根岸優至さん(声楽部門新進声楽家の部第1位)第2回東京国際管弦声楽コンクール入賞者インタビュー
- 2024.05.02
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第2回東京国際管弦声楽コンクール入賞者インタビュー
根岸優至 声楽部門新進声楽家の部 第1位
G.ジャコメッリ/「メローペ」より 妻よ、わたしが分からぬか/エピティーデ役 A.ヴィヴァルディ/「テルモドンテのエルコレ」より ささやく清らかな波よ/イッポリタ役
東京大学経済学部卒業。同大学音楽部合唱団を機に合唱・声楽を始め、同大学歌劇団でオペレッタ「こうもり」オルロフスキー役を務める。大学では教養学部選抜コンサートに4度出演。第73回全日本学生音楽コンクール声楽部門大学の部全国大会第3位、第2回東京国際管弦声楽コンクール声楽部門新進声楽家の部第1位、第37回寛仁親王杯童謡こどもの歌コンクール金賞等。声楽を上杉清仁氏に師事。現在、団体職員として勤務。
Q.入賞されたお気持ちを聞かせてください。
――このような賞を頂けたこと、とても嬉しいです。社会人になってから厳しい日々が続く中、諦めずに指導くださった先生方、家族や友人のおかげだと思っています。ソプラノカストラートの曲を演奏するうえで、まだまだ技術的な課題が多いと思うのですが、コンクールを通じて頂いたご講評や指摘が、今後の練習に向けて大きな励みになりました。先輩方のように少しでも良い音楽を届けられるよう、一層精進したいです。
Q.本選での選曲について、選曲理由、作品の聴きどころについてお聞かせください。
――バロック後期のオペラアリアの中で、特に自分の声に合う曲を先生と相談して決めました。純粋で綺麗な旋律やフレーズ感を追求し、本選では「暗く切ない」「甘く明るい」という二つの軸で選曲しました。1曲目のジャコメッリは、「天よ(cieli)」のhiF(ファ)の鋭い音、2曲目のヴィヴァルディは、有名な「来て(Vieni)」に至るまでの曲の変遷(A→B→C→A’のダ・カーポ形式)が聴きどころだと思います。良い曲なので、ぜひ聴いていただけたら嬉しいです。
Q.練習以外に音楽と向き合うためにしていることがあれば教えてください。
――演奏を「聴く」ことに重点を置いています。例えば、電車の移動時間や昼休みに、海外の演奏を聴いて勉強しています。また、同じ門下で活躍されているカウンターテナーの先輩方や、同期の演奏を観に行くことも好きです。
Q.最近のマイブームは何ですか。
――演奏を観に行くことや、スポーツに参加することが好きです。学生時代は空手やバレーをしていて、最近はフットサルや卓球を始めました。苦手なことも多々あるのですが、音楽とは違う楽しみ方やリアルの鼓動を感じられる点がスポーツの良さだと感じています。
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