宮川浩子さん(マスターズGの部第1位)第10回東京国際ピアノコンクール入賞者インタビュー
- 2024.05.22
- コンクールオーディション
- インタビュー, 東京国際ピアノコンクール
第10回東京国際ピアノコンクール入賞者インタビュー
宮川浩子 マスターズGの部 第1位
M.ラヴェル/組曲「鏡」より 道化師の朝の歌
広島県出身、東京都在住。5歳よりピアノを始め、20歳までピアノを宮脇博氏に師事。46歳でピアノを再開、現在、馬場睦氏に師事。
Q.入賞されたお気持ちを聞かせてください。
――本選では、楽しく弾けたのですが、技術的に、まだまだだなと思っていたので、驚きました。大好きな曲で1位を頂けたのは本当に嬉しかったです。またピアノに向かう気持ちが強くなりました。
Q.本選での選曲について、選曲理由、作品の聴きどころについてお聞かせください。
――ラヴェルの独特な響きと、スペイン風のリズム感、ちょっと怪しい雰囲気、道化師の多彩な表現の裏に潜む熱い感情、等々、すごく魅力的な曲だと思いました。何年も前から弾きたかったのですが、同音連打や二重グリッサンドなどあり、私には無理と思っていました。でも今挑戦しなかったら一生後悔すると思い、先生に話したところ、背中を押してくださいました。
Q.より良い音楽、演奏のために普段から心がけていることはありますか。
――作曲家はどんな気持ちでこの曲をつくったのか、私はどのように弾きたいのか、何を表現したいかを自分に問いかけながら、YouTubeでいろんな方の演奏を聴いたり、作曲家の伝記を読んでみたりして、イメージを作っていきます。そして、自分の演奏を録音して聞いたりして、そのイメージに近づいていくように弾き方を工夫しています。
Q.思い出のレッスンはありますか。
――弾いている曲が作曲された頃の時代の雰囲気を、その時代の絵画の写真集をみせて頂いて教えてもらい、曲のイメージが鮮明になりました。
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