遠藤万穂子さん(ピアノ部門中学3年生の部第1位)第46回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

遠藤万穂子さん(ピアノ部門中学3年生の部第1位)第46回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

第46回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

遠藤万穂子 ピアノ部門中学3年生の部 第1位

C.ドビュッシー/「映像」第1集より「水の反映」
A.スクリャービン/エチュード Op.8-2

Q.音楽を始めたきっかけ、当コンクールに参加したきっかけを聞かせてください。

――最初に始めた楽器はハープでした。その後「ピアノは音楽の基本だから」と母に言われ、4歳になる直前にピアノのレッスンを始めました。小さい頃から即興演奏が好きで、レッスンでも、1曲終わって次の曲を始める合間に即興演奏を始めてしまうような子でした。そこで、将来は作曲家になりたいと思うようになり、小学校に入ると作曲の勉強も始めました。
 数年前、小学生の頃から作り貯めた曲で「全日本ジュニアクラシック音楽コンクール」の「作曲部門」に出場させていただき、賞をいただきました。その時、いつか「ピアノ部門」にも出場したいと思い、今回、中学校生活最後の思い出に出場させていただきました。思いがけず第1位をいただき、驚きと嬉しさでいっぱいです。

Q.レッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。

――小さい頃から作曲とピアノの両方をすることは大変でした。私は、化学や物理などの勉強も好きなので、学校の勉強、ピアノの練習、作曲の勉強の3つをどうやってこなしていくか、毎日時間に追われていました。ピアノを自由に弾くことは大好きですが、練習はあまり好きでないので、つい後回しにしてしまいます。でも、外国人のピアノの先生は、ユーモアがあって、クラシックだけでなく、ジャズも教えていただき、レッスンは面白くて刺激的です。また、作曲の先生が教えてくださる音楽に関することすべてが興味深く、ソルフェージュやピアノもとても丁寧にご指導くださいます。どちらの先生も自由にのびのびと勉強させてくださったのが私の性格に合っていたのだと思います。音楽の道に進もうと思えたのも、先生方に恵まれたからだと思い、心から感謝しています。

Q.今後の目標、どんな音楽家になりたいか聞かせてください。

――将来は作曲家になりたいと思っています。音楽は、お医者様のように直接病気を治すことはできませんが、世界のどこかで悲しんでいる人、悩んでいる人の心に希望を与え、人に喜びを届ける力を持っていると思います。私が作曲したり、演奏したりする曲も、いつか、そんな魔法が奏でられたら素敵だと思って、これからも音楽の勉強を続けていきたいです。