上原三奈さん(ピアノ部門大学3年生の部第1位)第45回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

上原三奈さん(ピアノ部門大学3年生の部第1位)第45回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

第45回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

上原三奈 ピアノ部門大学3年生の部 第1位

S.プロコフィエフ/サルカズム Op.17

Q.ご入賞された今のお気持ち・感想を聞かせてください。

――第1位を頂けたこと、とても光栄に思います。全国大会はレパートリーにしている曲を選びました。私が演奏したプロコフィエフのサルカズムという曲は近年、コンクールで演奏されることも多く、プロコフィエフの独特な和声感や変拍子から生まれる曲に憧れて選曲をしました。ある程度期間を弾いている曲をマンネリ化せずに探究心を持って取り組むことはとても良い経験になりました。

Q.レッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。

――色々な先生のアドバイスを受けました。演奏した「サルカズム」は「風刺」という意味です。「かっこいい」というイメージではなく「皮肉」を表現すること。様々な皮肉を「想像」して弾くこと。これが難しくて大変だった事であり、これからも課題です。
 また今年度から師事している関本昌平先生は、音楽の空間づくりや音の引き出しが多く、レッスンの度に胸を打たれる演奏をしてくださいます。この曲を教わる際も、色々なものに例え想像を膨らましながら教えてくださったので、とても演奏内容が具現化されて弾きやすくなりました。

Q.今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせください。

――フランス音楽が好きなので積極的に勉強をしていきたいです。そしていつかのタイミングで留学をして視野を広げていきたいです。そしてクラシック音楽を身近に感じてもらえるような伝え方をできる音楽家になりたいです。