第41回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール参加者の声Voice of participants
全日本ジュニアクラシック音楽コンクールで入賞された方よりメッセージをお寄せいただきました。※一部を抜粋して掲載しています。
アイコンのあるお写真をクリックすると、全国大会の演奏動画がご覧いただけます。※但し著作権が消滅していない外国曲の場合は公開ができないことがあります。
声楽部門 大学生の部 第1位 長島 有葵乃さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――小学2年生の頃、掃除の時間に音楽の先生から突然茶封筒を渡され、家に帰って中身を確認してみるとNHK東京児童合唱団のオーディションの申込書でした。親と相談をして「試しに受けてみるか!」と軽い気持ちで受けてみたら合格。そこから私の音楽人生が始まりました。
音楽人生が始まったのはいいものの、大きな挫折も何度も繰り返し、家庭も裕福ではないため、将来の夢として歌手を挙げることができませんでした。ですが大学4年生となった今、どれだけの負債を抱えてしまったとしても、どうしても歌手になりたい!という強い気持ちが芽生え、まずはコンクールを受けてみようと思い、このコンクールを受けました。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――コンクールとはいえど、素敵な会場でソロで歌わせていただくことができて、更には偉大な審査員の方々に自分の演奏を聴いていただける機会が、どれほど貴重であるか、どれほどありがたいことであるか、舞台に立つたびに強く感じていました。
私は舞台に立つと客席がほとんど真っ暗に近い状態になり、役に入り込もうと気持ちが高揚しすぎてしまうことが多いので、テンションは上がってもどこかで冷静な脳みそを働かせることを意識しています。
これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことはなんですか。
――レッスンで歌に関するご指導はもちろんのこと、私は先生の他愛もない話を聞かせていただけるのが、私にとってすごく楽しくて幸せな時間です。
これからコンクールを受ける皆様に一言お願いします。
――本番前はたくさん緊張して「うまく歌いたい!」「結果を残したい!」とかたくさん考えてしまうと思います。でももうそんな気持ちは舞台には持ち込まず、今まで通りの自分が出せるようにリラックスして楽しんでください!
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――“私”が演じているのではなく、もはやその役そのもの、と思わせられる歌手になりたいです。
あなたにとって音楽とは?
――人生!です!
ピアノ部門 高校2年生の部 第1位 田中 咲穂さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――小さいころからリトミックなどの音楽教育を受けていて、周りに常に音楽があったので気付いたらピアノを習い始めていました。このコンクールは、様々な特典があってとても魅力的に感じたので、今回受けさせて頂きました。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――丁寧な審査員の講評やアドバイスを頂き、次のステップアップにとても役に立ちました。緊張しましたが、演奏する前に深呼吸や笑顔を作ることを心掛けているので、本番では少しリラックスして演奏出来たと思います。
これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことはなんですか。
――高校生になって様々な先生に師事するようになり、自分の音楽に迷いが生じてしまったり上手くいかないことが多くなり、より一層沢山のことを吸収したり経験する機会が増えたと思います。その分、毎日が貴重な経験であり、コンクールなどの舞台に立つことでその成果を少しずつ発揮出来ているかなと思います。
これからコンクールを受ける皆様に一言お願いします。
――コンクールはとてもステップアップする素晴らしい機会だと思います。緊張すると思いますが、伸び伸びと楽しく自分の演奏が出来れば良いと思います!
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――クラシックだけにこだわらず、様々な音楽が大好きなので沢山のお客様に色々な分野の音楽の良さを知って頂きたいなと思っています。自分で発信し、活動をしていくエンターテイナーになりたいと思っています。
あなたにとって音楽とは?
――「生きがい」です。
弦楽器部門 高校1年生の部 第1位 大久保 瑠名さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――クラシック音楽をよく聴いている両親、祖父母の影響で始めました。ヴァイオリンの先生から勧められ、たまたま会場が自宅から近くドレスを着たまま家から行けたので受けてみることにしました。初めて受けたコンクールがこちらのコンクールです。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――小さな頃は何もわからず、ただただ舞台で弾くことが楽しい!という感じでした。そのうち段々とお客様の反応を肌で感じるようになり、コンクールではありますが、聴いて頂くからには楽しんで貰えるような演奏をすること、そして自らも舞台を楽しむことを心がけましたが、弾いていた時のことを覚えていないことも多いです。
これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことはなんですか。
――今までとても優しい先生にしか習ってないからか一度も怒られたことがなく、楽しい思い出しかありません。先生とおしゃべりするのもとても楽しく、本番前は特にリラックスできます。先生からのアドバイスで演奏がより良くなることを実感できると本当に嬉しいです。
これからコンクールを受ける皆様に一言お願いします。
――舞台で弾ける喜びを感じ、楽しんで下さい。
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――また聴きたいな、と思っていただけるような演奏家になりたいです。
あなたにとって音楽とは?
――一生をかけて探求していきたいものです。
木管楽器部門 高校生の部 第1位 関谷 鳳翔さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――僕が音楽を始めたきっかけは小学生の時の友人が音楽室で弾いてくれたピアノに感銘を受けたからです。中学校に入り何か楽器をやってみたいと思った僕は吹奏楽部に入部しサクソフォーンを始めました。
コンクールというと大体楽器ごとの部門に分類されますが、こちらのコンクールは"木管楽器部門"として開催されており、予選〜全国大会を通して様々な楽器の先生方に講評を頂けることに魅力を感じました。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――とても楽しかったです!
僕の演奏を聴いてくださり、共演してくださる方々がいること、そして演奏が終わった後の拍手が醍醐味でもあり、「練習頑張って良かった、音楽をやってて良かった」と思える瞬間です。今回の本番はその事を再認識できました。
当日は演奏前に少し客席で拝聴していたのですが演奏者の皆さんが音楽をする姿に惹かれて「早く自分も舞台で演奏したい!」と思いました。
演奏する時には聴衆の方々に"自分の音楽を共有する"という事、音楽で会話をすることを念頭に置いています。
これからコンクールを受ける皆様に一言お願いします。
――コンクールはとても緊張します。合否が出て、順位が決まったりと点数化されるのでどうしても"競い合い"になってしまいます。それ故に極度の緊張が生じるかもしれません。
ですが本番はそういう考えは乖離させ、楽しんで演奏しましょう!僕達演奏者にとってホールで演奏を披露できる機会がどんなに素晴らしく有り難いことでしょう。「会場を自分の音で満たそう」という気持ちでいると、演奏するのが楽しみになってきます!
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――沢山の曲に触れ、知識を得て、多くを学び、人を感動させられる音楽家になりたいです。僕は今まで色々な音楽を聴いてきました。その度に演奏者の技量や表現力や色彩感に心を奪われてきました。今度は日本を始めとする様々な国の方々に、"音楽"で感動を届けられるようになりたいです。
あなたにとって音楽とは?
――音楽は変幻自在なものだと思っています。
作曲者の浸っていた心境に連れて行ってくれ、自然、人、色、街、風景、感情の起伏であったりとこの世の全てを表現できるといっても過言でないくらいの可能性、無限さを感じます。僕が曲を弾いてる時も聴いている時も色んな景色や情景が浮かびます(僕もまだまだ未熟なのでそれをよりよく表現するには至っていませんが)。
僕にとって音楽とはそのように言葉に表せない感情等を表してくれるかけがえのないものです。
フルート部門 高校生の部 第1位 髙須 蘭さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――私がフルートを始めたのは母からの勧めです。中学2年生までは趣味程度のものでした。ですが、部活動などでソロコンに参加し、いろいろな音楽に触れ演奏することの楽しさに気づくことができ本格的にフルートを始めました。当コンクールは先生からの勧めです。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――初めての高校の部でレベルの違いに驚きました。又、自由曲制なので色々な表現方法を見つけられてとても勉強になったと思います。
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――コンクールで結果を残すのはもちろんですが、誰もが聴いていて飽きないような演奏ができるようになりたいです。そのために自分自身が楽しんで演奏し、音楽の楽しさを観衆に届けられるような音楽家になりたいです。
フルート部門 高校生の部 第1位 大場 藍さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――9歳のときに吹奏楽にあこがれて即入部。当初はクラリネットを担当していました。
フルートは10歳から始めて、今は高校の音楽科で勉強しています。
このコンクールは、15歳の時に初めてソロで出場したコンクールです。
目標ができたことはとても良い経験でした。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――コンクール当日は、緊張しないようにしようと思うと緊張してしまうので、できるだけ普段どおりにふるまうように心がけています。
これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことはなんですか。
――合奏やアンサンブルでは、みんなと演奏することが楽しかったり、ぶつかり合って大変だったりしましたが、ソロの練習は自分との闘いでした。特にこの1~2年は音楽と向き合う時間がたくさんあって、悩んだり苦しんだこともありました。
でも、いつも先生が励ましてくださったので、もっとがんばろうと思うことができました。
これからコンクールを受ける皆様に一言お願いします。
――練習すればきっとできるようになると信じて、あきらめずにがんばって下さい。
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――聴いてよかった、もっと聴きたいと思ってもらえるような演奏家になって私だけの音を届けられるようになりたいです。
あなたにとって音楽とは?
――私の言葉の一部です。
金管楽器部門 高校生の部 第1位 妹尾 美雨さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――私が音楽を始めたきっかけは、小学校の時に学芸会で金管バンドの演奏を聴いたことです。その演奏に憧れてバンドに入り、楽器を始めました。実際に楽器を吹くうちに、だんだん本気で取り組むようになり、もっと好きになっていきました。今回このコンクールを受けたのは、私の演奏がプロの先生方から客観的にどのような評価をいただけるのかが気になったこと、また、コンクールに出ることで明確な目標を持って練習をすることができると思ったからです。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――コンクール前日にとても調子が悪かったのもあり、コンクール当日はとにかく緊張しました。伴奏者と、ミスを恐れないで今までやってきた表現とかを出し切ろうと決めていたので、それを心がけました。できるだけ落ち着けるように、息をしっかり吸うように意識しましたが、本番は少し焦ってしまいました。演奏が終わった直後は後悔も多かったですが、自分の成長も感じることができたので良かったです。帰る時、会場の入り口の近くで知らない方に呼び止められ、感動しましたと言っていただきました。今までやってきたことの成果が出せた気がしましたし、そのような経験は初めてだったので、とても嬉しかったです。
これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことはなんですか。
――私のソロ曲の伴奏は、部活の先輩にお願いしました。ソロのコンクールに誘っていただいたのもその先輩で、選曲や曲のカット、指導もしていただきました。レッスンの先生には楽器の基礎をはじめ曲の雰囲気なども学び、教えてもらう度に吹くのが楽しくなっていきました。先輩との練習は細かい部分で直すべき箇所を気づくきっかけとなり、練習を効率よく進めることができました。1人で練習するよりも、合わせをするのはとても楽しかったです。同じことを何度も指摘されてなかなか直せなかった部分もあり、そこは練習がとても大変でした。本番前には自分の思い通りに吹くことができるようになり、練習の効果を実感でき嬉しかったです。今回このような結果をいただけたのは、指導してくださった方、多くの面で助けてもらい励ましてくれた家族など、様々な方のおかげです。ありがとうございました。
これからコンクールを受ける皆様に一言お願いします。
――コンクールに出る理由はいろいろあると思いますが、勝つための演奏ではなく、どうしたら聴いてくださる方に表現したいことが伝わるかということを意識して演奏したら良いと思います。コンクールという性質上、最終的に順位はつきますが、本番は多くの人が聴いてくれる良い機会で、ある意味では演奏会です。ぜひ、聴き手に伝わる良い音楽を目指して練習してみてください。きっと本番後にはとても達成感が得られますよ。
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――今後はもっと音色の幅を広げられるように練習したり、今まで断念した曲を吹けるようにすることが目標です。また、聴いてくださる方に自分のイメージしたことが伝わる演奏をして、自分もお客さんもどちらも楽しめるような演奏家になりたいと思っています。今後もまたいろいろな人に感動してもらえるように頑張ります!
あなたにとって音楽とは?
――私にとって音楽は、一言では上手く言い表せられませんが、唯一本気になれることで、私から音楽を取ったら取り柄がなくなってしまうんじゃないかという感じです。トランペットの練習はとても好きで、面倒だと感じたり嫌になったりすることは全くないです。今後の人生もずっと音楽と関わっていきたいと思います。
声楽部門 高校生の部 第1位 中山 槙悠さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――音楽は、環境として、幼少の頃から身近にありました。コンクールを受けようと思ったのは、何かにチャレンジすることが好きだったからです。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――全国大会本番は、自分の声がかえってくる実感がなかったので、不完全燃焼で、成績についてもこだわりはありませんでした。
これからコンクールを受ける皆様に一言お願いします。
――音楽は、楽しいです。歌うことは、喜びです。誰にでもできる「歌うこと」を、もっと皆さんにやって欲しいです。
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――今後の目標はまだ決まっていません。どんな音楽家になるか、たくさんのことを経験して、その中から、自然に絞られていくのを、楽しみながら待ちたいです。
ピアノ部門 中学1年生の部 第1位 西堀 比奈子さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――母がピアノの先生をしていましたので、自然と興味を持っていったと思います。また、私は海外にはまだ行ったことがなく、入賞者はウィーンでの演奏公演に参加できる資格をいただけると知り、挑戦してみたいと思いました。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――当日は「いつも通り」を心がけ、演奏中は音を良く聴いて集中力を保つようにしました。さくらホールは昨年も弾かせていただいたので、今回は落ち着いて演奏することができました。演奏後、結果発表までの間は、近くに緑の広がる公園があったので、母と散歩をして過ごしました。日頃の運動不足も解消でき、心地よいひとときでした。
これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことはなんですか。
――真理奈先生は優しく、ユーモア溢れるレッスンをいつもしてくださいます。
範明先生はとてもあたたかく、厳しい先生です。そんな先生からある時「あなたの音は丸く素直な音だからあなたの音を好きな人はたくさんいると思うよ」とお話いただいた時は本当に嬉しかったです。
しかし、自信が無かったり、自分の考えがはっきりしていない時は当然全く評価していただけないので、毎回のレッスンは全身全霊で臨むことを心がけています。楽しかったことは先生におみやげに「たこ焼き」を買っていった時、とても喜んでくださり、一緒に食べたことです。
これからコンクールを受ける皆様に一言お願いします。
――本番は誰でも緊張しますが、その緊張に負けずに「いつも通り」を意識することが何よりも大事なことだと思っています。また、最大限自分の表現したい音楽をお客さまに聴いていただく、という気持ちで臨むこともとても大切だと思うので、心を込めて演奏することが大切だと思います。
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――1曲でも多くの作品について学び、理解を深めたいと思っています。また今年の暮れにハイドンの協奏曲を東京国際芸術協会管弦楽団の方々と共演させていただくことになっていますので、演奏会では自分の伝えたいことが表現できるよう、頑張りたいと思います。そして少しでも聴いている人が幸せな気持ちになれるようなピアニストになりたいと思っています。
あなたにとって音楽とは?
――私を最大限、表現できるものだと思っています。どんな時でもいつも隣にいてくれるような存在であり、私の人生において無くてはならないかけがえのないものです。一緒に成長し続けられると同時に、大好きな音楽を自分自身で奏でられることが何よりも幸せです。
弦楽器部門 中学生の部 第1位 林 にこりさん
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――全国大会の日、控え室やホールから聴こえてくる演奏がみんなうまくて、衝撃を受けましたが、今まで練習してきたことを全部出せたらいいなと思って、力が入りすぎないように心がけました。コンクール当日は、楽しんで弾くことを忘れないようにしました。いつもは、コンクール前におにぎりを食べるのですが、今回、あんぱんを食べたのが良かったのかもしれません。
これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことはなんですか。
――最近、レッスンで、先生が「良くなったよ」と言ってくださった時は嬉しいし、やる気もアップします。課題は次から次に出てきます。弓の使い方、体の使い方、ビブラート、指、あごあてがあわなくなったり、そのたびにどうしたらいいか練習してなおすようにしています。レッスンはいつも楽しくて、先生は面白いです。
先生はよくお手本で弾いてくださいますが、真似しようとしてもなかなか難しいです。
これからコンクールを受ける皆様に一言お願いします。
――私もまだコンクールに慣れてないけど、自分の好きなものを食べて、リラックスして臨むといいと思います。結果ばかり気にしていたら、あまり楽しめないから、自分の成長を感じることのできる機会だと思ってみたら良いと思います。
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――これからもっとたくさんの曲にチャレンジして、いろんな表現ができるようになりたいです。まわりの人に、親しみをもってもらえる演奏家になりたいです。
弦楽器部門 中学生の部 第1位 増子 明里さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――自分と同じくらいの年齢の子がヴァイオリンを弾いているのを見て「私もやりたい!」と言ったのを今でも覚えています。
ジュニアクラシックコンクールを受けるきっかけは、自分のかかえている課題を克服するために参加しました。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――初めての参加だったので、会場も初めて行く場所でドキドキでしたが、本番は集中して練習でやってきたことを出せるように心がけて演奏しました。
これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことはなんですか。
――レッスンで教えていただいたことが、自分の音になって表現できていくのが楽しいです。なかなか思い通りにいかず悔しくてイライラすることもありますが、それを一つひとつさらい、少しでも良い変化が感じられたときはとても嬉しいです。
木管楽器部門 中学生の部 第1位 紺野 あすかさん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――私は、物心がついた頃には歌うことが好きでした。2歳から音楽教室に通い、9歳の時に吹奏楽クラブに入団してサクソフォーンをはじめました。このコンクールに参加した理由は、予定していた全ての曲をカットすることなく演奏でき、専門の異なる先生たちから講評とアドバイスをいただけること、そしてコロナ禍のため人前で演奏する機会が少なかったので、私の演奏を多くの方に聴いていただけると思ったからです。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――本選と全国大会は、練習が追い込みの中で会場が変更となり、開催の可不可を考えると不安でしたが、当日は開催される安心感から平常心を保つことができました。ソロコンクールに向けた練習は孤独になることがありますが、同世代の参加者たちが頑張っている姿を見て励みになりましたし、何よりも知り合いが増えたことは嬉しかったです。舞台上では「いつも通りに」を心掛けていますが、まだまだ難しいです。
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――高校で音楽を専門に学び、大学からは演奏を極めていきたいと考えています。そして、世界中の演奏家たちと共演したり、音楽家や芸術家たちと共にひとつの作品を創り上げてみたいです。今はまだ音楽家としての理想を描くことはできませんが、心に響く音楽を求めていきたいですし、演奏をもっと楽しむことができるようになりたいです。
作曲ソロ部門 中学生の部 第1位 馬場 すみれさん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――ヤマハ音楽教室に1歳から通い始めたので、気が付いたら音楽を学ぶことが日常になっていました。当時の記憶は私にはありませんが、母によると、クラスのみんなと一緒に歌ったり踊ったりすることがとても苦手で、先生の誘いにも反応せず、レッスンの間中母に抱っこされていることもしょっちゅうだったそうです。それでもやめることなく今まで続けることができたのは、やはり音楽が好きだからこそだと思います。
幼稚園の頃からレッスンの中に、簡単な伴奏付けや変奏が自然に取り入れられていて、小学校1年生から曲を1曲作り上げるという形式の作曲を始めました。
3年生から普段のレッスン以外に鈴木豊乃先生の作曲のご指導を受け始め、今回は先生の勧めもありコンクールを受けることを決めました。賞金や副賞も実はかなり魅力的でした!
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――地元でのピアノ演奏のコンクールはほぼ毎年受けていますが、東京まで出向くというのはかなり自分にとっては大きな舞台でのコンクールで、1ヶ月くらい前からずっと緊張していました。要項もとても分厚くて、それだけでもとても大きなコンクールだと分かります。事前の楽譜審査用の楽譜は審査員の先生方が見やすいように、音だけでなく雰囲気までもが伝わるように、そして見た目も美しく仕上がるように一生懸命書きました。
当日も朝から緊張していて全く自信はなかったのですが、ただ今回の曲は今まで作った中で一番気に入っていて、演奏していてもとても気分が高揚するので、せっかくのこの機会にこの曲を1番良い演奏で皆様に聴いていただきたいという思いは強かったです。本番でも、ホールの一番後ろの方まで音が届くよう、気持ちを込めて精一杯演奏しました。入賞できたら嬉しいなくらいに思っていたのでまさか1位とは思わず、何度も順位表を確認しました。
演奏するときには当たり前のことですが、音を追うだけではなく、自分がこの音、このフレーズ、この曲で何を伝えたいのが常に意識しながら鍵盤に触れ、また思い通りの音が技術的にも出せるよう普段から練習しています。
これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことはなんですか。
――最初は漠然と音やメロディを考えていましたが、作曲する上で様々なルールがあることをレッスンの中で学びました。そのルールはときには自分を縛る制約のようで苦しむこともたくさんありましたが、やはりそのルールがあるからこそ音が美しく響き曲にまとまりが出てくることも身をもって感じることができるようになりました。
月1回のレッスンで、1ヵ月の間に次のレッスンまでに忙しい学校生活と両立してそれなりに作曲を進めていくことは大変でしたが、レッスンの前後で先生がお話ししてくださる日常の小話がとても面白くて、それをお聞きするのが実は毎回楽しみでした。
作り始めになんとなく考えたワンフレーズが、徐々にまとまった1つの曲として完成していく過程を実感していくのがとても楽しく嬉しいです。それが思っていた以上に自分のイメージや思いを上手く表現できていたら最高です!
これからコンクールを受ける皆様に一言お願いします。
――作曲は特に優劣を付けにくい部門かなと思っています。曲の構成、楽譜、当日の演奏等多分色々なものを総合して評価されていると思うので、全てに手を抜かずきちんと仕上げていかないと、せっかく作った曲がある部分でマイナス評価になる可能性もあり勿体無いです。楽譜も送る前に何回もチェックしてほしいです。
作った曲は、作曲者が1番よく理解しているはずなので、どうかその思いを存分に表現して演奏してください。評価があまり良くなかったとしても、それは作曲のルール上マイナスにならざるを得ないところがあったせいのかもしれませんが、あなたの中では自分の曲が1番輝いているはず。作り上げた曲をどうか大切にしてほしいと思います。
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――作曲を学ぶことで音楽を色々な側面から見ることができた気がします。私は絵を描くことも好きなので、自分の描いた絵をイメージして音楽を作ったり、動く絵画のような不思議な動画を作ってそれにBGMをつけてみたいなと思ったり、やりたいことがたくさんあって、今からとても楽しみです。
これからもっと音楽をたくさん勉強して理解を深め、音楽の可能性を探っていきたいです。自分がいずれそういう研究に携わっていけると嬉しいです。
あなたにとって音楽とは?
――日常に溢れるもの、なくては困るもの、自分で作り上げることができるもの、人を感動させるもの、挙げればきりがありません。自宅にいても、外でも、あらゆる場所で楽しむことのできる音楽は、長い歴史を経て今ここに存在し、そしてこれからも新しい技術や考え方を取り入れて、どんどんとその幅を広げていくと思います。今後、私が表現者となるか、創造者となるか、それを享受する者になるか、あるいはその全てを兼ねていくのは分かりませんが、ずっと一緒に歩んで行けたら幸せだと思っています。
弦楽器部門 小学生高学年の部 第1位 西尾 美香さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――今回、全国大会で演奏したチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトは、技術的にも音楽的にもとても難しい曲なので、練習の時からフレーズの輪郭や流れについて気を付けながら弾いていました。当日本番では更に先生にご指導頂いた事を意識しながら弾きました。
演奏する時に気を付けている事は、本番ではやはり緊張してしまい、自分が思う様な演奏が出来ない事があるので、その緊張を上手く自分でコントロール出来る様に今も実践中です。
これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことはなんですか。
――私は昔から音程をとる事が苦手でした。今でも大きな課題の一つです。音程を直したら次は音楽性が無くなってしまったりなど・・・色々課題は山積みです。ですが、一歩一歩前進していくために、これからも毎日コツコツと努力していきたいと思います。
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――世界中の音楽家と共演できる様なヴァイオリニストになりたいです。そして、海外でヴァイオリンと共に音楽について更に深く勉強して経験を積んでいきたいなと考えています。最終的には後世に残るようなヴァイオリニストをたくさん輩出するヴァイオリンの先生になりたいです。
弦楽器部門 小学生中学年の部 第1位 大原 知佳子さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――姉がヴァイオリンを習っていて興味を持ち、私も習い始めました。コンクールも姉の影響です。姉が舞台で気持ち良さそうに弾いている姿や挑戦する姿に憧れ、私も受けてみようと思いました。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――コンクールは緊張しましたが、曲を楽しんで弾く事ができました。当日は音程が気になり、直前まで一つずつ確認し落ち着いて練習をしました。
そして、楽しんで弾いてきてねと先生が最後に送り出してくださった時、肩の力がすっと抜けた気がしました。うまくいかなかった所もありましたが、自分の思ったような動きや表現ができた今回のコンクールでの受賞は本当に嬉しかったです。
また演奏する時は自分が楽しいだけではなく、表現したい事が聴いている人たちに伝わるようにと気をつけています。
これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことはなんですか。
――最初は自分がどう弾きたいかが分からず悩んだ時もありましたが、こう弾いたらかっこいい、素敵な感じになるというのがわかってくるとレッスンや練習が楽しくなりました。そして、素敵な音や自分が出したいと思った音が出せた時はとても嬉しいです。
私は緊張すると体も表情も硬くなってしまい、自分の思っている演奏ができなくて悔しい思いをした事が何度もありました。そのため、緊張しても落ち着いて弾けるよう、わざと緊張した空間をつくって弾いたり、力を抜くという練習が大変でした。
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――丁寧に練習を続ける事はもちろん、もっと想像力を膨らませる事で曲に合った表現力を身につけたいです。そして、色々な曲に挑戦してたくさんの人に聴いてもらいたいです。
弦楽器部門 小学生低学年の部 第1位 藤野 優美子さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――音楽の学びを通して、立派な人間に育てたいという両親の想いから、産まれた時には沢山の音楽に囲まれていました。ヴァイオリンを始めたきっかけは、2歳半頃に日本フィルのオーケストラ探検でヴァイオリンの体験をした時、とてもワクワクしたからです。それ以来ヴァイオリンを習うのを楽しみに待ち、4歳半頃の年中より習い始めました。
このコンクールは、先生からご案内頂いたのがきっかけで受けました。入賞したら演奏会もあり、ディズニーチケットなど記念品も素敵なので頑張りたいと思いました。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――自分の出番まで控え室で待機していると、他のお友達の弾く姿や音が聞こえるので、私も頑張らなくてはという気持ちになってきます。ホールも静かで演奏会とは違ってお客様も少なく、落ち着いて演奏できます。演奏する時は、綺麗な音、美しい音楽を心がけています。
これまでのレッスンの思い出、楽しかったこと、嬉しかったこと、大変だったことはなんですか。
――先生は、いつも優しく丁寧に教えてくださるので楽しいです。先生が一緒に弾いてくださることもあってそんな時は嬉しいです。出来なかったことが少しずつできるようになることも嬉しいです。
大変なのは、色んなことを細かく気をつけて練習することです。
これからコンクールを受ける皆様に一言お願いします。
――コンクールに出ると、色々なホールで弾くことができるので、それぞれのホールの響きを楽しむ事もできます。同年齢の子たちの演奏も聞けるので励みになります。色々試してみるのもいいなと思います。
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――オーケストラと演奏するのが夢です。沢山の人たちと一緒に演奏するとどんな感じかなと想像するだけでドキドキするし、楽しみになります。演奏する自分も楽しく、聴いてくださる方にも感動してもらえる演奏をしたいし、ヴァイオリンの綺麗な音色で音楽や気持ちを自由に表現できる音楽家になりたいです。
ピアノ部門 小学1年生の部 第1位 稲熊 麻夏さん
音楽を始めたきっかけ、当コンクールを受けようと思ったきっかけをお聞かせください。
――モーツァルトの音楽が胎教に良いと聞いた母はお腹の中の私にモーツァルトのフルート協奏曲を聴かせていたそうです。そんな母がフルートを吹いているのをみて、私もやってみたいと頼みましたが、未だフルートをするには小さいので、家にあるピアノを習ってみたら?ということで、ピアノを始めました。それから先生方に励ましてもらいながら楽しく続けています。
昨年、楽しみにしていた発表会がコロナの影響で中止になったことがきっかけでコンクールを受けるようになりました。
コンクールの感想、コンクール当日の思い出、演奏するときに気をつけていることをお聞かせください。
――今回の会場は、昨年と同じ予定だったので、イメージしやすかったのですが、人数を分散させるために会場が変更になりました。少し不安になりましたが、当日は広くて明るいホワイエで楽譜を眺めるうちに、気持ちが落ち着いて来たのを覚えています。
演奏する時は、緊張で固くなり、やりたいことが出来なかったなと思うことが多いので、できるだけリラックスするように心掛けています。
今後の目標、どんな音楽家になりたいかお聞かせ下さい。
――夏休みにショパンのコンチェルトを弦楽6重奏で聴きました。その時にピアノの音とコントラバスの音が混ざってとても美しかったことに感動しました。
ピアノソロで大好きな曲も沢山ありますが、私も色々な楽器や歌と一緒に素敵なアンサンブルが出来る音楽家になりたいと思いました。