【インタビュー】2025年1月25日(土)佐藤舞ピアノ・リサイタル~プレリュード~
2025年1月25日(土)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで「佐藤舞ピアノ・リサイタル~プレリュード~」を開催いたします。リサイタルに向けて佐藤舞さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。
インタビュー
今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
この度、大学院修士課程の修了を目前に、デビューリサイタルの機会をいただくことができて、大変嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。今回はショパンの24の前奏曲op.28を全曲通して演奏させていただきます。私にとって大きな挑戦であると同時に、この作品を演奏できる喜びを感じています。偉大な作曲家の作品をから、たくさんのことを学び、さらに成長していけるように、日々作品と向き合っています。
演奏する曲の聴き所などを教えてください。
この24の前奏曲は、ショパンが恋人のジョルジュ・サンドとマヨルカ島で過ごしているときに完成しました。有名な「雨だれの前奏曲」もこの作品の中に入っています。この曲を作曲しているとき、ショパンはカバンの中に1冊だけ、楽譜を入れていたそうです。それは、J.Sバッハの「平均律クラヴィ―ア曲集」でした。こちらも24の全ての調で書かれており、音楽の歴史上、偉大な作品となっています。ショパンは、このバッハの作品に霊感を受け、24の前奏曲を作曲しました。バッハへの敬意を表すと同時に、ショパンもその革新的な内容に挑もうとしたのではないでしょうか。
長調と短調が交互に現れるこの作品は、希望に満ちた春の訪れを待ち焦がれるような曲から始まりますが、次々と曲想が変化します。不気味な雰囲気の曲や、優しいゴンドラの歌、嵐の予感、幸福の鐘の音、激情的な作品など、ショパンのあらゆる面が投影されているように感じます。各曲は独立していますが、全曲を通して演奏することで全体が緊密に繋がります。
あなたにとって音楽とは何ですか。
私にとって音楽とは何か、まだ答えは出ておりませんが、音楽の好きなところの一つに『心が動かされる』ということが挙げられます。人間が作ったものを演奏する、またはその演奏を聴くということによって、心が動く。或いは楽曲そのものから奏者の心でさえも動いてしまう。そして、作曲家もその曲を作っているとき、きっと心が動いていた。それを時を経て、自分が音楽に触れることで感じられるとその感覚が、とても不思議で、私はそれが大好きです。
演奏会情報
2025年1月25日(土)佐藤舞ピアノ・リサイタル~プレリュード~
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:16:30開演(16:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演者
佐藤舞
Mai Sato, ピアノ
東京音楽大学大学院修士課程2年に在籍。ピアノ演奏家コース成績優秀者による演奏会や小川典子氏と学生たちによるフランス音楽の演奏会等に出演。NHK交響楽団メンバーとピアノ五重奏曲「鱒」を共演。日本及び国際ピアノコンクールでの入賞、ポーランド・ショパン協会賞受賞等。現在、武田真理、吉田友昭の各氏に師事。
曲目
F.ショパン:24の前奏曲 Op.28
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