小林茉楽さん(ヴァイオリン部門高校2年生の部第1位)第48回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

小林茉楽さん(ヴァイオリン部門高校2年生の部第1位)第48回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

第48回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール入賞者インタビュー

小林茉楽 ヴァイオリン部門高校2年生の部 第1位

D.ショスタコーヴィッチ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 Op.77 第3楽章 カデンツァ、第4楽章

Q.ご入賞された今のお気持ち・感想を聞かせてください。

――まずは、これまでご指導してくださった先生方と伴奏の先生に良いご報告ができ安心しました。本番の演奏を改めて聴き返すとこれからの課題も見えてきましたので、基礎を怠ることなく、偉大な作曲家たちが残した音楽に耳を傾け、多角的にアプローチをして自分の演奏スタイルを追求していきたいと思いました。

Q.音楽を始めたきっかけ、当コンクールに参加したきっかけを聞かせてください。

――自宅のすぐ近くに桐朋学園子供のための音楽教室があったため、手始めにソルフェージュを始めました。そのときはまだ楽器は決まっていなかったのですが、3歳の頃両親にオーケストラの演奏会に連れて行ってもらったとき、一目でヴァイオリンがやりたいと思いました。私の母は管楽器奏者なのですが、学生時代から周りのヴァイオリン奏者からこの楽器の大変さを感じとっていたそうで、すぐには賛成してくれませんでした。1年くらいずっと身の回りにあるもの(公園で拾った枝や細長い空箱など)を弓とヴァイオリンに見立てて弾くマネをして遊んでいたのですが、見兼ねた両親がようやく4歳の誕生日にヴァイオリンを習わせてくれるようになりました。当コンクールは春にも開催され、様々な会場を選択できるのが魅力です。曲も自由曲なので、予選・本選・全国大会と進む2ヶ月の間に異なる3曲を準備して本番に臨むことによって春休みのモチベーションアップになる思い参加しました。

Q.演奏するときに気をつけていることを教えてください。

――聴いて下さっている方に、自分なりに解釈した音楽が伝わるように演奏することを心掛けています。またピアノ伴奏がある場合は、一緒に音楽をつくりあげているということ意識しています。

Q.今後の目標、どんな音楽家になりたいか聞かせてください。

――私は室内楽が好きで弦楽四重奏やピアノ四重奏に学校で取り組み、2ndヴァイオリンやヴィオラを担当することで内声の役割を学んでいます。さらにそこを極めたいです。弦楽四重奏で国際コンクールにも挑戦してみたいです。対話を大切にして仲間と共に音楽を築き、多くの方から共演したいと思ってもらえるような音楽家になりたいです。