【インタビュー】2025年5月3日(土祝)飛㘴宏子ソプラノリサイタル

2025年5月3日(土祝)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで「飛㘴宏子ソプラノリサイタル」を開催いたします。リサイタルに向けて飛㘴宏子さん、飛㘴伶奈さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。
インタビュー
今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。
飛㘴宏子さん:初めてのリサイタル開催です。このような機会をいただき、心より感謝申し上げます。
声楽を始めたのは、教育学部音楽専攻を受験する際、受験科目にピアノ実技の他に声楽実技もあることを知り、高等学校3年生の時に慌てて始めたのがきっかけでした。大学では、恩師に導かれ、数々の歌曲やリートの他に、オペラやオペレッタ、オラトリオに触れ、「教職課程履修のためだけに学ぶのではなく、卒業後は演奏活動も行えるようになりたい。」と思うようになりました。大学卒業後は、引き続き恩師の先生方のご指導を賜りながら、在学中には叶わなかったコンクールへの挑戦や、演奏会に出演するなど、少しずつ活動を広げてまいりました。ところがその後、出産・育児に追われたり、コロナ禍期間があったりと、なかなか歌うことが叶わなかった時期が約10年間余続き、その期間は、演奏活動を辞めようかどうしようかと迷うことが少なくありませんでした。それにもかかわらず、こうしてまた、お客様の前で演奏をさせていただける機会に恵まれたということは、きっと神様が私に「これからも、歌うことを続けていきなさい。」と背中を押してくれているのではないかと思う昨今です。これまで支え、育て、導いて下さいました恩師の先生方をはじめ、応援してくださる皆様に、感謝の気持ちを込めて歌わせていただきたいと思っております。
飛㘴伶奈さん:私は、4歳からピアノを始め、最初はピアニストを目指しました。演奏会では、ソロやオーケストラと共演するピアノ協奏曲のソリストを務めた経験もあるので、ピアノは大好きです。しかし、ピアノがスランプの時期に、ベートーベン作曲の交響曲第九番の第四楽章の「An die Freude」を聴き、その演奏に励まされ、勇気をいただいたことをきっかけに、声楽家を目指すようになりました。現在、高等学校音楽科で声楽を専攻しているので、ピアノは副科ですが、主専攻で声楽を学んでいることを生かし、歌い手と供に歌える伴奏者でありたいと思っています。
演奏する曲の聴き所などを教えてください。
飛㘴宏子さん:前半は、日本語で歌う曲を取り上げました。
風景や歴史を歌う「日本歌曲」と、小さい子どもに語りかける「童謡」です。
それぞれの曲が持つイメージに合わせた歌い方を心がけて演奏したいと思います。
後半は、外国語(イタリア語とラテン語)で歌う曲を取り上げました。
イタリア歌曲、イタリアオペラ(プッチーニ作曲)、レクイエムの中で、有名な物を中心に選曲してみました。その中でも特に、レクイエムの祈りと、オペラ「トスカ」の最後の嘆きをお客様に是非、聴いていただけましたら幸いです。
飛㘴伶奈さん:このプログラムの中には、私も、「将来歌いたい、レパートリーにできたらいいな」と思う曲がいくつもあります。「歌い手と伴奏者の両方の立場から、曲を作り上げていきたい」と考えていますので、ソリストと共に、注目していただけましたら嬉しいです。
あなたにとって音楽とは何ですか。
飛㘴宏子さん:生きがいです。日常の様々なことを忘れ、別の人生を生きられることが魅力です。
飛㘴伶奈さん:物心つく前から、身近に音楽がありました。悩んだときに寄り添ってくれたり、勇気を与えてくれたりする「ありがたい」存在です。
演奏会情報
出演者

出演者名
Hiroko HIZA, Soprano
文教大学教育学部中等教育課程音楽専攻卒業。第6回全日本ソリストコンテスト入選。Raffiné New Year Gala Concert 2024 に出演。第89回TIAA全日本クラシック音楽コンサート出演及び入選。声楽を内藤東志子、伊津野修、西義一、山咲史枝、鈴木初枝の各氏に師事。東京国際芸術協会演奏家会員、国際芸術連盟専門家会員。
曲目
平井 康三郎:ふるさとの、ゆりかご
中田 喜直:夕方のおかあさん
磯部 俶:どうぶつえんのよる
滝 廉太郎:荒城の月
他
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