【インタビュー】2024年6月30日(日)中津留綾奈&秋本響子デュオリサイタル
2024年6月30日(日)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで「中津留綾奈&秋本響子デュオリサイタル」を開催いたします。リサイタルに向けて中津留綾奈さん、秋本響子さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。
インタビュー
今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
中津留さん:大変ありがたいことに、ピアニストの秋本さんとの共演は演奏会というかたちでは4回目となります。高校から同じ校舎で学び、大学に入ってから共演するようになりましたが、演奏会を重ねるたびにお客様から「とても良いアンサンブルだった」と、この上ない嬉しい言葉をいただくことが多くなりました。前回から少し時間が空きましたが、変わらずお互い切磋琢磨し共演できることに感謝しながらも、さらに成長した私たちの音楽を皆様にお届けできたらと考えております。
秋本さん:今回このような機会をいただき、再びサニーホールで演奏できることをとても嬉しく思います。中津留さんとの共演は4度目です。毎回新たな発見と刺激があり、一緒に演奏できる幸せを噛みしめています。そして今回も、お越しくださる皆さまと心地よい時間を共有できることを楽しみにしております。
演奏する曲の聴き所などを教えてください。
中津留さん:今回私たちは、初めてソナタを入れたプログラムを構成いたしました。グリーグのソナタの2楽章は冒頭のピアノソロがとても美しく、私もいつか秋本さんと共演したいと思っていた作品なので、この度演奏できることをとても嬉しく思います。コープランドなど、今回はあまり演奏される機会に恵まれない作品も取り上げますが、全ての作品がとても楽しく美しいので、ぜひ多くの皆様にいらしていただけたら嬉しく思います。
秋本さん:ピアノソロはラヴェルの「スカルボ」を選曲いたしました。悪戯好きの妖精スカルボを題材とした物語性のある作品を通して、皆さまを幻想の世界に導きます。後半は中津留さんとのデュオ演奏です。性格の異なる作品が集まっていますので、ヴァイオリンとピアノの多様な音色をお楽しみいただけます。
あなたにとって音楽とは何ですか。
中津留さん:2020年に初めて東京国際芸術協会のリサイタル企画にて演奏会を開催した際は、世界中がコロナウイルスと戦っている真っ只中でした。その際にこちらのアンケートで「世の中にとって音楽は必要不可欠なものではない」と書いたことは鮮明に覚えています。今でもその考えに変わりはありません。しかし私は、音楽を通じて多くの人と出会い、貴重な経験をすることができました。私にとって音楽は、人生と切り離すことのできない大事なものです。
秋本さん:作曲家の生きた時代と繋がると同時に、自分の心と向き合うことができる存在です。
演奏会情報
2024年6月30日(日)中津留綾奈&秋本響子デュオリサイタル
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:14:00開演(13:30開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演者
中津留 綾奈
Ayana Nakatsuru, Violin
桐朋学園大学を経て、同大学大学院修士課程修了。第40回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール第4位。大学にて成績優秀者によるStudent’s Concert出演。これまでに作曲を池田哲美、ヴァイオリンを山田圭子、豊田弓乃、澤和樹の各氏に師事。現在積極的に演奏活動のほか、後進の指導にあたっている。
秋本 響子
Kyoko Akimoto, Piano
聖徳大学附属女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部卒業。第49回茨城県新人演奏会に出演。これまでにピアノを和田美紀、和田仁、玉置善己の各氏に師事。現在、光賀晴紀氏のもとでロシアピアニズムについて学ぶ。また、音楽教室にて大人向けのピアノ指導にあたる傍ら、演奏活動を行う。
曲目
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第3番 BWV1005より ラルゴ
ラヴェル:夜のガスパールより スカルボ
コープランド:ヴァイオリンとピアノのための2つの小品(1926)より ウクレレセレナード
グリーグ:ヴァイオリンソナタ 第3番 ハ短調 作品45より 第2楽章
クライスラー:ロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
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