【インタビュー】2025年3月8日(土)鏑木梨加ソプラノ・デビューリサイタル
2025年3月8日(土)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで「鏑木梨加ソプラノ・デビューリサイタル」を開催いたします。リサイタルに向けて鏑木梨加さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。
インタビュー
今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
この度はデビューリサイタルをさせていただけることになり、大変嬉しく思っております。
ご来場いただけるお客様、私をいつも支えて下さる周りの方々、そしてコンサートに携わってくださる制作やスタッフの皆様にとても感謝しております。
私にとって初めてのソロリサイタルとなるため緊張もしておりますが、皆様に自分の演奏をじっくりと聴いていただける貴重な機会なので、曲の世界観を楽しんでいただけるよう、しっかりと準備をしてのびやかに演奏したいです。
演奏する曲の聴き所などを教えてください。
今回は、モーツァルトのハ短調ミサ曲より主を讃える躍動感に満ちたソプラノアリア、ロッシーニのイタリア語の歌曲と「春」をテーマにした日本歌曲、レスピーギのイタリア近代歌曲、そしてロマン派のオペラアリアを演奏致します。
ロッシーニの歌曲では、<音楽の夜会>より「別れ」と「アルプスの羊飼いの娘」の2曲をお洒落にそして軽妙に歌い上げたいです。
日本歌曲では、桜の花によみがえる恋の日「さくら横ちょう」、咲いては儚く散っていく初春の風情「ゆく春」、そして春とともに訪れた愛の喜び「すてきな春に」の違う作曲家の3作品から、《春》を舞台にした抒情をお届けします。
イタリア近代歌曲から、今回はレスピーギを選びました。立琴の伴奏でレチタティーヴォ風に語る「ストルネッロを歌う女」と、この世に誕生したばかりの赤ん坊に、自然界の様々なキャラクターが、それぞれに贈り物を捧げる愛らしい歌曲「あなたが生まれた時」の2曲を演奏致します。
オペラアリアでは、ヴェルディ「リゴレット」のジルダとベッリーニ「夢遊病の女」のアミーナという2人の違うキャラクターを選びました。どちらの曲もこれから起こる悲しみをまだ知らず、人生で1番幸せな瞬間を歌っています。恋に目覚めたジルダ「愛しい方のお名前」と愛する人との婚約に喜ぶアミーナ「私にとってなんて晴れやかな日」、それぞれの愛する喜びに溢れた感情表現をお楽しみいただきたいと思います。
あなたにとって音楽とは何ですか。
私にとって音楽とは「心に寄り添い、人生を彩り豊かにしてくれるもの」だと思います。
辛い時、悲しい時、嬉しい時、楽しい時、どんなジャンルの音楽でもその時の心情やシチュエーションでそれぞれの人の心にハマる音楽というものがあると思います。失恋した時はバラードや感傷に浸れる曲を聴いて思い切り泣いたり、頑張りたい時はアップテンポで前向きになれる歌詞の曲を聴いて気持ちを奮い立たせたり、あるいは昔聞いていた音楽と当時の記憶が連動して思い出されたり…。このように音楽はいつも人の心に寄り添い、それぞれの人生を彩り豊かにしてくれているなと私は感じます。
また、曲の内容を理解し、作曲家について調べ、作曲された背景を知ることでより奥深く勉強できる喜びももちろんありますが、それ以上に、心に響く演奏を聴いた時に人種や性別、世代に関係なく感動を共有できることが音楽の素晴らしさだなと思います。
演奏会情報
2025年3月8日(土)鏑木梨加ソプラノ・デビューリサイタル
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:16:30開演(16:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演者
鏑木梨加
Soprano
国立音楽大学音楽学部演奏学科声楽専修卒業。
二期会オペラ研修所第60期本科修了。二期会準会員。
2018年ザルツブルクモーツァルテウム音楽大学国際サマーアカデミーを受講し、スミ・ジョー氏のマスタークラスにて、ディプロマを取得。
第75回、第90回TIAA全日本クラシック音楽コンサートにて審査員賞を受賞。
曲目
G.ロッシーニ:<音楽の夜会>より 別れ / アルプスの羊飼いの娘
別宮貞雄:さくら横ちょう
小林秀雄:すてきな春に
O.レスピーギ:<トスカーナ地方の4つのリスペット>より あなたが生まれた時
G. ヴェルディ:オペラ「リゴレット」より 慕わしい人の名は
V.ベッリーニ:オペラ「夢遊病の女」より 私にとっては、なんと晴れやかな 他
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