【インタビュー】2024年12月8日(日)木和田秋穂ピアノリサイタル~リスト・ショパンから紡がれたスクリャービンの世界~

【インタビュー】2024年12月8日(日)木和田秋穂ピアノリサイタル~リスト・ショパンから紡がれたスクリャービンの世界~

2024年12月8日(日)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで「木和田秋穂ピアノリサイタル~リスト・ショパンから紡がれたスクリャービンの世界~」を開催いたします。リサイタルに向けて木和田秋穂さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

東京国際芸術協会様には、このような機会をいただけたことに感謝しております。
私にとって、今回は沖縄県立芸術大学大学院修了後、初のソロリサイタルです。
日本であまり研究が進んでいないスクリャービンの作品の魅力を皆様に知って頂き、ロシア・ピアニズムを存分に味わっていただけますよう、演奏させて頂きます。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

今回のプログラムは、私が大学院時代から研究しているスクリャービンと、彼の創作に影響を与えたショパンとリストに注目した選曲になっています。
スクリャービンは幼少期からショパンの作品を敬愛していた事で知られ、彼の作品の中でショパンの影響は計り知れません。
そして、リストはスクリャービンの中期の創作に影響を与えたと言われており、スクリャービンの作品の中で『技巧』や『ロマンティシズム』などといった“リストならでは”の要素を引き継いでいます。
そんなショパン、リストの作品と、スクリャービンの作品と比較しながら聴いて頂けたら嬉しいです。更にスクリャービンと同時代を生き、フランスにて伝統的な形式からの逸脱を行ったドビュッシーや、あまり知られていないスクリャービンの初期の作品も演奏いたしますので、こちらも是非楽しんで頂けたら嬉しいです。

あなたにとって音楽とは何ですか。

私にとって音楽は“私から切り離すことの出来ないもの”です。
形に残るものではない音楽ですが、音楽を分かち合うことで、演者・聴き手それぞれの心を豊かにしてくれる素晴らしいものであると思いますし、同じ曲を聴いてもそれぞれが異なった印象を持つ事が面白いと思います。
子供の頃に聴いた曲が、大人になって改めて聴いたら「あれ?」みたいな感覚が起きる事があるじゃないですか?
常に新たな発見があるのも音楽の良い点ではないでしょうか?

演奏会情報

2024年12月8日(日)木和田秋穂ピアノリサイタル~リスト・ショパンから紡がれたスクリャービンの世界~
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:16:30開演(16:00開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

木和田秋穂
Akiho Kiwata, ピアノ

兵庫県立西宮高等学校音楽科、沖縄県立芸術大学ピアノコースを経て、同大学大学院ピアノ専修修了。第23回ピティナピアノコンペティションB級優秀賞、第2回六本木国際ピアノコンクール優秀賞、第31回ブルクハルト国際音楽コンクール奨励賞など各賞を受賞。精力的な演奏活動の傍ら、リトミックや後進の育成に携わっている。

曲目

F.ショパン:ワルツ第4番F-dur Op.34-3「華麗なる円舞曲」

F.ショパン:エチュードOp.10-3 E-dur《別れの曲》

F.ショパン:ラルゴ Es-dur 遺作《神よ、ポーランドをお守りください》

F.リスト:バラード第2番 h-moll S.171

C.ドビュッシー:前奏曲集第1巻より 第3曲《野を渡る風》 、第4曲《音と香りは夕暮れの大気に漂う》

C.ドビュッシー:前奏曲集第2巻より 第12曲《花火》

A.スクリャービン:スケルツォ Es-dur WoO.4

A.スクリャービン:2つの小品 Op.57

A.スクリャービン:ワルツ As-dur Op.38