清水常生さん(声楽部門マスターズG男声の部第1位)第3回東京国際管弦声楽コンクール入賞者インタビュー

清水常生さん(声楽部門マスターズG男声の部第1位)第3回東京国際管弦声楽コンクール入賞者インタビュー

第3回東京国際管弦声楽コンクール入賞者インタビュー

清水常生 声楽部門マスターズG男声の部 第1位

F.チレア/「アルルの女」よりフェデリーコの嘆き/フェデリーコ役

Q.ご入賞された今のお気持ち・感想を聞かせてください。

――コロナの影響もあり、練習はしていましたがコンクールには6年ぶりに参加しました。人前で歌う機会が少なかったのですが、このような素晴らしい賞をいただけて本当に嬉しかったです。これまでご指導いただいた芹澤佳通先生をはじめリラックスした気持ちで本番に臨めるよう励まし、安心感の持てる伴奏をしていただいたピアニストの方々に深く感謝しております。

Q.本選での選曲について、選曲理由、作品の聴きどころについてお聞かせください。

――これまで練習した曲の中から、無理をせず今の時点で自分の魅力を最大限に表現できる曲を選びました。イタリア語はまだ初心者ですが、レチタティーヴォでは特に言葉を大切に語るように歌えるように繰り返し練習しました。声の響きについては高い評価をいただくことが多かったので、アリアではできるだけ自然に美しい声を出すことを心掛けました。

Q.思い出のレッスンはありますか。

――コンクール期間中は、数名の伴奏者の方々と、通常のレッスンとは違った環境の施設で練習しました。ひとつひとつの機会が経験の少なかった私には新鮮でとても楽しかったです。

Q.今後の意気込みをお聞かせください。

――今回のコンクールを通して、自分の成長を感じました。コンクールに限らず、人前で歌う経験は本当に上達の助けになると思います。この年齢になると他人の評価を受ける機会は激減します。コンクール本番のことを考えるとすごく緊張し眠れない日もありましたが、それがまた練習を積み重ね正しい発声を覚える要因になります。まだまだ上達したいと思っていますので、今後はコンクールに限らず心地よく聴いていただく目標をもって学び続けたいと思っています。