全日本ジュニアクラシック音楽コンクール

48th
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第34回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール審査員所感Message from judges

東京国際芸術協会会長、東邦音楽大学特任教授太田幸子先生から総評をお寄せいただきました。今後コンクールにご応募を予定していらっしゃる親御様、御本人、また生徒の参加を予定していらっしゃる先生方への貴重なメッセージとなっております。

総 評

桜の開花と共に始まった、第34回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会が4月3日をもって全日程が無事終了致しました。最近は多くのコンクールが有り、参加者を募集するのも大変な時代と言われている中で、当コンクールは多数の皆様にご参加を頂きました事を、関係者を代表致しまして厚く御礼申し上げます。

私は今回、低学年の皆様の演奏を聴かせて頂きました。人数が多くなればレベルも上ると言われておりますが、正に熱演が繰り広げられました。

現代は教材が多種多様化され、選曲にも技巧的な曲が多くなり、幅の広さを感じます。指が良くコントロールされ、しっかりしたテクニック、豊かな表現力での演奏が多く、将来が大変楽しみです。またその反面、大曲、難曲の為、コンクールと言う緊張感の中で実力が発揮できない方もあり、やはり選曲の重要性を感じました。また低学年より、バロック、古典、ロマン期を日頃の曲集より選曲し、自然と現代様式の違い・特徴を学び取れると楽しみながら身に付く事でしょう。

将来国際的に活躍が期待される皆様には、偉大な作曲家達の残した足跡を見て周る事は作品を理解し、より高度な演奏技術、感性に是非必要な事です。

東京国際芸術協会が主催、実施されている海外音楽大学マスタークラス等、受講されるのも良いチャンスでしょう。ウィーン、スイス、ドイツ等々、研鑽に必要な国々です。次回も皆様のご健闘をお祈り申し上げます。コンクール開催にあたりご尽力頂きました先生方、スタッフの皆様に、心より御礼申し上げます。

一般社団法人東京国際芸術協会 会長
東邦音楽大学 特任教授
太田 幸子