【インタビュー】2025年5月3日(土祝)信藤駿太&須賀海千琉 水車小屋の娘全曲リサイタル

【インタビュー】2025年5月3日(土祝)信藤駿太&須賀海千琉 水車小屋の娘全曲リサイタル

2025年5月3日(土祝)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで「信藤駿太&須賀海千琉 水車小屋の娘全曲リサイタル」を開催いたします。リサイタルに向けて信藤駿太さん、須賀海千琉さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

信藤さん:この舞台に立つにあたり、私が届けたいのは、技巧でも派手さでもなく、ただ音楽そのものの息づかいです。ひとつひとつの響きの奥に宿るものを、どうか耳と心で受け取っていただけますように。

須賀さん:今回、ピアニストとして《美しき水車小屋の娘》を演奏するにあたり、心からワクワクすると同時に、大きな責任感を感じています。
この連作歌曲は、シューベルトの歌曲集の中でも特に深い情感と物語性が息づく傑作です。音楽を通じて水車小屋の娘と若者の切ない物語を、バリトンとピアノだけで丁寧に紡ぎ出したいと思います。ドイツリートにおいて、ピアノは単なる伴奏にとどまらず、情景を描き、感情を支える重要な役割を担っています。一音一音に心を込め、聴いてくださる皆様がこの作品の世界に浸れるような演奏が出来たらと思います。
本番当日、会場に足を運んでくださる皆様と一緒に、シューベルトの世界観を共有できることを楽しみにしています。ぜひ、日暮里サニーホールでお会いしましょう!

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

信藤さん:歌詞の一語一語と、シューベルトの繊細なピアノの伴奏が織りなす音楽の流れに耳を澄ませていただければ、旅人の心の風景が皆様それぞれの中に静かに広がっていくことでしょう。

須賀さん:《美しき水車小屋の娘》は、20曲からなる連作歌曲で、若者が水車小屋の娘に恋し、やがて失恋し絶望に至る物語を音楽で描いた傑作です。
この作品は、各曲の情景(水車、小川、花、嵐など)をピアノで描き出し、聴衆に物語を「見せる」役割が大きいです。特に作品の大半で登場する小川のモチーフは、その時々の若者の状態、感情によって様々な表情を見せます。
歌手はもちろん、その背景を作り出すピアノにも注目してお聞きください。

あなたにとって音楽とは何ですか。

信藤さん:自分を理解する方法
須賀さん:言葉を超えた友達

演奏会情報

2025年5月3日(土祝)信藤駿太&須賀海千琉 水車小屋の娘全曲リサイタル
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:19:00開演(18:30開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

信藤駿太
Shunta SHINDO, Bariton

宮城県出身。国立音楽大学卒業。在学中第112回ソロ・室内学定期演奏会出演。卒業時成績優秀者による卒業演奏会出演。第11回東京国際声楽コンクール本選入選。第90回東京国際芸術協会新人演奏会オーディション審査員賞。第33回日本ドイツ歌曲コンクール聴衆者賞。第34回日本クラシック音楽コンクール第5位。これまでに山下浩司、妻屋秀和、菊田美絵子、各氏に師事

須賀海千琉
Michiru SUKA, Piano

埼玉県出身。国立音楽大学鍵盤楽器専修を卒業。コレペティートルコース修了。同大学院修士課程器楽専攻伴奏コースに在籍。 ピアノを多賀谷祐輔、遠藤志葉、河原忠之の各氏に師事。 現在、ピアニストとしてオペラや歌曲、合唱を中心に伴奏活動をする傍ら、オペラ指揮者としての研鑽を積んでいる。

曲目

シューベルト:「水車小屋の娘」 全曲