【インタビュー】2018年2月24日(土)花の歌 ~coming into blossom~

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2018年2月24日(土)に日暮里サニーホール・コンサートサロンで花の歌 ~coming into blossom~を開催いたします。リサイタルに向けて島本博子さん、城佑里さん、古賀真澄さんにインタビューいたしましたので、ご覧ください。

・今回のリサイタルに向けての抱負を教えてください。

島本博子さん
昨年のウィーンムジークセミナーでご一緒したお二人からはレッスンでの演奏、歌へのひたむきな姿勢、すべてに刺激を受け毎日楽しみでワクワクして通っていました。そんなお二人は(もちろん年齢的には私よりもずっとお若いのですが)憧れの存在です。憧れのお二人とこのような形でまたご一緒できるなんて夢のようです。今回のテーマは「花」ですが、誰かに花を贈るときには言葉では足りない何かを花に託して贈るように思います。私の中の憧れや喜びを花束にして聴いてくださる方に贈るような、そんな演奏ができたらと思っています。

城佑里さん
今回コンサートでは、花をテーマに様々な聞きごたえのある曲をお届けします。
2017年の2月にウィーンで出会えたお二人と、まさか一年後に同じ舞台でご一緒できる事になるなんて、思ってもいなかったので、
今回お誘い頂いた、島本さんに感謝いたします。
寒さの厳しい冬真只中のコンサートではありますが、暖かな春を少しでも感じて頂けるように心を込めて歌いたいと思います。

古賀真澄さん
一年前の今頃、ウィーンでのセミナーを通じて出会ったお2人とこうして一年ぶりにご一緒できる事を大変嬉しく思います。
私たちの歌声と、『花』をモチーフにした曲を通して、本日いらして下さった皆様に沢山の笑顔を咲かせられるよう、心を込めて演奏したいと思います。

・演奏される曲の聴き所などを教えてください。

島本博子さん
今回私はR.シュトラウスの作品から歌曲とオペラアリアを選びました。フェリックス・ダーンの詩による4つの歌曲は、4種の花に女性達を喩えて、可憐さや純真さ、時に火のような激しさ、妖精のような美しさなどを愛情深い視線で生き生きと描いています。
もう一曲は、19世紀のウィーンを舞台にしたオペラ「アラベラ」のアリアです。没落貴族の娘アラベラをめぐる恋愛の顛末を描いた作品で、物語の最後に全ての誤解が解けアラベラと婚約者のマンドリカが愛を誓う場面で歌われます。
マンドリカとの間に誤解が生じてうちひしがれたアラベラがマンドリカの姿を見つけほっとするところから始まり、マンドリカへの愛を訥々と語る場面ではマンドリカの故郷クロアチアの民族音楽がアラベラの気持ちに寄り添うようにオーケストラから聴こえてきます。最後は往年のハリウッド映画のフィナーレをも思わせる誰もが幸せな気持ちになるハッピーエンドの素敵な曲です。

城佑里さん
今回私はプッチーニのオペラから、ラ・ボエームの有名なアリアを選ばせて頂きました。
曲中でも、冬の寒さの中で、春を迎える事への感情の高まりが、美しいメロディーに重ねて書かれています。
雪が溶け、4月の最初の口づけは私のもの!最初の太陽は私のもの!という歌詞に、私もミミのように春や愛を切望する気持ちを込めたいと思います。

古賀真澄さん
私が今回演奏させていただく曲は、サン=サーンスの代表作の一つである、オペラ「サムソンとデリラ」の劇中で歌われるアリアです。
サムソンとデリラは民族間の争いに巻き込まれており、美女デリラは祖国を守るため、敵の英雄であるサムソンに偽りの愛を囁きます。この曲はその際に歌われるアリアですが、一度聴くと耳から離れない美しい旋律と、デリラがサムソンに愛を囁く際のドキドキ感が印象的です。このドキドキ感を皆様にお届けできるよう、デリラの甘い雰囲気を醸し出して精一杯歌います。

・あなたにとって音楽とは何ですか。

島本博子さん
人生のご褒美。。。と文字にするととても大袈裟で、別の言い方がないかなと探してみましたが、今の私にとってはやはりこれが一番しっくりくるように思います。

城佑里さん
(難しい質問ですね~!!笑)常に身近にいるはずなのに、いざ向き合おうとすると、とんでもなく距離感を感じてしまう存在でしょうか・・・。

古賀真澄さん
私にとって音楽とは、なくてはならない存在であり、自分の個性を表現できるメソッドだと思います。私は母が声楽をしていた影響で、小さい頃から歌うことが大好きでした。歌うとみんなが喜んでくれるから、色んなところで得意げに歌っていました。笑  その気持ちは今も変わっておらず、歌に沢山の思いや情景を乗せて歌うことで、皆さんに私を知っていただき、歌を通じて沢山の方と繋がり、喜んでいただけることが私の幸せなんです。この気持ちをいつまでも忘れず、楽しんで歌い続けていきたいです。


演奏会詳細

2018年2月24日(土)花の歌 ~coming into blossom~
時間: 17:30開演(17:00開場)
料金: 全席自由 2,500円
出演:

島本 博子
Hiroko Shimamoto,  ソプラノ
長崎大学医学部医学科卒業。麻酔科専門医。大学在学中よりこれまでに声楽を三輪宣彦、蔵田雅之、田辺とおるの各氏に師事。第8回東京国際声楽コンクール愛好者A部門第3位入賞。第9回東京国際声楽コンクール一般声楽家部門本選入選。

城 佑里
Yuri Jo,  ソプラノ
国立音楽大学院音楽研究科修士課程声楽専攻修了。岩森美里、羽根田宏子の各氏に師事。東京都同調会新人演奏会、第80回読売新人演奏会に出演。二期会オペラ研修所第57期マスタークラス修了時に優秀賞及び奨励賞受賞。第1回シドオーディション優秀賞受賞。第34回ソレイユ音楽コンクール現代音楽新人賞受賞。二期会会員。

古賀 真澄
Masumi Koga, メゾソプラノ
長崎県出身。国立音楽大学演奏・創作学科声楽専修4年、歌曲・ソリストコース在学
中。第45回長崎県新人演奏会オーディション優秀賞受賞および新人演奏会出演。これまでに、佐藤寿子、小泉惠子の各氏に師事。

齋藤 誠二
Seiji Saito,  ピアノ
武蔵野音楽大学(器楽学科フルート専攻)を首席で卒業。第三回仙台フルートコンクール第2位。大学卒業後は伴奏ピアニスト、コレペティトールとしてオペラの現場にも多く関わる。2010年より武蔵野音楽大学伴奏研修員。近年は米良美一氏、新垣勉氏らと共に全国各地での演奏活動を行っている。

 

プログラム:
R.シュトラウス:乙女の花 Op.22 1. 矢車菊 2. けしの花 3. きづた 4. 睡蓮
プッチーニ:「蝶々夫人」より 桜の枝をゆさぶって (花の二重唱)
ドリーブ:「ラクメ」より ジャスミンとばらの (花の二重唱)
プッチーニ:「ラ・ボエーム」より 私の名前はミミ
サン・サーンス:「サムソンとデリラ」 より あなたの声に私の心はひらく
シュトラウス:「アラベラ」より よかったわ、まだいてくださって

 

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