演奏者の高まっていくエネルギーを感じたり、それが交わるのを感じた凄い経験でした。
福岡での経験を活かして東京でも協奏曲に挑戦し、多くの方と曲のおもしろさや音楽の喜びを分かち合いたいと思い、出演を決めました。
ご自身の演奏される曲の聴き所などを教えてください。
ピアノ協奏曲第2番は、ショスタコーヴィチの他の多くの楽曲に比べ、陽気な雰囲気の作品です。1953年にスターリンが死去した後の1957年、当時モスクワ音楽院在学中だった息子マキシムのために作曲され、マキシムのピアノによって初演が行なわれた他、ショスタコーヴィチ自身も演奏しました。3楽章ではロシアの楽器バラライカを思わせるような弦楽器のピチカートが印象的です。また、有名なハノンの練習曲が借用されており、マクシムの卒業を冗談めかしながらも祝うショスタコーヴィチの心情が思われます。
あなたにとって、音楽とは何ですか。
作曲者・共演者・聴き手など、生きてきた時代や国が違う人たちと、一つのものを自由に分かち合える素晴らしい贈り物だと思います。私たちは音楽を通して、互いの受け取り方の違いを楽しむことができます。違う感性の交わりの中に学びやドラマがたくさんあり、演奏する度に豊かな経験が増えていきます。演奏は大変ですが、この感動がいつも私をステージに連れ戻していると感じます。
演奏会情報
2023年12月16日(土)TIAAコンチェルト ヌーベルバーグ2023PART1・2
TIAAコンチェルト ヌーベルバーグ2023PART1・2
場所: 東京・第一生命ホール
時間:【PART1】13:30開演 (13:00開場)
【PART2】18:00開演 (17:30開場)
料金: 各PART 全席自由 前売5,000円 当日5,500円
指揮: 木村 康人
管弦楽: 東京国際芸術協会管弦楽団
曲目
【PART1】
菱垣 道弘(テノール)
プッチーニ:オペラ「ジャンニ・スキッキ」より フィレンツェは花咲く木のように
外村 ゆうき(ソプラノ)
プッチーニ:オペラ「トスカ」より ふたりの愛の家へ
歌に生き恋に生き
福井 奈都子(ソプラノ)
トマ:オペラ「ハムレット」より どうぞ皆さん、私も遊びの仲間に入れてください
越智 恵子(ソプラノ)
モーツァルト:コンサートアリア 大いなる魂と高貴な心 K.578
グノー:オペラ「ファウスト」より なんと美しいこの姿(宝石の歌)
西村 奈津子(メゾソプラノ)
チレア:オペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」より 苦い喜び、甘い苦しみ
浜野 千佳子(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」第2、3楽章
井上 友里子(ピアノ)
ショスタコーヴィチ: ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調 作品102 全楽章
井上 実乃里(ピアノ)
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第2番 ニ短調 作品40 O 11 全楽章
【PART2】
河上 英(ヴァイオリン)
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 第1楽章
米本 朱里(ピアノ)
グリーグ: ピアノ協奏曲 イ短調 作品16 全楽章
江 昀軒(ピアノ)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 作品30 全楽章
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