高瀬久遠さん(声楽部門小学生高学年の部第1位)第47回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー
- 2024.10.07
- コンクールオーディション
- インタビュー
第47回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー
高瀬久遠 声楽部門小学生高学年の部 第1位
山田 耕筰/松島音頭
瀧 廉太郎/荒城の月
Q.ご入賞された今のお気持ち・感想を聞かせてください。
――目標にしていたのでとても嬉しいです。表彰式と入賞者披露演奏会が、サントリーホールのブルーローズで開催されると聞きました。憧れのホールで、いつも僕に音楽の楽しさを教えてくださる祝佳子先生、僕の歌をピアノでしっかり支えてくださったピアニストの寺田紗菜さんと高取達也さん、そして僕をいつも応援で支えてくれる人たちに、感謝の気持ちを込めて歌いたいです。どんな響きなのか、何を歌おうか、ドキドキワクワクしています。
Q.音楽を始めたきっかけ、当コンクールに参加したきっかけを聞かせてください。
――小学1年生の時に担任の先生と音楽の先生が僕の歌を褒めてくださったことと、小さい頃からYouTubeなどでオペラを観る事が大好きだったことが、声楽を習い始めたきっかけです。いつかきっと声変わりすると思うので、ボーイソプラノとして今できる一番いい歌を聞いてもらいたいと思い、コンクールに参加しました。
Q.レッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。
――小学3年生の時に声帯を痛めて声が出なくなってしまったことがありました。とてもショックで、学校のみんなに助けてもらって筆談で過ごしていたほどです。声が出るようになってからは、発声を最初から見直しました。うまく出来なくて何度も泣きましたが、佳子先生が根気よく教えてくださったから今の僕があります。怪我を通して声帯や発声のことを沢山学べて良かったと思っています。
Q.演奏するときに気をつけていることを教えてください。
――僕は、日本語やイタリア語、ドイツ語などの歌を歌っていますが、言葉の意味や、曲の時代背景を学ぶことはとても大切だと感じています。聴いてくださる人たちに、美しい言葉とメロディー、そして僕の音楽が心に届きますようにという気持ちで演奏しています。
Q.演奏する中でお気に入りの1曲と好きなところを教えてください。
――全国大会で演奏した、滝廉太郎先生の「荒城の月」です。この曲は2年前から準備してきました。日本歌曲は発声が難しいと感じる事が多いですが、美しい日本語、日本らしい哀愁漂うメロディーは、日本が世界に誇る名曲だと思います。曲から感じる喜怒哀楽を、僕なりにこれからも磨き続けていきたい一曲です。
Q.今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせください。
――僕は去年、ローマ歌劇場日本公演の オペラ「トスカ」で牧童役として、憧れのイタリアのテノール歌手ヴィットリオ・グリゴーロさんと共演させて頂きました。イタリアオペラの歴史や、文化、音楽にかける情熱を肌で感じて驚きの毎日でした。そして、グリゴーロさんの歌声は僕の心を揺さぶりました。海外で歌の勉強をしてオペラ歌手になりたいです。そしていつかまたグリゴーロさんと共演出来るように、毎日の稽古を頑張っています。
Q.あなたにとって音楽とは?
――楽しい時、苦しい時、いつもそばにいてくれる、僕の相棒です。
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