【インタビュー】2025年6月8日(日)今野千尋フルート・リサイタル

【インタビュー】2025年6月8日(日)今野千尋フルート・リサイタル

2025年6月8日(日)に東京・日暮里サニーホールコンサートサロンで「今野千尋フルート・リサイタル」を開催いたします。リサイタルに向けて今野千尋さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

インタビュー

今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

昨年の2月にもともとリサイタルを行う予定でしたが、体調を崩して延期していただきました。その中で、楽器や音楽と離れる時間もありました。少しずつ体調も回復して、今回開催する運びとなりましたが、コンディションの良さを改めて味に染みて感じました。今回のリサイタルを通じて、音楽ができる喜びを皆様にお伝えできたらと思います。そして、今年は結婚という身の回りに変化のある年でもあり、自分自身の節目としてリサイタルを迎えられたらと思います。

演奏する曲の聴き所などを教えてください。

今回のプログラムはフランス近代の作品を中心に集めました。ヴィドールを除いて、他の曲はすべてフルートのための作品ではありません。ヴァイオリンや歌ならではの表現もあり、フルートで演奏するにあたっての難しさも感じました。フルートだからこそできる演奏を、またヴァイオリンや歌の魅力をいかにフルートで表現するかが聴きどころになっています。ヴィドールとピエルネという大曲が連なっていますが、同じフランス近代でも趣が異なっていて、ファンタジーの要素がたくさんあるかと思います。そうした要素をいかに描いていけるか、プログラムを組んだ時からのテーマでもあります。

あなたにとって音楽とは何ですか。

私の人生そのものかと思います。紆余曲折はありましたが、いつも音楽とともに生きてまいりました。音はその場の一瞬であり、どのような時でも同じ演奏はありません。音の積み重ねが音楽になるわけですが、一音一音がその人の人生の積み重ねで得たものではないでしょうか。それと同時に、作曲者自身も音楽に対して自身の投影があるかと思います。楽譜に書いてあることから、奏者がそれを読み取り、奏者なりの表出ができたら良いです。今回のリサイタルは、フルート以外の作品も扱っていることから、どのように解釈していくかも問われると思います。自分なりに解釈をして、私自身の生き様を音にして表現していきたいです。そして、自分がはじめてフルートを手に取ったように、誰かの「はじめて」につながったら幸いです。

演奏会情報

2025年6月8日(日)今野千尋フルート・リサイタル
会場:東京・日暮里サニーホールコンサートサロン
時間:14:00開演(13:30開場)
料金: 全席自由 2,500円

出演者

今野千尋
Chihiro KONNO, Flute

埼玉県出身。11歳よりフルートを始める。東京音楽大学付属高校フルート専攻を経て、東京藝術大学音楽学部楽理科を卒業。これまでにフルートを鈴木智、野勢善樹、細川順三の各氏に師事。また、フラウト・トラヴェルソを前田りり子氏に師事。第85回東京国際芸術協会新人オーディション合格、新人演奏会出演。

丸木かすみ
Kasumi MARUKI, Piano

東京音楽大学ピアノ演奏家コース、同大学院器楽専攻鍵盤楽器領域伴奏科卒業。アンサンブルピアニストとして様々なソリストと共演、NHK文化センターや池袋コミニュティカレッジをはじめとする講座での演奏を行い、彼災地での復興支援や五つ星ホテルでのラウンジ演奏、またクラシックに限らずTVの吹き替えや優陣への指導、様々な企業での演奏企画も行い、その活動は多岐に渡る。2019年5月には、ウィーン楽友協会での公演も好評のうちに終えた。2022年度から高等学校用音楽の教科書”MOUSA”指導用CDの音源も担当している。

曲目

ヴィドール、シャルル=マリー:組曲 OP.34
大中寅二/野田暉行編曲:椰子の実
ラヴェル、モーリス:ハバネラ形式の小品
ピエルネ、ガブリエル:ソナタ OP.36